■商品特性 |
(1)日本への馬鈴しょ伝来は江戸時代にオランダ船がジャガタラ(現在のジャカルタ)産を長崎に持ってきたので、その名が付いたとされています。渡来した馬鈴しょは、飢饉の救荒作物として寒高冷地に普及しました。現在、北海道で生産される馬鈴しょの大半は「男爵イモ」「メークイン」で、品種ごとの調理方法は様々です。
日本におけるジャガイモの消費量は年間400万トンといわれています。このうちジャガイモとして直接食べるものは230万トン(家庭での料理の対象は100万トン)前後です。
(2)生産動向=ジャガイモの育成適温は15〜21℃程度とされています。日本の主産地はこの気候に恵まれた北海道ですが、他にも沖縄から北海道まで全国いたるところで生産がされています。
日本のジャガイモの消費量は、欧州、南米、アフリカなどのように主食ではないため、1人当たりの消費量は欧米に比較して少ないですが、今日の日本ではファーストフードのブームなどからジャガイモは必要不可欠な食材となっています。 |
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@ 府県産ジャガイモの収穫時期
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5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
上旬 |
南九州、沖縄 |
南紀、関西、房総 |
甲信越、東北 |
北海道(東) |
中旬 |
北九州、四国 |
関西、東海、南関東 |
東北北部 |
北海道(北) |
下旬 |
中国、四国 |
近畿、北関東 |
北海道(南) |
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出所 |
:横浜商品取引所「じゃがいも 先物取引のご案内」鰹、品データ 2001.5
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A 国内のジャガイモ生産量と輸入量
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棒グラフ=国内のジャガイモ生産量
折れ線グラフ=海外からの輸入量 |
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出所: |
農林水産省食料企画課 |
「食料需給表・平成15年版」2004
「食料需給表・平成14年版品目別累年表 いも類」2003 |
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■変動要因 |
ジャガイモは、農作物のため天候の変化や季節性で価格が動きます。日照が続いたり、長雨や気温の急激な変化により作柄に影響が出ます。また、収穫期や出回り状況により需給が変化し価格が変化することもあります。このため、主要産地の気候、温度、降水量、日照時間などを常にチェックする必要があります。 |