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■商品特性
(1) コメ、小麦と並ぶ世界の三大穀物の1つです。世界的に大半が家畜用の飼料用とされていますが、用途は多く、コーンスターチや人口甘味料、工業用や燃料用のアルコール等としても使用されています。
(2) 生産動向=近年、世界全体のとうもろこし生産量は10億トン前後です。
 このうち35%が、米国中西部ミシシッピ川の東西部にまたがる「コーンベルト」と呼ばれている地域(アイオワ州、イリノイ州、ネブラスカ州、インディアナ州、オハイオ州)で生産されています。
 日本でのとうもろこし生産量は皆無に等しいため調査はほとんど行われていません。大半を米国からの輸入に依存しています。

@ 世界のとうもろこし生産状況 (単位:100万t)
国名 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 2014/15
(予測)
世界全体 835.4 888.2 868.0 987.7 988.1
出所 :農林水産省農林統計局「海外食料需給レポート2014」

A 世界のとうもろこしの輸出状況 (単位:100万t)
国名 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 2014/15
(予測)
世界全体 91.3 116.9 95.2 130.6 112.3
出所 :農林水産省農林統計局「海外食料需給レポート2014」

B世界のとうもろこしの輸入状況 (単位:100万t)
国名 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 2014/15
(予測)
世界全体 92.3 99.9 99.4 122.2 110.1
出所 :農林水産省農林統計局「海外食料需給レポート2014」

C 世界のとうもろこしの期末在庫状況 (単位:100万t)
国名 2010/11 2011/12 2012/13 2013/14 2014/15
(予測)
世界全体 130.0 134.4 137.9 172.2 189.1
出所 :農林水産省農林統計局「海外食料需給レポート2014」

 

■変動要因
 とうもろこし価格の変動要因は、米国の天候相場期(毎年4月〜9月頃)の生産動向と需要相場期(10月〜3月頃)における南半球の生産動向、また米国の輸出動向や世界の期末在庫率の動向等です。日本国内相場においては、他に、輸入依存度が高いため、為替レートの見通し等が材料とされており、多岐にわたります。
 作付けに適した時期は、その産地ごとに異なりますが、米国中西部では4月〜5月頃、南半球の産地では10月〜11月頃です。
 作付け期が必要以上の長雨となると、作付け期の遅い大豆へ作付けシフトが懸念され、作付け面積の減少が買い材料とされることもあります。
 7月〜8月が夏の「受粉期」、10月〜11月が「収穫期」です。
 天候相場期は、日照時間と降雨、気温等に注目されます。
 収穫が終わると、需給相場期となり、南米での生産状況や中国の輸出動向が注目されるようになります。

D 米国ともうろこしのクロップカレンダー
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
作付期 開花受粉 着サヤ期 収穫期
需給相場期 天候相場期 需給相場期
出所:農林水産省「海外食糧需給レポート2014」平成27年6月版を基に本会で作成
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