仲井 孝 様は2006年商品さきもの投資家応援ナビ「先輩投資家の声」ご登場のいただきました先輩投資家です。
主な取引データ 取引歴 : 5年 取引手法 : 対面取引 好きな銘柄: 金
仲井 孝 様の概要 株式投資を長く行っていましたが2005年の冬から商品先物取引を始めました。投資対象に「金」を選んだのは保有している現物をヘッジするためです。 -------------------------------------------------- Q1:商品先物取引という言葉を初めて知ったのはいつ頃ですか。 A1:小学校の高学年から中学校頃ですので1950年代後半だと思います。私の家は事業を営んでいましたが、仕事場にやってきた営業社員が親父を相手に勧誘していたのを聞いて言葉を知ったという感じですね。
Q2:商品先物取引以外の投資経験について教えてください。 A2:株は古くて21歳の頃の1970年代から8年間程、郵便局に勤めるまで取引していました。2003年の1月から株を再開して2003年から信用取引も始めました。2005年の9月からはFXを始めましたが、レバレッジの効いた取引を経験しておもしろいと思いました。商品先物取引は2005年12月から始めています。
Q3:取引銘柄に「金」を選んだ理由は何ですか。 A3:実際に金を持っていますし、純金積み立てもプラチナとのミックスコースを14年間続けていました。そのヘッジを考えたからです。
Q4:ヘッジ手段としてどのように商品先物取引を活用しているのですか。 A4:先物取引で儲けていくこと自体がヘッジだと考えています。上がっていくときには買いで利益を積み上げていく。いずれはこの相場も天井を打つときがくるだろうから、その時は売りに回って実際の買値を引き下げていくという感覚ですね。
Q5:株やFXと比較して商品先物取引にはどんな魅力がありますか。 A5:株の信用取引には「日歩」(信用取引に必要な資金を借りるときの金利)がかかります。FXには「スワップポイント」があります。そのため売りでの取引がしにくいのです。商品先物取引では「日歩」も「スワップポイント」も気にする必要がありませんから気楽に売りも買いもできます。 FXから商品先物取引に移る投資家はこれから増えてくると思います。為替の値動きは同じレンジの中が多いような気がします。商品先物取引は一直線にトレンドをしっかり形成して上がっていきますから扱いやすいと思っています。
Q6:FPの資格をお持ちとのことですが、どのような活動をされていますか。 A6:自分の得意分野のセミナーを開催してFP仲間とお互いに勉強しています。
Q7:FP仲間の商品先物取引に対する印象はいかがですか。 A7:株には抵抗がなくても商品先物取引になると二の足を踏むという方が多いですね。商品先物取引で全財産失ってしまったという話を実際に聞かされていますから、商品先物取引は危ないものだという情報が刷り込まれています。FPといえども商品先物取引に対する認識は一般の方と変わらないと思います。
Q8:商品先物取引への先入観を取り除くにはどのようにすればよいでしょうか。 A8:営業社員を使った販売手法が禍(わざわい)になっていると思います。手数料を稼ぐために、どうしても無理してお客様に勧めてしまう。逆に営業社員が一歩引いた形でお客様の相談に乗りながら財産を殖やすという姿勢で対応していけば先入観は解消できると思います。
Q9:FPの立場から見た商品先物取引の妙味はどんなところですか。 A9:商品には世界共通の価値があると思っています。デフォルトリスク、インフレリスクをヘッジできる部分が商品先物取引にはあると思いますね。
Q10:株取引への影響はありますか。 A10:商品先物取引を行うと海外の様々な動きや世界の政治経済に目を向けるようになってきます。そのことが株の売買の判断にも良い影響を与えていると思います。
Q11:取引を始めるときの心構えを教えていただけますか。 A11:自分が失敗したときに責任を取れる人でないと取引してはいけないと思います。自分が儲けたときは自分の腕で、失敗したら他人のせいだと責任を転嫁する人は取引してはいけないと思います。
Q12:商品先物取引をするときに気をつけてほしいのはどんなことでしょうか。 A12:一番大事なのは資金管理だと思います。資金管理とは自分の懐具合を知ることです。自分の懐以上に資金を注ぎ込むと資金を失い、二度と立ち直れなくなることもあると思います。多少資金を残せば再度チャレンジすることもできます。損失の押さえ込みができる方には積極的に取引を始めていただきたいですね。
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