先輩投資家の声

 小林 康宏 様(後編)


小林 康宏 様は2009年商品さきもの投資家応援ナビ「先輩投資家の声」ご登場のいただきました先輩投資家です。

主な取引データ
取引歴  : 6年
取引手法 : オンライントレード
好きな銘柄: 金/砂糖
ご紹介いただきました商品取引員(商品先物取引業者):三菱商事フューチャーズ(株):http://mcfs.jp/

小林 康宏様(後編)の概要
オンラインで取引をしています。ネットでは取引に必要な海外情報も手軽に入手することができます。日本でも夜間取引が始まり便利になりましたね。
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Q1:どのようにして商品先物取引を始めたのですか。
A1:2003年か4年頃、ネットトレードが始まって手数料が下がったのでやってみようと思い、ネット経由で申し込んで始めました。

Q2:取引会社を選んだときの基準は何ですか。
A2:日本の商品先物取引会社は商社系が大きい(取引量が多い)ですから、商社系に申し込みました。

Q3:商品先物取引に関する情報の集め方を教えてください。
A3:商品は、株式に比べて勉強量が少ないのが良いですね。穀物でしたらアメリカ農務省(USDA)を必ず見ておけばよいわけで、石油でしたら ブリテッシュ・ペトロリアム(BP社)が毎年出している統計ですね。有料の資料まで見るかは別にしても、見ようと思えば今はネットが発達していますから、各国政府の資料が調達できます。
私は海外商品の動きを見ますから、フィナンシャルタイムスとウォールストリートジャーナルとブルーム・バーグとロイターを参考にしています。

Q4:トレードしている銘柄について教えてください。
A4:金や砂糖を取引しています。
金に関して言えば世界各国がお金を印刷しまくっている中で、金の生産量は限られていますが、金の価値は変わらない。これから歴史的平均値まで戻っても価格は倍になる。行き過ぎがあるから2,3倍になる可能性はあると個人的には思っています。

Q5:東京工業品取引所で始まった新しい取引についてどんなことを感じていますか。
A5:夜間取引については当然のことで非常に良い動きだと思います。ただし11時までなので、NYが始まって少しで取引時間が終わってしまいますから、できれば2時か3時までのほうがいいのではないかという気がします。さらに言うならドル建ての金を上場すべきなんじゃないかという気もします。

Q6:夜間取引には必要でしょうか。
A6:日本が金の価格の中心地だったら、夜中は必要ないと思いますが、一番動いているのはNYなわけで、NYが動いている間に東京が休んでいたら対応できないと思います。それを考えれば取引時間帯をNYに合わせるのは当然のことだと思いますね。

Q7:商品先物取引の初心者に勧めたい方法はありますか。
A7:商品先物取引未経験の方は、金をやってみるべきです。なぜかというと、世界各国の中央銀行がお金を印刷して通貨の価値を減少させてなんとか景気を下支えするような政策を行っているので、金の価値が相対的に上がるからです。金の現物を買う人が日本では大勢おられるのですが、売り買いのコストが高いですね。それに比べれば先物の手数料は安い。先物の場合、日本の取引所では一年の期間がありますが、アメリカのCMEでは2カ月毎に満期となります。この点はCMEに比べてとても有利です。日本の場合は一年後まで取引できるメリットがあるので、初心者の人は、一年後の金がもし上がると思ったらですが、買っておいて上昇すれば売ればよいのです。満期近くまで持ってもし値段が下がれば現引きする。一番コストが安いので商品先物取引に入りやすい方法はこれだと個人的には思っています。
商品先物会社は金の積み立てを勧めますが、そうではなくこの方法を大々的に営業することが業績をアップさせるひとつの方法ではないかと思いますね。

Q8:金の現物取引へのニーズはありますでしょうか。
A8:ありますよ。政府がおかしいと思っている人は日本に大勢いると思います。財産が失われる可能性があるので、自分の財産を守りたいという方も日本には大勢いるでしょう。そういう方々の需要に応えて商品取引所で現引きした方がはるかに安いということを大々的に宣伝してもいいのではないでしょうか。手数料の安さの宣伝は目に留まりますが、こういうことはネット上でもあまり宣伝していない。おそらく宣伝しても手数料にはあまりならないから行っていないのではという気がします。私だったら、底辺を拡大しようと思ったらやりますけれどね。

Q9:これから商品先物取引を始める方へメッセージをお願いします。
今は商品先物取引が有利だと思っています。日本の商品先物取引が有利だということではなく、各国中央政府がお金を印刷していることを考えると、供給量が限られている商品は非常に有利だということですね。
「スーパーサイクル」では20年ごとぐらいに大きな上昇とその後の20年の大きい下落があるのですが、今回は2001年から始まっていますので、まだ50年は続く可能性があると思っています。2008年に40%下がって、大きいサイクルが壊れているのではというとそうではなくて、過去2回の商品の大相場の時も1973年と1974から1975年にかけて大きい下落があって同じ動きをしています。今回も「ミッドサイクルブレイク」が終わったあとなので、商品先物が有利な状況にあるのではと考えているわけです。
FXは金利が高いときは有利だったのですが、下がっているのと各国政府が自国の通貨を減ずる政策を取り始めていますから、通貨の価値が失われる可能性が非常に高い。それで商品の価値が上がるのではと分析しています。株は金利が安定していて、経済が伸びているときに大きく上がりますので、株が上昇を止めるときは商品が更に上がり始める可能性があるのではと思います。



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