ブロイラー
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■商品特性 |
(1)鶏は生産目的によって、ブロイラーと採卵養鶏に分けられます。
食肉専用の若鶏(生後3ヶ月未満)のことをブロイラーといいます。
古来より家庭からの残り物で飼育されていました。養鶏経営は牛や馬のような牧場経営に比較して広大な土地も大量の飼料も必要とせず、出荷までの飼育期間が60日前後のため、経営規模を簡単に拡大することが可能です。このため昭和40年代から生産量が急激に増えています。
(2)生産動向=1985年以前ブロイラーの自給率は90%以上でした。その後、自給率は毎年下落し続け、2001年には64%になりました。かわりに輸入が増加します。この背景には、日本に比べコスト(配合飼料、人件費等)が安価な輸入物が加工・業務用として用いられるようになったことがあります。
国内での主な産地は、宮崎県、鹿児島県、岩手県等です。 |
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ブロイラーの都道府県別飼養戸数及び羽数 (平成16年2月1日現在)
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府 県 |
飼 養 戸 数 |
飼 養 羽 数 |
1戸当たりの
飼 養 羽 数 |
全 国
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2,778 |
10,495 |
3.8 |
宮 崎
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407 |
1,794 |
4.4 |
鹿児島
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354 |
1,835 |
5.2 |
岩 手
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280 |
1,583 |
5.7 |
徳 島
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270 |
444 |
1.6 |
兵 庫
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128 |
263 |
2.1 |
熊 本
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83 |
293 |
3.5 |
茨 城
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77 |
185 |
2.4 |
佐 賀
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76 |
306 |
4.0 |
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出所 |
:農林水産省農林統計局「畜産統計調査(豚及び採卵鶏の飼養動向」2004.5.31 |
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■変動要因 |
ブロイラー相場の価格変動要因として考えられることとして、国内生産量及び輸入量の変動と家計消費量及び業務、加工用の需要動向があげられます。
国内の動向としては、年末に向けて生産量が増加しますが、年間を通じてほぼ安定していると考えられます。ただし、夏は暑さによる飼料摂取の減少や台風等の災害などで、出荷量に影響の出ることがあります。
夏期は鶏病にかかる可能性もあります。伝染病は供給側では処分、需要側では消費の減少という面があるため、価格に大きく影響すると考えられます。
このため、天候と国内生産量と家計と業務用需要の関係を考える必要があるといえます。 |
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