■商品特性 |
(1)Non‐GMOとはNon‐Genetically・Modified・Organismsの英語の頭文字です。訳は「遺伝子組み換え体ではない」です。
遺伝子組み換えは、病虫害から農作物を守るために、除草剤耐性が高く、除草剤の散布回数が削減できるので、生産コストが安く抑えられる利点があり、品種改良で世界的に発展しました。
しかし、食品や環境に関する安全性について、多くの議論があり、食品向けに使用されるNon-GMO大豆の人気が高まりつつあります。
(2)生産動向=2003年の世界全体の大豆生産量は約1億8900万tと発表されています。
このなか、上位4カ国の生産量が世界の約90%を占めています。 |
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世界の大豆生産量 (単位:100万t)
国 名 |
2001-2年 |
2002-3年 |
2003-4年 |
米 国 |
78.67 |
75.01 |
65.80 |
ブラジル |
43.50 |
52.50 |
52.60 |
アルゼンチン |
30.00 |
35.50 |
34.00 |
中 国 |
15.41 |
16.51 |
16.00 |
世界全体 |
184.91 |
197.31 |
189.12 |
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※中国の生産量には台湾の生産量を含む |
出所 |
:農林水産省農林統計局「海外食料需給レポート2004」2004・7
:USDA"Grain:World Markets and Trade,
July 2004" |
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■変動要因 |
大豆の生産国(米国、ブラジル、アルゼンチン、中国等)と需要国(米国、欧州、アジア中心)は世界的に限定されています。
このため、各国の生産動向、天候、需要動向で、価格が変動することがあります。
例)米国の大豆作付けから収穫までの育成シーズンは、5月から11月です。
5月〜6月位=作付け期。7月〜8月位=夏季の開花・受粉・着サヤ期。
9月頃=成熟期。9月中頃〜11月中頃=収穫期
このなかで、5月〜9月位を「天候相場期」と呼んでいます。
※南米(ブラジル、アルゼンチン)は北米(米国)とは季節が反対です。
育成シーズンも半年ほどずれます。
「天候相場期」は、その季節ごとの天候(降雨量、気温、日照時間等)や生産動向を材料に価格が変動するケースがあります。
「天候相場期」が過ぎ、次の作付け期までの「需給相場期」とよばれる期間は、各国の輸出・輸入量や消費動向を材料に相場が動くケースがあります。 |