トップ >> 上場商品の特性と価格変動要因 >> ゴム(RSS3号)
■商品特性
(1) 自動車や航空機のタイヤなどに用いられています。RSSとは採取したゴムの樹液(ラテックス)に酸(蟻酸や酢酸)を加えて凝固させた生ゴムをシート状にして乾燥させたものです。
 加工の方法によってシート状のRSS(Ribbed Smoked Sheet = 等級が5等級あり、不純物の割合や傷に応じて振り分けられます。)やクレープ類、特殊天然ゴム、技術的格付ゴム等に分類されます。
(2) 天然ゴムの生産地は、東南アジア諸国に集中しています。また世界の生産量70%ほどがタイ、インドネシア、ベトナムの3カ国で占めています。日本での生産量はないため、100%を輸入に依存しています。
 
@世界の天然ゴムの生産量 (単位:千トン)
世界全体
(千トン)
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
9,723 10,395 11,217 11,629 12,251 12,070
出所 :IRSG "Rubber Statiscal Bulletin" 2015 vol. 69

A 2012年 天然ゴムの世界地域別生産割合 (単位:千トン)
出所 :IRSG "Rubber Statiscal Bulletin" 2015 vol. 69


B 主要国の天然ゴム消費量 (単位:千トン)
出所 :IRSG "Rubber Statiscal Bulletin" 2015 vol. 69

C 日本国内のゴム製品の消費量 (単位:トン)
数量 天然ゴム消費量(単位:トン)
自動車用タイヤ 自動車用タイヤ以外 合計
2011年 676,278 58,086 734,364
2012年 630,531 60,061 690,592
2013年 622,394 57,129 679,523
2014年 617,728 57,464 675,192
出所 :経済産業省生産動態統計年報「紙・印刷・プラスチック製品・ゴム製品統計編」天然ゴム消費

 

■変動要因
 主要生産国であるタイ、マレーシア、インドネシアでは2月から4月に減産期に入ります。このため、12月中旬から1月中旬にかけては、減産期の品薄を織り込んだ相場観になりやすい傾向があります。このような季節による変動要因のほかに、為替の変動や国際情勢、生産国の政変などに注意をする必要があります。
 また、ゴム消費の70%以上が自動車関連でもあることから、自動車やタイヤの生産、販売動向などにも目を向ける必要があるようです。
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