鶏卵
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■商品特性 |
(1)スーパーマーケットに並ぶ卵のサイズはS、M、L等とありますが、上場商品は鶏卵はMサイズです。用途として、すき焼き、おでん、パン、ケーキ等といろいろな材料となります。
鶏の生産物を利用するため鶏を飼養することを養鶏といいます。養鶏は排卵養鶏とブロイラ養鶏に区別され、飼育されます。主に採卵する期間は1年6ヶ月程で、採卵までの飼育期間を含め約2年間を過ぎると産卵率向上のために淘汰(廃棄)されます。
(2)生産動向=1年間を通してサイクルがあるようです。最需要期は、秋から冬にかけて、夏期は腐りやすいことが懸念され需要が低迷します。また、供給量は鮮度を保持することが前提となるため、需要量とほぼ一致し、生産先は国内で占めています。(一部、加工卵(冷凍、粉等)として輸入品があります。)
※日本の1人当たりの鶏卵消費量は年間17〜18sほどです。これは他の主要国と比較して非常に高く、他国では減少傾向にあります。 |
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全国の採卵鶏の飼養戸数と羽数
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都道府県 |
飼養戸数
(種鶏のみの飼養者を除く) |
飼養羽数 |
全 国 |
4,090 |
174,550 |
愛知県 |
309 |
9,933 |
鹿児島県 |
264 |
10,964 |
千葉県 |
208 |
10,144 |
茨城県 |
177 |
11,889 |
埼玉県 |
157 |
5,561 |
群馬県 |
150 |
5,971 |
岐阜県 |
146 |
5,807 |
福岡県 |
141 |
4,929 |
香川県 |
134 |
6,675 |
兵庫県 |
124 |
5,638 |
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出所 |
:農林水産省「畜産統計調査」2004.5.31 |
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■変動要因 |
季節の変動として、秋から冬にかけて需要が増えること、夏期は鮮度に対する不安から需要が減少する傾向があります。この需給バランスと2000年から2003年の鶏卵平均価格を照らし合わせて考えますと、秋から冬の需要が増える時期に価格が相対的に高く、夏期に向けて下落する傾向があるようです。
鶏卵の価格は比較的安定していると言われます。日本の自給率が高い理由は、鶏卵の鮮度と割れやすいことからです。ただし、海外からの輸入物がごく一部あります。これは冷凍卵や粉卵等の加工されたものです。
通常、国内生産量が安定している場合は、海外の加工モノの卵に注目することはありませんが、国内産の不作により、海外の卵に注目が集まると、為替レートに左右されると考えられます。 |
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