先輩投資家の声

 山田 明 様(前編)


山田 明様は2009年商品さきもの投資家応援ナビ「先輩投資家の声」ご登場のいただきました先輩投資家です。

主な取引データ
取引歴  : 20年
取引手法 : 対面取引(コミッションセールス)
好きな銘柄: 穀物/貴金属
ご紹介いただきました商品取引員(商品先物取引業者):岡地(株):http://www.okachi.co.jp/

山田 明様(前編)の概要
大学時代の教授など周囲の人が商品先物取引を行っており身近でした。相場変動したときの対処など自分なりの投資スタンスを発見することが大切ですね。
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Q1:商品先物取引という言葉をどのようなきっかけで知ったのですか。
A1:初めて知ったのは私が23くらいのときなので、1980年代ですね。勤めている会社に「今、金の経済投資のご案内をさせていただいております」というような電話がかかってきたのがきっかけだったと記憶しています。

Q2:電話で勧誘を受けたときの印象はいかがでしたか。
A2:アメリカの大学に通っているときに商品先物取引きの経験があったのですが、日本ではこういう形で勧誘してくるのだなという印象を持ちました。

Q3:当時の海外での商品先物取引のイメージはどのようなものだったのでしょうか。
A3:自分が通っていた大学の教授など身の回りにいる方が普通に商品先物取引を行っていましたから、株式や債券への投資とは同等レベルではないにしても、商品先物取引を行っている人口数は多かったので身近なものだったような気がします。
もちろん投資ですのでいいときもあれば悪いときもありますから、いい話も悪い話も耳にしました。投資をするわけですから、ローリスクなのかローリターンなのか、ハイリスクなのかハイリターンなのか選ぶ投資の種類によって違いがあります。ローリスクハイリターンという投資はなかなかないですよね。そういった意味から商品先物取引を投資の一環として考えていましたから、印象は悪くはなかったです。

Q4:投資手段として商品先物取引を選んだ理由をお聞かせください。
A4:銀行に預金はしていましたし、当時一般的だった株式は持っていましたし、中国ファンドも持っていました。でもそれはどちらかというと安定した貯蓄方法でしたので、ハイリターンのものは投資資金があればやってみたいという気持ちがありました。そう思っていたところに電話で勧誘を受けましたのでとりあえずやってみようと思って始めました。

Q5:商品先物取引の魅力は何でしょうか。
A5:ハイリターンということですね。同じ金額のお金を運用するなら短期間で自分の持っている資金を倍にしたいとか、3倍にしたいとか、10倍にしたいとかを可能にしてくれるのは商品先物取引だと思っています。

Q6:実際に取引を始める前にお勧めしたいことを教えてください。
A6:ネットトレーディングを提供している会社のシミュレーション機能を利用するのがよいと思います。投資をしていく上でのご自分のスタンスがある方は、たとえば1カ月なり、2カ月なり、自分がこれからやっていこうとする手法でシミュレーションをしっかりやってみる。値段が上にぶれたり下にぶれたりしたときに、自分の思惑とは逆にぶれてしまったときには、取引をしているための資金が足りなくなるので、新たに資金を追加しなければならなくなってきます。いわゆる追証といわれる追加証拠金が必要になるということなのですが、それを払い込まなければいけないときに自分に資金の余裕があるのかということをシミュレーションで知ることも大切です。
自分の売買手法が決まっていないなら始めるべきではないですね。とりあえず商品先物取引をやってみたいということでしたら、ご自分なりに手法を考えて、シミュレーションを行ってこんなことが起きるのだということを経験してみることが必要でしょう。

Q7:印象に残っている取引はありますか。
A7:良いことも悪いこともたくさん残っていますが、鮮烈に憶えているのは2008年の7月、8月の商品先物取引も含めたすべての価格が、世界的に暴落した時期の印象がとても強いですね。自分の考えていた相場観ですとか、自分のイメージをしていた相場というのはこういう風に動いていくものだろうなと思っていた限界点を超えて、そうじゃないことが起こりうるということを経験したことがとても印象に残っています。

Q8:相場が大きく動いたときの対処方法を教えてください。
A8:100という使えるお金があったときに、100すべてを使うと値段が予想とは逆の方向にぶれたときに手も足も出なくなってしまいます。投資資金には全体の10から20を使うという心構えで取り組んで、それを維持することができれば、想像できないような範疇のことが起きても対処は充分できると思います。

Q9:資金配分できないのはなぜだと思いますか。
A9:やっぱり欲ですね。うまく行き始めるとうまく行っているなという意識がどうしても強くなってしまって、少し資金を増やすことをしてしまいがちです。その段階で自分の決めたルールを破っていますよね、マイルールを。うまく行かないときには資金に余裕がないですから、増やそうにも増やせません。でもうまくいっているときにはゆとりが出て、やっぱり天狗になってしまうわけですね。そうすると10だと決めていた資金を、20、30、50と増やしてしまう。逆に動いたら損失の金額も大きくなるので対処できなくなってしまうのです。

Q10:経験を積むことでルールを守れるようになるのでしょうか。
A10:リーマンショックのときは私だけではなくて、日本中の投資家だけでなく、海外も含めてほとんどの人が、「投資って怖い」と感じたと思いますね。それからはみんなリスク配分するようになったと思うのです。腹三分目とか、五分目くらいでいいとセーブできるようなきっかけをあの出来事は作ってくれたと思いますね。

Q11:これから商品先物取引を始める方へのアドバイスをいただけますか。
A11:自分が思った方向と違う方向に行った場合、いくらまで損失が出たらそこで必ずやめてしまうというルールを必ず作るということですね。
ルールはルールとして必ず守るということです。守れない人は商品先物取引においては値段の振幅が激しいので最終的に大変なことになる。ルールを守れる方は自分の資産も守れる方だと思います。



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