先輩投資家の声

 原  靖人 様(後編)


原 靖人様は2009年商品さきもの投資家応援ナビ「先輩投資家の声」ご登場のいただきました先輩投資家です。

主な取引データ
取引歴  : 20年
取引手法 : 最初は対面取引、現在はオンライン取引
好きな銘柄: 小豆/大豆

原 靖人 様(後編)の概要
商品先物取引の楽しみは口座開設する会社選びから始まります。取引する際の自分なりのルール作りを考えることもそのひとつ。損切りも大事なことです。
--------------------------------------------------
Q1:口座開設の際にこだわったのはどんな点でしたか。
A1:手数料の安さで比較するなどいろいろな見方があると思いますが、こだわったのは商品ラインナップが豊富な会社かどうかという点です。これは楽ですね。私は株式も取引していますが、株式の口座も商品の口座も1つの方がありがたい。入出金について面倒なことを考えなくて済むからです。将来日経225先物を取引するときやコモディティ以外を取引するときでも応用が効くことを考えて幅広いラインナップを持っている会社の順で決めました。

Q2:取引を復活したときに選んだ銘柄は何ですか。
A2:昔、大負けした小豆(しょうず)、小さな豆と書いてアズキのことですね。小豆で私はすってんてんになりましたので、悔しさもありましたし、今度は負けないぞという自信もあったのでそれから始めました。

Q3:なぜ、今度は失敗しないと考えたのですか。
A3:もしロスが発生しても、ほったらかしにせずに、負けは負けだと素直に認めて損切りすることができると思ったからです。

Q4:現在の取引状況はいかがですか。
A4:5回勝負して3回は勝っています。1回は引き分けでプラスマイナス数%。あとは負けです。負けといっても昔は資金の半分以上負けていました。今は15%から20%の負けでも損切りしていますから、負けたといっても損失は少なく済んでいます。

Q5:自分の取引ルールをどのように確立していったのですか。
A5:過去には両建てに走ったり、ナンピン買い、ナンピン売りをしたりと散々やりましたが、どれもこれもうまくいかなかったですね。本屋さんに行って相場関係の書籍をパラッと読んだりしましたが、書いてあることは昔から知っていることだらけでした。絶対こうすれば安全だということは誰も書いていないので、自分で考えてルールを決めました。私が決めているルールは証拠金の10分の1か20%超えない範囲で取引するということです。

Q6:商品先物取引に魅力を感じるのはどんなときですか。
A6:やはり、儲かっているときですね。自分の考えた通りにうまくポジションが取れて利幅がどんどん伸びてきているときが一番楽しいですね。辛い損は早く始末することが身につきましたので、損失を抱えても以前ほど憂鬱にならなくなりました。

Q7:好きな銘柄は何ですか。
A7:小豆と大豆が一番好きです。最近取引したのは金のミニですね。原油にも興味があるので近く手掛けるつもりです。

Q8:商品先物取引について学ぶコツは何でしょうか。
A8:まずやってみるのが一番だと思います。やってみれば怖くないというのがわかります。怖いのは追加証拠金ですね。それは自分の資金を目一杯張り込むから発生するものです。だから目一杯張らなければいいのです。自分の好きな銘柄にコミットして売りでも買いでもどちらからでもいいから、1枚から始めること。それで簡単に覚えられますから。

Q9:これから商品先物取引を始める方へメッセージをお願いします。
A9:昔の商品先物業界は本当に暗いイメージでした。一部には悪質な会社が存在しましたので、多くの損失を抱えこんだという方が日本には大勢いました。今はそうではないですね。無理な勧誘もありませんし、何事も自分の意志で決められる絶好の投資環境が整っています。現在は落ち着いて相場が張れる良い環境になっているということを知っていただきたいと思いますね。

Q10:商品先物取引業界の現状はどうすればわかりますか。
A10:日経新聞などを読んでいるとそれがわかりますね。特に電話勧誘を禁止したことなどが記事になっています。投資家を儲けさせることと商品を勧めるセールス行為は利益相反に向かうことになると私は思います。昔がそうでしたから。今は違います。投資家の自己判断に委ねますということで取引会社も余計なことは言ってこないのです。

Q11:商品先物取引の楽しみ方を教えてください。
A11:気をつけなければいけないのは、自分の資金を目一杯使わずに10分の1ぐらいで落ち着いて取引するということです。そうすれば楽しめると思いますよ。経済の営みを生で理解することができるものは相場をすることではないかと思っています。パチンコや競馬や競輪などのたぐいと一緒にする人がいますが、相場の方が断然、知的好奇心を刺激しますね。たとえば原油が上がっているとかトウモロコシが暴騰して食品価格が値上がりしたときに、商品先物取引に悪いイメージだけを抱くのではなく、自分でその値上がり分の損を取り戻してみようくらいの感覚で初心者も商品先物取引に臨んでみてほしいと私は思います。



←戻る  

サイトマップ  プライバシーポリシー  免責事項

Copyright (C) 2000~2004 JAPAN COMMODITY FUTURES INDUSTRY ASSOCIATION. All Rights Reserved.