ニッケル
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■商品特性 |
(1)耐食性、強磁性に優れているために、自動車、ジェットエンジン、電子機器等の各部品として利用されています。
ニッケルは産業用物資のステンレスの基礎材料として使われ、あまり単体での利用はありません。最近の健康食品ブームの中では、ニッケルを多く含む食材として、ソバ、きな粉、インゲン等を摂ることでグリコーゲン代謝、肝脂質、ホルモン分泌、鉄分吸収率を安定させることができるとされ、注目されています。
(2)生産動向=日本にはニッケルの鉱山がなく100%の輸入です。このため長期的に海外の鉱山と輸入計画を結ぶことで安定した供給を図っています。
供給先としては、ロシアが突出しています。 |
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ニッケル鉱 生産量 (単位:トン)
国 名 |
1995年 |
1999年 |
2000年 |
ロシア |
251,000 |
260,000 |
270,000 |
カナダ |
181,820 |
186,236 |
190,000 |
オーストラリア |
98,000 |
130,000 |
141,000 |
ニューカレドニア |
120,712 |
110,000 |
127,493 |
インドネシア |
88,183 |
89,111 |
98,200 |
キューバ |
40,845 |
66,504 |
71,361 |
コロンビア |
24,194 |
39,274 |
58,927 |
中 国 |
41,786 |
49,500 |
51,100 |
世界全体生産量
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1,040,192 |
1,117,829 |
1,212,465 |
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出所 |
:総務省統計局『世界の統計2004』国立印刷局 2004 |
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■変動要因 |
新規鉱山の開発や精錬所の新設、鉱山の閉山や設備の拡張計画、鉱山や精錬所の事故、労使のもつれからのストライキ等が価格変動要因となることがあります。
例えば、ロシアのノリリスク・ニッケル社が新しい鉱山の操業を11月から開始し、2010年までに30%増産を見込んでいることや、最近の中国が、経済成長とともにインフラ整備が拡大されており、銅、鉄鋼等の素材分野の消費が伸びていることなどが注目される材料のようです。 |
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