先輩投資家の声

 富崎 新 様


富崎 新 様は2006年商品さきもの投資家応援ナビ「先輩投資家の声」ご登場のいただきました先輩投資家です。

主な取引データ
取引歴  : 40年
取引手法 : 対面取引
好きな銘柄: 粗糖

富崎 新 様の概要
自分で開発した商品先物取引分析ソフトで取引するようになったのは1980年代です。取引を始める方にはぜひ家庭の理解を得ながら続けてほしいですね。
ご紹介いただいた社=オーバルネクスト:http://www.ovalnext.co.jp/
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Q1:商品先物取引を初めて知ったのはいつ頃ですか。
A1:1950年頃でしょうね。昔の話で学生の頃です。商品相場というものがあって、やくざっぽい連中が集まって半年先に収穫できるかどうかわからない小豆を売り買いしているという場があると。普通の人間はここには近寄ってはいけないと思っていましたが、言葉としてはその頃に知りました。

Q2:商品先物取引はどのようなきっかけで始めたのですか。
A2:1970年頃でしたでしょうか。私がサラリーマンをしている時に職場の同僚が商品先物取引をやっていました。取引の仕方や営業社員を教えてもらって関心を持ったので実際に取引を始めました。

Q3:始めた頃の取引の結果はいかがでしたか。。
A3:営業社員の言うままに、ゴムは天井だから売りだという言葉を信じて5枚単位で売り建てました。ところが天井だと思ったところからまだ値上がりしたのでナンピンしました。建てた枚数は20枚になりました。これはダメかと思ったところが大天井で、私は最初の取引では大儲けをしました。

Q4:大儲けした後の失敗談についてお聞かせいただけますか。
A4:うまい味をしめてこれが癖になりましてね。取引の規模を大きくして営業社員の話も聞かなくなって私自身の方法で枚数を増やしていきました。儲かったときもありますが最後は大損をしました。それで元金がなくなったので2〜3年はまったく取引はしませんでした。

Q5:その経験からどんなことを学びましたか。
A5:営業社員が嘘を言っているかというと、そうではありません。相場の世界には嘘も本当もないのです。上がるか下がるかは誰にもわからない。取引初心者は営業社員の言うことを良く聞くことが大切だと学びました。営業社員の話は懐疑的な態度で聞くべきではないと思いますね。聞くことは勉強のために大事です。

Q6:なぜ商品先物取引の分析ソフトを作ろうと考えたのですか。
A6:1985年。50歳のときにサラリーマンを辞めて独立。パソコン関連の仕事に専念するようになりました。生活のためもあり毎月のお金を稼がなければいけないので通信機器やコンピュータのマニュアルを作る仕事も手掛けました。その仕事でサラリーマンと同様の生活はできたのですが、独立したからには自分独自の商品を持ってそれを販売したいと考えるようになりました。それで商品相場分析に焦点を合わせてソフト開発を始めたのです。

Q7:開発した分析ソフトとどのように関わっているのですか。
A7:わずかな枚数ではありますがこのソフトで小遣い銭を稼ぐことは1980年代から続けており、一日も欠かさずに建玉をしております。

Q8:商品先物取引をするのにはどんなことが必要ですか。
A8:商品相場をする人に運や度胸は必要ありません。これはあっても役に立たない。必要なことは最低限の資金。これも大きく持つ必要はありません。100万円程度で充分です。もっとも大事なことは分析力。今から上がるか下がるかという分析ですね。それから判断力。分析結果から上がるか下がるかを判断する。この知識というか力が必要です。それと家庭の理解も必要ですね。奥さんが反対するようでは長続きしません。家庭でも認めてもらえるような健全な範囲で取引することが大切です。それにはリスクを自分が抱えられる範囲に抑えることが必要でしょう。

Q9:商品先物取引の魅力はどんな点ですか。
A9:売りと買いが対照的であるということ。金利のやりとりがない。売りから入ってもよし、買いから入ってもよし、両方一緒に入ってもよしという自由なシステムであるという3点でしょう。為替は買い方が金利を受け取って売り方が金利を支払うというシステムです。これだと買いに偏りたい気持ちになるのが普通です。株式の場合は現物では買いだけで売りはできません。信用取引は売りがありますが金利を払わなければなりません。アンバランスですから取引手法は片建て以外に考えられません。商品相場は売り買いがバランスしていますから自由自在にできます。リスクのことを考える力がつけば怖い取引ではないと思いますね。

Q10:これから始める方へアドバイスをお願いできますか。
A10:若い20代の頃から始めた方がいいと思いますよ。定年後の退職金でと考える人がいますがこれは大体失敗します。失敗するとダメージが大きいです。退職金を使い込んだら家庭崩壊にもつながります。若い頃はお金を持っていないので小さな枚数しかできませんからリスクも少なくて済む。ところが退職金をもらった後は、20枚や50枚でも取引しようと思ったらできます。それでは今までの月給生活とあまりにも隔たりが生まれリスクに耐えられなくなります。リスク管理のためには自分の生活や自分のお小遣いの範囲を考えて、奥さんが認めてくれるお小遣いが毎月3万円や5万円でしたらそれを基準にするといいと思いますね。それが自分の負担できるリスクであるし、期待していいリターンだと思うからです。

Q11:最近の商品先物業界に対する印象はいかがですか。
A11:最近、電話がかかってこなくなりましたね。つい1〜2年前(2004年頃)は頻繁にかかってきましたが最近はそれがめっきりなくなりました。



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