アラビカコーヒー生豆
■商品特性
(1)コーヒーの起源は、エチオピアとされる説があります。これは1000年以上昔の話です。
 エチオピア周辺のイスラム教国で宗教色の強い飲料としてアフリカを中心に広まったとされています。
 アラビカの名前の由来は、原産地であるエチオピアからアラビア人が伝播させたことにあるとされます。
 アラビカ種は、ロブスタ種やリベリカ種と比較して品質価値が高く、気温差や降雨量に敏感で、耐久性が低いとされています。しかし、味や香りに優れたものが多く、レギュラーコーヒーを中心にほとんどのコーヒー製品に使用されています。
(2)生産動向=世界のコーヒー生産量の約65%はアラビカ種です。下記の表は、代表的なアラビカ種の生産国です。
 
アラビカコーヒーの生産量
国名 生産量(単位:×1000t)
2001-02年 2002-03年 2003‐04年
ブラジル 2,037 2,909 1,920
コロンビア 720 675 708
グアテマラ 220 189 228
エチオピア 225 225 195
ホンジュラス 182 150 168
世界全体 6,612 7,161 6,316
※世界全体には他種(ロブスタ種他)も含まれる。
※2003-4年の生産量は見込みを表示
出所 :全日本コーヒー協会「世界の国別生産量」
:ジェトロ『アグロトレードハンドブック2003』ジェトロ2003

 

■変動要因
 アラビカコーヒーの生産量の約30%を占めるブラジルの天候は、相場に与える影響が大きいと考えられています。また、生産国の多くが発展途上国のため、それらの国々での主要な換金作物となっており、政治や経済情勢、輸出等の対外政策が価格に変動を与えることもあります。
 日本で消費するコーヒーのすべては輸入であるため、為替の変動が相場に影響を及ぼすことがあります。
  今日のコーヒー生豆は世界的に過剰生産になっている関係から世界的にコーヒー価格が低迷しています。
  需給関係について、かつてICO(国際コーヒー機関)は、需給均衡のために対策をとっていたが、現在、需給調整を行なう対策をとる計画はなく、今後も、相場は低迷傾向が続くと予想されます。
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