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2.先物市場の参加者

■ 先物市場の参加者

先物市場の参加者はヘッジャー、スペキュレーター、そしてアービトラージャーに大別できます。

ヘッジャー、スペキュレーター、アービトラージャー

ヘッジャーとは手許にモノ(=現物)を在庫として有していて(又は将来保有する予定で)、その現物商品の価格変動リスクを回避するために先物市場に参加する人たちです。先物取引を利用してリスクヘッジすることで、製造・加工等の本業に専念できるようになります。「ヘッジ」には掛けつなぎ、つなぎ売買、保険つなぎなどの意味があります。

スペキュレーターとは先物価格の変動を利用して資産運用する目的で取引に参加する人たちです。商品先物取引は、①売りからでも買いからでも取引を始められること、②株式や債券等との価格変動の相関性が低く分散投資に有効であること、③総取引代金の5~10%程度の少額の資金で取引できるなどの魅力があるため、資産運用目的で取引する人たちもいるのです。

アービトラージャーとは同一商品について取引される市場や取引期限が異なるものの間の価格差、または異なる商品間の価格差など様々な価格差の変動から利益を上げようとする人たちです。このような人たちの関心は価格の変動ではなく価格差の変動であり、そこに思惑をはって利益を狙います。