■商品特性 |
(1)他の金属と比較し酸化しにくく、融点が低いため加工しやすい点や、再利用することのできるエネルギー効率の良さと多様性に優れた商品特性から、日常生活のさまざまな分野で広く利用されています。ボーキサイトを主原料とした中間素材のアルミナを電気分解することでアルミニウムができあがります。ボーキサイトとは熱帯、亜熱帯地区の地殻表層部を露天掘り採取(パワーショベル等で掘る)できます。
(2)生産動向=主な産出国として、オーストラリア、ギニア、ブラジル、ジャマイカ等があります。 |
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@ ボーキサイト生産量 (単位:千トン)
国名 |
供給量 |
割合(%) |
南アフリカ |
144.6 |
76.1 |
ロシア |
29.6 |
15.6 |
米国 |
8.9 |
4.7 |
その他 |
7 |
3.7 |
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出所 |
:総務省統計局「世界の統計2004」国立印刷局 2004 |
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A 主要国のアルミ新地金生産構成比 (2003年)
2003年のアルミ新地金の総生産量=28,000千トン
国名 |
割合(%) |
中国 |
19.9 |
ロシア |
12.4 |
カナダ |
10.0 |
アメリカ
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9.7 |
オーストラリア |
6.6 |
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B アルミ新地金消費構成比 (2003年)
国名 |
割合(%) |
アメリカ |
20.7 |
中 国
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18.9 |
日 本 |
7.1 |
ドイツ |
7.0 |
韓 国 |
3.6 |
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■変動要因 |
ボーキサイト鉱山やアルミニウム精錬工場での労使交渉の動向(ストライキ)、工場の老朽化、事故など供給に対する障害の懸念材料)に注目する必要があります。ロシアの売却動向や、また、近年、先進国を中心に環境問題を考え、アルミニウムの再利用が高まっています。
アルミニウムの需要は主に輸送、建築、包装です。基幹産業の広い分野で用いられているため、世界各国の景気動向にも左右されます。また、日本は輸入に依存しているため為替の変動がアルミニウムの価格を左右します。 |