場(ば)
場あじ(ばあじ)
(はい)
バイカイ
売買玉明細書(ばいばいぎょくめいさいしょ)
売買差損益金(ばいばいさそんえききん)
売買仕法(ばいばいしほう)
売買高(ばいばいだか)
売買報告書(ばいばいほうこくしょ)
破格高(はかくだか)・破格安(はかくやす)
場況(ばきょう)
場癖(ばぐせ)
端境期(はざかいき)
葉桜相場(はざくらそうば)
始値(はじめね)
走る(はしる)
弾む(はずむ)
外れる(はずれる)
はた売り(はたうり)
場立ち(ばだち)
場違筋(ばちがいすじ)
場違い物(ばちがいもの)
場帳(ばちょう)
発会(はっかい)
発券倉庫(はっけんそうこ)
初相場(はつそうば)
初立会(はつたちあい)
場面(ばづら、ばめん)
場電(ばでん)
端(はな)・端を取る(はなをとる)
放れ(はなれ)
鼻を回す(はなをまわす)
はね上がる(はねあがる)
はね返し(はねかえし)
幅(はば)
早受渡し(はやうけわたし)
早耳(はやみみ)
腹切り(はらきり)
波乱(はらん)
波乱含み(はらんぶくみ)
春高(はるだか)
はわす@
半商内(はんあきない)
反省押し(はんせいおし)
反対売買(はんたいばいばい)
反騰(はんとう)・反落(はんらく)
反動高(はんどうだか)・反動安(はんどうやす)
半値押し(はんねおし)・半値戻し(はんねもどし)
反発(はんぱつ)
   
   
 
日足(ひあし)
引かされる(ひかされる)
日数を食う(ひかずをくう)
火がつく(ひがつく)
日柄整理(ひがらせいり)
引かれ買い(ひかれがい)
引かれ玉(ひかれぎょく)
引合い(ひきあい)
引き返す(ひきかえす)
引き締まる(ひきしまる)
引き相場(ひきそうば)
引け(ひけ)
引け後(ひけあと)
引け値(ひけね)
膝折れ(ひざおれ)
被仕切玉(ひしきりぎょく)
引っ張る(ひっぱる)
皮肉相場(ひにくそうば)
日計り商内(ひばかりあきない)
ひびが入る(ひびがはいる)
日棒(ひぼう)
飛躍高(ひやくだか)
冷やす(ひやす)
標準品取引(ひょうじゅんひんとりひき)
拾い買い(ひろいがい)
   
   
 
風袋(ふうたい)
深追い(ふかおい)
深押し(ふかおし)
吹き上げ(ふきあげ)
吹き出す(ふきだす)
噴き値(ふきね)
不時に向え(ふじにむかえ)
節値(ふしね)
札場(ふだば)
物色買い(ぶっしょくがい)・物色売り(ぶっしょくうり)
ぶっつける
沸騰(ふっとう)
プット・オプション(put option)〔オプション〕
不出合い(ふであい)
不出来(ふでき)
不透明(ふとうめい)
懐玉(ふところぎょく)
船積書類(ふなづみしょるい)
船荷証券(ふなにしょうけん)
部分高(ぶぶんだか)
踏み(ふみ)・踏む(ふむ)
ブラック・ショールズの式(Black Scholes formula)〔オプション〕
ブラック・ショールズ・モデル(Black and Scholes model)〔オプション〕
ブラック・モデル(Black model)〔オプション〕
プレミアム(premium)〔オプション〕
   
   
 
ベーシス取引(ベーシスとりひき)
平穏(へいおん)
平均売り(へいきんうり)
平準化(へいじゅんか)
ヘッジング
   
   
 
棒上げ(ぼうあげ)
防戦売り(ぼうせんうり)・防戦買い(ぼうせんがい)
暴騰(ぼうとう)・暴落(ぼうらく)
棒値(ぼうね)
棒値解合い(ぼうねとけあい)
ほぐれる
ぼける
保険つなぎ(ほけんつなぎ)
保税(ほぜい)
保税上屋(ほぜいうわや)
保税工場(ほぜいこうじょう)
保税倉庫(ほぜいそうこ)
保税地域(ほぜいちいき)
骨抜き相場(ほねぬきそうば)
保養相場(ほようそうば)
ボラティリティー(volatility)〔オプション〕
本(ほん)
本口銭(ほんこうせん)
本ウ(ほんざや)
本質的価値(ほんしつてきかち)(intrinsic value)〔オプション〕
本船(ほんせん)
奔騰(ほんとう)・奔落(ほんらく)
本直り(ほんなおり)
ぼんやり(ぼんやり)
   
 
場(ば) 取引所の立会場のこと。
また、取引所の立会場に多数集まって取引が始まることを「場が立つ」、立会が始まることを「場立つ(ばたつ)」という。
場あじ(ばあじ) 市場の人気のことをいう。
(はい) ロット(lot)のこと、貨物の山をいう。
バイカイ 会員が同一銘柄、同一受渡期限の物件の売買同数量を、売買同一値段で売りおよび買いとして、取引所の立会時間中に取引所に申し出て、市場での売買として取引所の帳簿に記載する手続をとることをいう。これは「付け出し(つけだし)」に似ているが、付け出しは立会時間終了後、取引所で成立した値段で売りおよび買いとして取引所の承認を得て取引所の帳簿に記載してもらうのであるから、付け出しと異なる。しかし、この2つの用語は混同されて「バイカイ」をすることを「バイカイ付け出し」といっている。
また、バイカイを取引所に申し出ることを「バイカイをつける」または「バイカイを振る」という。
売買玉明細書(ばいばいぎょくめいさいしょ) 取引所において取引を締結した会員が、立会終了後その節において売買を約定した事実について、数量、限月等を記載して取引所に申告するが、この場合の申告書のことをいう。
売買差損益金(ばいばいさそんえききん) 個別の取引について転売又は買もどしによリ決済を結了した場合に生じる損益金額をいい、帳尻損益金ともいう。
売買仕法(ばいばいしほう) 取引所における売買取引の締結の方法のことをいう。
売買高(ばいばいだか) 取引所における売りの数量と買いの数量の合計数をいい、出来高とは異なる。すなわち、売り100枚と買い100枚の場合には、売買高は200枚となるが出来高は100枚となる。
売買報告書(ばいばいほうこくしょ) 商品先物取引業者が委託注文による取引が成立したときに、その商品の種類、限月、約定値段、売買枚数などを記載して委託者に交付するものであって「案内(あんない)」ともいう。
破格高(はかくだか)・破格安(はかくやす) 相場が異常に高いことを「破格高」といい、反対に異常に安いことを「破格安」という。
場況(ばきょう) 市場の騰落の人気、その他市場の状況のことをいう。
場癖(ばぐせ) 相場があるところになると特殊な動きをすることがあるが、その傾向のことをいう。
端境期(はざかいき) 穀物、乾繭、砂糖など生産に季節性のある商品で使われる言葉で、産物の古品、新品の供給切り換えの境界という意味から新しい収穫期がくる直前の時期を指していう。
葉桜相場(はざくらそうば) 春先の若い相場が桜の葉が出始める陽春になると高くなる状態のことをいう。
始値(はじめね) 前場または後場の立会が始まった最初の値段。すなわち、寄付き値段のことをいう。
走る(はしる) 他に先立って売買を行なうことをいい、「売り走る」とか「買い走る」という。
弾む(はずむ) 売買取引が活況を呈し、出来高が増加することをいい、「商内が弾む(あきないがはずむ)」などという。
外れる(はずれる) 相場の見込み違いで損をすることをいい、相場をするごとに見込み違いで損をしている人のことを「外れ屋(はずれや)」または「曲り屋(まがりや)」という。
はた売り(はたうり) 空売りのことで「はた」ともいう。また、空売りしていたのを買い埋めることを「はた入れ」または「はた埋め」、損を見切って売り建玉を買いもどして決済することを「はた煎れ(はたいれ)」、空売りをしている連中を「はた屋」という。
場立ち(ばだち) 「市場代理人」の項参照。
場違筋(ばちがいすじ) その取引所の会員・商品先物取引業者その他地場の常連の取引者以外のいわゆる「よそ者」のこと。
また、その取引所の上場商品の流通・加工等の関連業者。つまり「当業筋」「実需筋」などとよばれる者以外の者をいう。「場違い筋の受けが多く意外にも高納会」などと用いる。
場違い物(ばちがいもの) 主要産地以外の地域で生産された商品のことをいう。
場帳(ばちょう) 電子取引導入以前、立会場のなかで行なわれた取引の約定値段、数量、売り方および買い方の会員名等を記入する取引所の帳簿のことをいう。
発会(はっかい) 取引所における新甫限月の最初の立会のことで、「初会(はつかい)」ともいう。また、新年最初の営業日の立会いを「大発会(だいはっかい)」という。
発券倉庫(はっけんそうこ) 倉荷証券を発行することができる営業倉庫のこと。「倉庫証券は、運輸大臣の許可を受けた倉庫業者でなければ、発行してはならない」(倉庫業法第13条)こととなっている。
初相場(はつそうば) 新年の大発会において最初につけられた値段のことをいう。
初立会(はつたちあい) 新年の大発会当日の立会いのことをいう。また、取引所が新設されて初めて行なわれる立会いのことをいうこともある。
場面(ばづら、ばめん) 立会場の取引の状況、市場の動静のことをいう。
場電(ばでん) 取引所の立会場にある会員の店との間の直通電話のことをいう。
端(はな)・端を取る(はなをとる) 板よせ式の立会いで売り注文の数量と買い注文の数量が合わないときの数量を端といい、これを買い注文または売り注文を出してなくすることを「端を取る」という。
放れ(はなれ) 相場が飛び放れて高くなったり安くなったりすることで、高くなった場合を「上放れ(うわばなれ)」、安くなった場合を「下放れ(したばなれ)」という。
鼻を回す(はなをまわす) 市場での売買の約定をしたが、これを自店の建玉としないで、他店の名で建玉とすることをいい、「玉を回す(ぎょくをまわす)」ともいう。
はね上がる(はねあがる) 相場が急に高くなること。または相場が保ち合い状態から放れて急に高くなることをいう。
はね返し(はねかえし) 一度安くなったまたは安くなりそうだった相場が急に高くなることで、「急反発(きゅうはんぱつ)」ともいう。
幅(はば) 相場の値幅のことをいう。
早受渡し(はやうけわたし) 先物取引の受渡しは、当月限の一定日(多くは月末)であって、それ以前は受渡しの必要はないが、受渡日到来前に受渡しを希望する者は取引所に申し出て、受渡日到来前でも受渡しを行なうことのできる制度のことをいう。
早耳(はやみみ) 相場を動かす材料を他の人より早く聞くことまたは早く聞いている人のことで「早耳筋(はやみみすじ)」ともいう。また、材料を早く知って売ることを「早耳売り(はやみみうり)」、材料を早く知って買うことを「早耳買い(はやみみがい)」、早耳で相場を張ることを「早耳張り(はやみみばり)」、早耳で売買したが、相場が思うとおりに動かず損をすることを「早耳損(はやみみそん)」という。
腹切り(はらきり) 損をしているのにかかわらずその損となっている建玉を手仕舞うことをいう。
波乱(はらん) 相場の高低の波動で、「波乱含み(はらんぶくみ)」などという。
波乱含み(はらんぶくみ) 相場が今のところ表面的には平穏に見えるが、いずれ激しく変動する気配を秘めていること。
春高(はるだか) 新春早々の相場が高いことで、年末に新春の相場が高くなることを期待することを「春高期待(はるだかきたい)」または「春高人気(はるだかにんき)」、年末に春高を見越すことを「春高見越し(はるだかみこし)」という。
はわす 数人の商品先物取引業者に委託して内密に市場で売買することをいい、このような売り物および買い物を「はわせ物(はわせもの)」という。
半商内(はんあきない) 売買建玉の半数を転売または買いもどしすることをいう。
反省押し(はんせいおし) むやみに高くなった相場が、反省的に下がることをいい、「反省安(はんせいやす)」ともいう。
反対売買(はんたいばいばい) 取引所で買い玉を転売しまたは売り玉を買いもどすことをいう。
反騰(はんとう)・反落(はんらく) 下落していた相場が、逆に高くなることを「反騰」といい、「反発(はんぱつ)」ともいう。また、相場があがった反動として下がることを「反落」という。
反動高(はんどうだか)・反動安(はんどうやす) 下げ過ぎた相場が、その反動として高くなることを「反動高」といい、反対に上げ過ぎた相場がその反動として安くなることを「反動安」という。
半値押し(はんねおし)・半値戻し(はんねもどし) あがった相場が、あがった分の約半分下がることを「半値押し」といい、反対に下がった相場が下がった半分だけ上がることを「半値戻し」という。
反発(はんぱつ) 下げてきた相場が逆に高くなること。
 
 
日足(ひあし) 「罫(けい)線」の項参照。
引かされる(ひかされる) 相場を張って損をすることで、「引かれる」ともいう。
日数を食う(ひかずをくう) 相場の高くなるのに相当の日数を要することをいう。
火がつく(ひがつく) 今まで全然人気のなかったものが、好材料の出現その他により、突然人気を集めることをいう。
日柄整理(ひがらせいり) 相場がある一定の値幅でもみ合って、上にも下にも動けなくなってしまうことがある。その間、取組だけが膨らんでしまう。買いたい者は買い、売りたい者は売ってしまったという状態になってにらみ合いがつづくと、ある程度の日数をかけて取組が解れるのを待つほかなくなることがある。そのような解れ方をいう。
引かれ買い(ひかれがい) 前の買い玉が損となっているとき、さらに買い増し、相場がもどったときに、この損失を一挙に回復しようとすることをいう。
引かれ玉(ひかれぎょく) 計算上、損となっている建玉のことで、さらに証拠金を預託して辛抱することを「引かれ玉が強い」、建玉が損計算となったときに見切りをつけて手仕舞いすることを「引かれ玉が弱い」、建玉が損となっているときに辛抱する耐久力を「引かれ腰」という。
引合い(ひきあい) 売買をして利益を出すこと。または売買につき注文を出すに当たっての問合せのことをいう。
引き返す(ひきかえす) 下落した相場がいくぶん高くなることをいい、「引きもどす(ひきもどす)」または「もどす」ともいう。
引き締まる(ひきしまる) 保ち合いまたは下げ気味だった相場が少し上がることをいう。
引き相場(ひきそうば) 他の取引所の相場を採用し、それをその取引所の相場とすることで、「写真相場(しゃしんそうば)」または「写生相場(しゃせいそうば)」ともいう。
引け(ひけ) 「大引け」の略で、前場もしくは後場の最終立会または最終立会の相場のことをいい、立会いが終了することを「引ける(ひける)」、最終立会いを「引け方(ひけかた)」、大引けの値段を「引け相場(ひけそうば)」または「引け値(ひけね)」、その日の相場のうち引けの値段が一番高いことを「引け高(ひけだか)」、引け値段が一番安いことを「引け安(ひけやす)」、高かった相場が引けになってやや安くなることを「引けぼけ」という。
また、大引けの直前を「引け際(ひけぎわ)」、取引所の立会終了後を「引け跡(ひけあと)」または「引けじり」といい、後場大引け後の市場の人気を「引け跡気配(ひけあとけはい)」、引け跡の気配の高いことを「引け跡高(ひけあとだか)」、引け跡の安いことを「引け跡安(ひけあとやす)」という。
引け後(ひけあと) 売買立会が終ったあとのこと。「引け後の気配が確り」などと用いる。
引け値(ひけね) 最終約定値段の俗称。「終値」に同じ。
膝折れ(ひざおれ) しっかりしていた相場が下落したことをいう。
被仕切玉(ひしきりぎょく) 転売または買いもどしによって落とす既存の建玉のことをいう。
引っ張る(ひっぱる) 売り物が出たときに「よし買った」とやや積極的に買うことをいう。また、1つの銘柄または限月の相場が他の銘柄または限月の相場に影響を与えることをいう。
皮肉相場(ひにくそうば) 一般の人々の予想に反して上げたり、下げたりする相場のことをいう。
日計り商内(ひばかりあきない) 新規の売り玉または買い玉を、同一計算区域内に手仕舞いすることをいい、「日計り(ひばかり)」ともいう。
ひびが入る(ひびがはいる) 上げ相場がくじけることをいう。
日棒(ひぼう) 「罫(けい)線」の項参照。
飛躍高(ひやくだか) 相場が飛び放れて高いことをいう。
冷やす(ひやす) 人気が過熱状態のときなどに取引所が規制をかけて沈静化を図ること。また、相場が続騰して買い人気が高まっているときなどに、大きな弱材料が出現したり、大量の売りが出て、突然いっぺんに人気がさめてしまうような状態のことを「冷やされる」という。
標準品取引(ひょうじゅんひんとりひき) 商品取引所の取引において、一定の標準品を定め、売買約定はその標準品について行ない、受渡しは標準品と受渡品の格付けによる格差(値開き)により値段を計算して代用品で受渡しができる取引方法で、「格付取引」ともいう。
拾い買い(ひろいがい) 割安の売り物をねらって買うことをいう。
 
風袋(ふうたい) 品物の外包み、包装、容器などのこと、また、その目方。風袋込みの重量を「皆掛」という。
深追い(ふかおい) 売り方が、安値をかまわず突っ込んで売り進むことをいう。
深押し(ふかおし) 相場が著しく下がることをいう。
吹き上げ(ふきあげ) 相場がとっぴに高騰することをいい、吹き上げたときの値段を「吹値(ふきね)」という。
また、吹値を待って売ることを「吹値売り(ふきねうり)」または「吹売り(ふきうり)」という。
吹き出す(ふきだす) あまり動かなかった相場が急騰すること。または相場が今迄の高値を抜いて新高値をつけることをいう。
噴き値(ふきね) 相場が火山の爆発噴火のように急激に上げる状況を「噴き上げ」または「火柱高」などと形容するが、そのような状態でついた高値を「噴き値」という。「吹値」とも書く。
不時に向え(ふじにむかえ) 突発材料で相場が激動した場合には、後に人気が落ち着くとともに相場も必ず元の値段にもどるものであるから、その突発材料で相場が高くなれば売り、安くなったら買えということで、「不時に逆え(ふじにさからえ)」または「不時向い(ふじむかい)」ともいう。
節値(ふしね) 節ごとの値段のことで、「節値段(せつねだん)」ともいう。
札場(ふだば) 出来値段を公表する取引所内の掲示場のことをいう。
物色買い(ぶっしょくがい)・物色売り(ぶっしょくうり) 割安な商品または将来高くなりそうな商品を選んで買うことを「物色買い」といい、「選択買い(せんたくがい)」ともいう。反対に、割高な商品または将来下がりそうな商品を選んで売ることを「物色売り」という。
ぶっつける 買い物が出たときに、「よし売った」とやや積極的に売ることをいう。
沸騰(ふっとう) 好材料が現われて相場が急に高騰し、取引に非常な活気の出ることをいう。
プット・オプション(put option)〔オプション〕 基礎商品を取引期間内に権利行使価格で「売り付ける権利」を売買する取引。買い方はプレミアムを支払うことにより、当該オプション取引の権利行使価格をもって当該先物建玉を売り付ける権利をもち、売り方はプレミアムを受け取ることにより、上記条件で当該先物建玉を買い付ける義務を負う取引をいう。(→コール・オプション)
不出合い(ふであい) 注文の値段では相手がないため、売買が成立しないことをいう。
不出来(ふでき) 売買が成立しないことをいい、「出来不申(できもうさず)」ともいう。
不透明(ふとうめい) 相場の見とおしがつかないこと。このようなときは「気迷い人気」となり、相場は小動きに終始する。
懐玉(ふところぎょく) 小口落し(現落ち含む)により、取引所の帳簿には建玉として記帳されていないもので、未決済のものとして会員が所有しているもののことをいう。(旧制度)
船積書類(ふなづみしょるい) 船荷証券、商業送り状、海上保険証券、包装明細書、領事送り状など船積みに必要な書類の総称。
船荷証券(ふなにしょうけん) BL(Bill of Lading)のこと。これと引換えに陸揚港で本船積載の該当貨物の引渡しを受けることができる、いわゆる貨物引換証である。CIF契約まはたC&F契約の場合は、海上運賃は売り手の負担なので運賃前払済船荷証券(Prepaid BL)が、またFOB契約の場合は、海上運賃は買い手負担なので運賃着払いと特記した船荷証券(Collect BL)が、発行される。
部分高(ぶぶんだか) ある一部の銘柄または限月の相場だけが高いことをいう。
踏み(ふみ)・踏む(ふむ) 売り玉を損して買いもどすことで、「煎れ(いれ)」または「踏み出し(ふみだし)」ともいう。また、売り方が損をして買いもどすことによって相場が高くなることを「踏み上げ(ふみあげ)」、損を見切って手仕舞し、売買関係から離脱することを「踏み退く(ふみのく)」、損を見切って手仕舞った玉のことを「踏み物(ふみもの)」という。
ブラック・ショールズの式(Black Scholes formula)〔オプション〕 アメリカの数学者であるブラック氏とショールズ氏が考えだしたオプション取引のプレミアムの計算式。
ブラック・ショールズ・モデル(Black and Scholes model)〔オプション〕 ブラック・ショールズの式を導き出すにあたって用いられる価格変動モデル。株価が幾何ブラウン運動に従うと仮定したモデル。
ブラック・モデル(Black model)〔オプション〕 先物オプションを評価するためのブラック・ショールズ・モデルの変形。
プレミアム(premium)〔オプション〕 オプションの価格(対価)。オプション取引の際に買方が「売り付け、買い付けの権利」を取得するために売方に支払う時価のこと。プレミアムは本質的価値と時間的価値から構成され、取引所で売り手と買い手による競争売買によって形成される。通常のマーケットの変動率(volatility)が大きいほどプレミアムは大きくなり、更に満期日までの時間が長いほど変動の潜在的可能性は高いと考えられ、プレミアムは大きくなる。
 
ベーシス取引(ベーシスとりひき) 市中において売り方(たとえば紡績会社)と買い方(たとえば商社)とが現物の売買取引を行なうにあたって、取引所の先物取引を利用することをいう。この取引は普通の売買取引と異なり、売り方および買い方が、あらかじめ取引所で約定する場合の値段との格差(ベーシス)を定めたうえ、それぞれ異なった時期に好む価格(売りと買いとが異なった価格)で同一の商品先物取引業者に委託して取引所を通じて売買取引を行ない、その取引所における売買取引の差額は取引の差金で調整し、さらに上記の格差額を加減して決済するものである。
なお、その委託を受けた商品先物取引業者は、通常は売買双方を売り方の名義による委託玉として処理している。
平穏(へいおん) 相場の波乱がなくおだやかなこと。「玉整理も順調に済んで平穏納会に終った」などと用いる。
平均売り(へいきんうり) 一時に多くのものを売らないで、値動きをみながら分割して売り上がってゆくことをいい、「難平売り(なんぴんうり)」とほぼ同じ。
平準化(へいじゅんか) 取引所機能の一つ「価格平準化作用」のこと。つまり、価格が需給を調節するとともに、また先物取引においても他市場に比べて割高(安)な市場には売り(買い)が入って地域間の価格がならされる働き(地域的平準化)があり、そしてまた先物取引には、将来の価格変動のもととなる諸材料が前もって徐々に織り込まれて価格が形成されるので大変動を緩衝する働き(時間的平準化)もある。
ヘッジング 「保険つなぎ(hedging)」のこと。「掛けつなぎ」ともいう。「保険つなぎ」および「売りつなぎ」、「買いつなぎ」の項を参照。
 
棒上げ(ぼうあげ) 相場が一本調子に上がることまたは急激に大幅に上げることで、「棒立ち(ぼうだち)」ともいい、反対に相場が一本調子に下がることを「棒下げ(ぼうさげ)」という。
防戦売り(ぼうせんうり)・防戦買い(ぼうせんがい) 売り方が相場の騰貴を防止するために買い方に対抗して売り進むことを「防戦売り」といい、反対に買い方が相場の下落を防ぐために買い進むことを「防戦買い」という。
暴騰(ぼうとう)・暴落(ぼうらく) 相場が一度に大幅に上がることを「暴騰」といい、高騰よりその上がり方が激しい。また、反対に一挙に大幅に下がることを「暴落」という。
棒値(ぼうね) 値洗いや解け合いをするときの標準値段のことで、「一本値(いっぽんね)」ともいう。
棒値解合い(ぼうねとけあい) 一本値で解け合うこと。
ほぐれる 売買取組みが転売、買いもどしによって解けていくことをいう。
ぼける やや上向きだった相場が、不活発な気配となってやや安くなることをいう。
保険つなぎ(ほけんつなぎ) ヘッジング(hedging)のこと。「掛けつなぎ」ともいう。「売りつなぎ」と「買いつなぎ」とがある。
商品を所有したり、予め値段を定めて購買契約または販売契約を結んでいる場合、その後において商品の価格が変動することにより不測の損害を蒙ることの危険を、先物取引を利用して担保すること。実際の方法としては、現物ポジションと逆の取引を同数量しておいて、現物の価格変動から発生した損失を同様の値動きのあった先物取引の建玉手仕舞いにより発生する益金で穴埋めすることができるわけである。当業者は常に価格変動のリスクを回避し操業利潤の確保を図るよう努力しており、「保険つなぎ」は先物取引機能の最大のものといえよう。
保税(ほぜい) 外国貨物が輸入許可未済の状態におかれていることをいう。こうした状態にある外国貨物を保税貨物という。
保税上屋(ほぜいうわや) 保税地域の一種で、外国貨物の積下し、運搬又は、一時蔵置ができる場所として税関長が許可したものをいう。(関税法42条)
保税工場(ほぜいこうじょう) 保税地域の一種で外国貨物に加工、又はこれを原料とする製造及び外国貨物に改装、仕分け、その他の手入れをすることが出来る場所として税関長が許可したものをいう。(関税法56条)
保税倉庫(ほぜいそうこ) 輸入手続の済まない貨物を、関税を課税されないまま蔵置しておく倉庫のことで、その倉庫に入れられている関税未納の貨物を「保税物(ほぜいもの)」または「保税品(ほぜいひん)」という。
保税地域(ほぜいちいき) 関税の保税制度において外国から輸入する貨物をその関税その他の税金を一時課税しないままにしておく場所であり、また輸出貨物の税関手続(通関手続)をするための場所でもある。
骨抜き相場(ほねぬきそうば) 有力な売りまたは買いのない弱い相場のことをいう。
保養相場(ほようそうば) 活動前にちょっと保養しているように見える一時的な保合相場のことをいう。
ボラティリティー(volatility)〔オプション〕 対象商品が所定の期間内に確率的にどの程度変動するかを示す値。一般的に対象商品の1日の価格変化の標準偏差(年率換算)で表される。価格変動率ともいう。
本(ほん) 立会いの節又は限月のことを、「一本(いっぽん)」「二本(にほん)」のようにいう。
本口銭(ほんこうせん) 取引所で定めた規定の売買委託手数料のことをいう。
本ウ(ほんざや) 相場が当限、中限、先限の順に高くなっていることをいい「順ウ(じゅんざや)」に同じ。
本質的価値(ほんしつてきかち)(intrinsic value)〔オプション〕 先物値段と権利行使価格との差額のこと。「内在的価値」ともいい、保有しているオプションが利益を生む状態にあるとき、そのオプションは本質的価値をもつという。すなわちコール・オプションの場合、当該先物限月価格が権利行使価格を上回っているか、プット・オプションの場合では、当該先物限月価格が権利行使価格を下回っている場合、その差額をいう。
コールの本質的価値=先物値段−権利行使価格
プットの本質的価値=権利行使価格−先物値段
本船(ほんせん) 外国から貨物を輸入するときの「もとぶね」、通常2〜3万トン級の大型船、ただし中国からの輸入には5千トン以下の船も就航している。
奔騰(ほんとう)・奔落(ほんらく) 相場が勢いよく大幅に高進することを「奔騰」といい、反対に相場がにわかに大幅に下落することを「奔落」という。
本直り(ほんなおり) 下落した相場が本格的に上がることをいい、「出直り(でなおり)」ともいう。
ぼんやり(ぼんやり) 下げぎみで、相場に活気がなく気の抜けたような相場または市場の状態のことをいう。