先輩投資家の声

 伊藤 智洋 様


伊藤 智洋 様は2006年商品さきもの投資家応援ナビ「先輩投資家の声」ご登場のいただきました先輩投資家です。

主な取引データ
取引歴  : 不明
取引手法 : 不明
好きな銘柄: 不明
ご紹介いただいた社=エム・ケイ・ニュース社:http://ffcworld.com

伊藤 智洋様の概要
今回はテクニカルアナリストに初心者に一番勧めたテクニカル分析や商品先物取引のおもしろさについて語っていただきました。
--------------------------------------------------
Q1:テクニカル分析に興味を持ったきっかけを教えてください。
A1:当時、パソコンでは株の値段くらいしか見ることができませんでした。チャートを打ち出して見ると値動きのパターンが見えてきたのが非常におもしろかった。それで自分でもチャートをつけるようになって真剣に勉強を始めました。当時はファンダメンタルと値段が上がった下がったという情報しかなかったのですが、もうひとつ突っ込んだ情報としてテクニカル分析はおもしろいのではないかと興味を持ちました。

Q2:テクニカルアナリストとしてのスタートしたのはいつですか。
A2:1992年頃ですね。

Q3:商品先物取引はどのように知ったのですか。
A3:調査会社に入社する前にチャートに興味を持っていろいろ見てきたのですが、そのときにチャートのひとつとして商品というものは知っていました。調査会社で初めて商品相場のおもしろさに直に触れることができました。

Q4:株と商品先物取引の違いはどのような点でしょうか。
A4:株の場合は緩やかに上昇しても誰も困らない。緩やかに上昇している時には値段がいくらかということは関係ありません。
株との違いですが商品は値段の上と下が決まっていることです。商品先物取引で扱っている銘柄は実際に現物として取引されているものですから途方もない値段にはなりません。値段には上限と下限があるという見方をするなら株の値段はわかりにくい。商品の値段の上下はわかりやすいという違いがあると思います。

Q5:株と商品先物取引の共通点は何でしょうか。
A5:投資として似ているというより、どういうスタイルで投資するかという点から考えると短期投資に関しては商品も株もそれほど変わらないと思います。値段の動き方も、株の個別銘柄では人気のある銘柄は急激に動きますし、そうではないものは緩やかに上げたり下げたりします。商品も同じような動き方をします。

Q6:テクニカル分析とはどのようなものなのでしょうか。
A6:テクニカル分析とは相場の癖を調べる作業なのです。商品でいえば一般大豆が大相場になっているときにテクニカル分析の手法を活用できます。一般大豆には毎年4月から6月までの時期に大相場が天井をつけやすいという癖があります。この時期に株の値段が上がりにくくなったら、大豆が天井をつけそうだから売ってみようという選択肢もあるわけです。テクニカル分析では値段の癖を探すことができるのでそのような取引を選択することが可能になります。

Q7:テクニカル分析はどのように学んだらよいのでしょうか。
A7:一番の方法は値段を知ることです。できるだけ長い期間のデータを入手して表計算のソフトで折れ線グラフを作ってみてもいいですし、一度に値段を見るということが大切ですね。そうすることでこれ以上にはならないという値段がわかってきますし、これ以下にならないという値段が見えてきます。またどのくらいの期間で上がっているのかどのくらいの期間で下がっているのかという動きも何となく見えてきます。

Q8:商品先物取引の魅力はどんなところでしょうか。
A8:株の場合はどこで値段が止まるかわかりにくいところがあります。商品にはこの時期にはこういう材料が出るのでここで転換するのではないかと目安がつく時期があります。誰もが共通の認識を持っているのでこの上昇相場はここぐらいまでいくだろうという目安がつけやすい。株に比べて商品は特定の時期に向けて一気に動きやすい性質があります。そういう時期を狙って投資することが魅力的だと思います。

Q9:早い値動きへの対処法はありますか。
A9:商品相場の特徴として事前に理解しておくことが大切です。理解できていないと驚いてしまいますが、事前に理解した上で投資として商品先物取引を選択していれば怖いものではないと思います。

Q10:これから始める方に気をつけてほしいことは何ですか。
A10:予想が間違ったことは自分でわかるので、その時はすぐにやめることです。そしてあらためて投資することです。

Q11:投資家のリスク管理について感じることはありますか。
A11:リスク管理している投資家が多いと思いますよ。リスクに対する考え方が変わってきたのだと思いますし、商品相場のおもしろさや市場の特性への理解が深まってきているのではないでしょうか。

Q12:初心者に勧めたいことはどんなことですか。
A12:1枚取引してすぐやめることです。10円の上下で手数料を損してもいい覚悟で繰り返し取引してみると資金が減らないということに気付くと思います。

Q13:商品先物取引に慣れるためにはどうしたらよいでしょう。
A13:取引をやめる決断を早くするには何回か短期間で売買を繰り返して慣れることから始めてみることもよいのではと思います。



←戻る  

サイトマップ  プライバシーポリシー  免責事項

Copyright (C) 2000~2004 JAPAN COMMODITY FUTURES INDUSTRY ASSOCIATION. All Rights Reserved.