大豆ミール
■商品特性
(1)大豆ミールは、大豆から大豆油を抽出して作ります。大豆ミールはタンパク質が豊富で加工食品や豚、鶏等の家畜飼料の原料として使用されます。家畜飼料としては、とうもろこしよりも割高であるものの、高タンパクであることから肥育を早める効果があり、家畜を早く肥育し出荷する場合や飼料コストにこだわらない場合などに、配合飼料として大豆ミールを使用する傾向が高くなります。

(2)生産動向=2003-04年度の世界全体の大豆ミール生産量は、1億3878万トンです。
世界最大の大豆生産国である米国は、大豆ミール生産国としても世界最大でシェアは22.7%を占めています。
 大豆(原料)をつぶして製品の大豆油と大豆ミールを生産すること圧搾と言います。大豆油は、代表的な食用油の主原料で、大豆ミールは高タンパク飼料となります。大豆ミール消費が増加すると圧搾量も増加する傾向があります。圧搾についての詳しい資料は、NOPA(全米油糧種子加工業協会)や米商務省統計局からの統計データが発表されます。

 
年度別 大豆ミール生産量の世界シェア (単位:100万トン)
  国名 2001-02年 2002-03年 2003‐04年
1位 アメリカ 36.5 34.67 32.63
2位 ブラジル 19.20 21.53 22.76
3位 中 国 16.75 20.92 21.63
4位 アルゼンチン 16.56 18.66 20.35
※2003‐04年のデータは予想値
出所 :農林水産省「海外食料需給レポート2004」2004.7
:ISTA"OIL WORLD,25 june 2004"

 

■変動要因
 日本の当業者(主に生産や加工を業として上場商品を売買している会社)間の大豆ミール取引は、シカゴ商品取引所(CBOT)に上場されている大豆ミール価格をベースにして建値(売買の約定値段)を決めています。このため、シカゴの大豆ミール価格が注目されるが、大豆ミール価格は原料である大豆の価格に左右されることが多く、また大豆油の需給事情の影響を受けることもあるので、シカゴ市場の大豆(原料大豆、大豆ミール、大豆油)の動向が重要と考えられます。
 また、日本の大豆の供給は90%以上が輸入であるため、外国為替の変動についてもチェックが必要と考えられます。
←戻る  

サイトマップ  プライバシーポリシー  免責事項

 

Copyright (C) 2000~2004 JAPAN COMMODITY FUTURES INDUSTRY ASSOCIATION. All Rights Reserved.