先輩投資家の声

 藤川 太 様


藤川 太 様は2006年商品さきもの投資家応援ナビ「先輩投資家の声」ご登場のいただきました先輩投資家です。

主な取引データ
取引歴  : 1年
取引手法 : オンライン取引
好きな銘柄: 粗糖

藤川 太 様の概要
FPの資格を取得してから本格的に商品先物取引の勉強を始めました。取引で失敗しないためにはルールを守り続けることがポイントです。

紹介いただいた社=家計の見直し相談センター:http://www.370415.com/index.html
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Q1:商品先物取引と出会った頃のエピソードを教えてください。
A1:大学を卒業して自動車会社に就職したのですが、職場に勧誘の電話がかかってきました。会社の研究で貴金属を使っていましたので最初はそのような業者さんからだと思って話を聞いたのですが、商品先物取引の会社でした。資産運用には興味がなかったので取引はお断りしましたが、商品先物取引には興味を持って話を聞いてしまったので、そのことで取引会社からお叱りを受けてしまいました。これが商品先物との最初の出会いですが、正直かなり印象が悪かったですね。

Q2:勧誘を受けていたのはいつ頃でしたか。
A2:1993年に自動車会社に入社しましたが、勧誘を受けていたのは1994年頃です。

Q3:商品先物取引に対する現在の印象はいかがですか。
A3:今はファイナンシャルプランナーをしておりますが、この業界に入った今も同じように電話がかかってきたり飛び込み営業が来たりして、当時と同じような営業がまだ続いているのだと思います。ただ、法律が改正されてから少しマイルドな営業に変わっていますので、少しは良くなってきたとも感じますね。

Q4:どんなきっかけから商品先物取引を勉強するようになったのですか。
A4:最初はイメージが悪かったのですが、ファイナンシャルプランナーとしていろいろな投資手法を研究していく中でラリーウィリアム氏の本を多く読みました。彼の本の中では株式や商品先物や金融先物が一律に並べられて投資手法が検証されていました。商品先物にはいろいろなトレード手法があるということに興味を持ちました。それをきっかけに商品先物の勉強へと入っていたのです。

Q5:実際に取引を始めたのはいつ頃ですか。
A5:2005年の秋ですね。

Q6:最初に取引した銘柄は何でしたか。
A6:粗糖ですね。いろいろなチャートを比べてみたら一番面白そうなチャートが粗糖だったからです。単純にそれが理由で粗糖から始めました。

Q7:初めての取引でどのような経験をされましたか。
A7:粗糖がどういうものか理解しないまま始めました。しかし取引を始めた秋口から粗糖は急上昇していましたので資金が2倍、3倍と殖えて調子に乗りましたね。上がっていくにつれて枚数を増やしたところで12月の暴落に遭遇しました。ストップ安が続いて逃げるにも逃げられなくて追証(計算上の損失が取引本証拠金基準額の50%を超え、なおかつ取引の継続を希望する場合必要となる証拠金)が発生しました。良い勉強になりました。

Q8:追証が発生したときどのように対処したか。
A8:トレード画面に「追証が発生しているので入金してください」という情報が表示されたのを見て、これが追証かと思いました。その時にはすでに逃げるために成り行きの売り注文を出していましたから追加のお金を入れてすぐに逃げました。

Q9:追証が発生してダメージを受けましたか。
A9:最初の想定より損害は大きかったですが、大きなダメージを受けたというほどではありませんでした。

Q10:商品先物取引の怖さはどのような点だと思いますか。
A10:買っているときは永遠に上がり続けると思いますし、売っているときは永遠に下がり続けると思ってしまうことですね。パチンコでいう確率変動に突入して玉が出続けると思うような感じと似ていて興奮状態になっているのだと思います。それが当たり前だと勘違いして多くの資金を注ぎ込んでしまうと、相場が崩れたときには取り返しがつかなくなってしまいます。これが一番怖いことですね。

Q11:取引で失敗しないためのポイントは何かありますか。
A11:良いときほどいつ逃げるかを考えておくべきですね。いつか相場が崩れると思っていないと失敗します。崩れたときに自分に大きな損害が起こらないよう、リスクをどこまで限定するのかを常に考えておくことも大切です。調子に乗ってしまうとまず考えなくなるので、最初に考えておいて利益が上がっても常にルールを守り続けることがポイントですね。

Q12:FPとしての立場から商品先物取引をどのように見ていますか。
A12:個人投資家の資産形成手段としてはあまり向いていないかもしれません。リスクの許容量が高い人やリスクを管理できる人以外は難しいからです。商品先物取引はクルマにたとえるとF1カーです。免許取り立てで普通乗用車しか乗ったことがない人がいきなりF1カーに乗ってもコントロールできませんよね。いろいろな投資商品で熟練してきた人ならば、逆にこんなにおもしろいものはないと思います。

Q13:投資対象としての商品先物取引の魅力はどのようなところですか。
A13:投資対象が商品という点から見ると商品先物取引は非常に魅力的ですね。原油や貴金属の値段が上がるのは国際的な需給関係に変化が起こり始めているからです。今までのファイナンシャルプランナーの立場から資産運用を考えるとインフレヘッジには株式投資を勧めます。しかし商品価格が上がると株式は下がりますから、株はインフレヘッジにはならないかもしれない。それを考えるとダイレクトに商品を買うことをお勧めしたいですね。

Q14:商品先物取引を気軽に始めていただくにはどうすればよいとお考えですか。
A14:どんなビジネスでも同じですが、フロントエンドには入りやすい商品があります。商品先物取引の場合、フロントエンドとして商品ファンドを作りました。これを入口として一般投資家が気軽に投資できるような、たとえば一口の単位が小さい商品を用意して買いやすくしてはいかがでしょう。フロントエンドから多くの人が入って商品投資に慣れてステップアップできるような業界の設計が必要だと思いますね。時間はかかりますが一歩一歩段階を進めていけば長く投資する投資家層が育つと思いますよ。

Q15:取引を始める際に気をつけるのはどんなことですか。
A15:皆さん儲けることばかり考えるのですが、損が出たときのことを常に考えておくことが大切ですね。先物はレバレッジが効くことがメリットですが、それはデメリットでもあるわけです。わずかな価格変動で追証が発生しますが、これを避けなければいけない。最初に注ぎ込んだ現金の中で証拠金として使うのは3分の1までというラインを最初から決めてそれを守っていくことが非常に重要です。自分でルールを決めて守れば取引を長く楽しめます。長く楽しめないと良い相場に巡り会ったときにチャンスがつかめません。まずはルールが守れてから、効率的に収益を狙っていくためにはどうするかという考え方ができるのだと思います。

Q16:これから始める方へメッセージをお願いします。
A16:商品先物取引に対していろいろなイメージを持たれていると思いますが、最近のホームトレードは株式と感覚的に変わりありません。私も最初は株式と比較して取引を進めました。株式とは多少用語が違いますから慣れるまで大変でしたが、対比しながらなら比較的入りやすいと思います。商品先物取引は株とは違う特徴をたくさん持っていますから奥行きがあります。そういう意味では私は株より商品先物取引がおもしろいと思っています。



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