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上に値が残る(うえにねがのこる) |
相場が上がったもののまだ上げ足りないでさらに上がる可能性のあることをいう。また、「上値がある(うわねがある)」ともいう。 |
浮き足(うきあし) |
相場の高低に定まらないことまたは相場がややもすれば下げる調子にあることをいい、「浮調子(うきちょうし)」ともいう。 |
受け方(うけかた) |
受渡しのとき売買物件を受け取る人のことをいう。 |
受け腰(うけごし) |
受渡しに当って買い方が現物を引き取ろうとする態度のことをいう。 |
受代金(うけだいきん) |
受渡しに要する代金のことをいう。 |
受渡し(うけわたし) |
取引所において売買取引をした売買約定について、約定の履行期日に売り方は約定品を、買い方は約定代金を提供して売買取引を決済することをいう。取引所において売買取引をした売買約定について、約定の履行期日に売り方は約定品を、買い方は約定代金を提供して売買取引を決済することをいう。商品取引清算機関では、その業務方法書において、指定市場開設者が定めるところにより受方会員等と渡方会員等の間で受渡しが行われたことをもって、商品取引清算機関と清算参加者との間においてその決済が行われたものとしている。 |
受渡期日(うけわたしきじつ) |
現物先物取引に係る受渡しを履行する期日のこと。取引所の業務規程により定められている。 |
受渡供用期限(うけわたしきょうようきげん) |
受渡しに提供する商品が、検査の日から一定の期間を経過したものまたは産年の古いものは受渡しに提供できないこととされ、この場合に受渡しに提供することのできる期限のことをいう。 |
受渡供用品(うけわたしきょうようひん) |
格付先物取引において、受渡しにあたって売り方から提供することができる商品のことで、その範囲は取引所の業務規程において定められている。 |
受渡準備(うけわたしじゅんび) |
受渡期日の直前に受渡しに関する計算や商品の検査をすることをいう。 |
受渡倉庫(うけわたしそうこ) |
商品取引所が現品の受渡しを行なう場所として指定した倉庫のことで、「指定倉庫」ともいう。 |
受渡代金(うけわたしだいきん) |
受渡しに当っての代金をいう。 |
受渡高(うけわたしだか) |
受渡数量の合計をいう。 |
受渡単位(うけわたしたんい) |
受渡しをすることの出来る最少数量の単位のことをいう。 |
受渡手数料(うけわたしてすうりょう) |
受渡しをするときに支払う手数料のことをいう。 |
受渡値段(うけわたしねだん) |
受渡しをするときの標準品の値段のことで、最少の帳入値段と同額であり、「清算値段(せいさんねだん)」ともいう。 |
受渡場所(うけわたしばしょ) |
受渡しを行なう場所のことで、普通は取引所または取引所の指定倉庫をいう。 |
受渡不履行(うけわたしふりこう) |
受渡期日に買い方が受渡代金を提供せずまたは売り方が受渡物件を提供しないことをいう。 |
受渡明細通知書(うけわたしめいさいつうちしょ) |
先物取引の受渡手続きとして、売り方が受渡品の品種、銘柄、等級、数量等その荷口の詳細を記載して、取引所に提出する書類のことで、「荷渡通知書(にわたしつうちしょ)」ともいう。 |
薄商内(うすあきない) |
市場の売買高が少なく、取引に活気がないことをいう。 |
薄ウ(うすざや) |
各限月間の相場の開きの少ないことまたは隔地間の相場の開きの少ないことをいう。 |
薄敷き(うすじき) |
規定の証拠金より少ない証拠金のことで、「薄張り(うすばり)」ともいう。 |
打たれる(うたれる) |
相場で損をすることをいう。 |
生れる(うまれる)・生まれ値(うまれね) |
新規上場や新甫発会などで最初の値段がつくことをいい、その一番最初についた値段を「生れ値」という。 |
埋める(うめる) |
建玉を転売または買いもどしによって手仕舞うことをいう。 |
裏判(うらばん) |
倉荷証券の譲受・譲渡の手続きとして行なわれる裏書署名と、これに伴う捺印を総称する俗語。倉荷証券は、「法律上当然の指図証券性」(商法第603条)により裏書によって譲渡し権利を移転することができることとなっている。 |
売り上がり(うりあがり) |
先物取引において相場が高くなればなるほど売り玉を増加して売り玉の平均値段を高くすることで、「難平売り上がり(なんぴんうりあがり)」ともいい、また、実物取引において相場の上がることを考慮して一度に全部売ってしまわずに相場が上がれば上がるたびに少しずつ売ることをいう。 |
売り飽き(うりあき) |
売るだけ売ったが相場が思うように下がらないのでけん怠を覚えることをいう。 |
売り浴びせ(うりあびせ) |
売り方が買い方の買い物以上に多くの売り物を出して買い方を圧倒しようとすることで、「浴びせる」ともいう。 |
売り剰す(うりあます) |
現に持っている買い建玉より多くの売り物を出すこと。または現在持っている以上の売り物を出して買い建玉は転売し、さらに売り玉を建てることをいい、「途転売り(どてんうり)」、「売り越し(うりこし)」または「売りねじ(うりねじ)」ともいう。 |
売り安心(うりあんしん) |
相場が下落しつづけて当面反発するようすがないので、売っていれば損をする心配もなく安心していられること。また、そのような相場の状態のことをいう。 |
売り急ぎ物(うりいそぎもの) |
資金繰りなどの関係から多少安くしても売るものをいう。 |
売り急ぐ(うりいそぐ) |
相場に下落の傾向が見えるので、さらに下げる前に売ろうと急いで売ることをいう。 |
売り一巡(うりいちじゅん) |
一時に出た売り物が大方なくなったことで、「売り物一巡(うりものいちじゅん)」ともいう。 |
売り嫌気(うりいやき) |
売り玉に対しいや気がさすことをいう。 |
売り押え(うりおさえ) |
相場が上がろうとするとき売り向って上がろうとするのを押さえることをいう。 |
売り押し(うりおし) |
売って相場を下げさせることをいう。 |
売り思惑(うりおもわく) |
相場の低落を見越して売ることで実物を持たずにまた実物の手当の見込みがないまま売ることで「カラ売り(からうり)」ともいわれる。 |
売り方(うりかた) |
売ろうとする現物を持っている者、取引所に売り物を出そうとしている者、売りの注文を受けた商品先物取引業者または売り玉を持っている者のことをいい、「売り手(うりて)」ともいう。 |
売方勝手渡し(うりかたかってわたし) |
先物取引の受渡しについて、受渡月すなわち、当月限になると売り方は何時でも現品を提供して受渡しを請求でき、買い方は必ず代金を提供して売渡しに応じなければならない受渡制度をいう。 |
売り玉(うりぎょく) |
先物取引で売ったものを買いもどしていないので、取引所の帳簿に残っている売りの約定もしくはその売り約定の数量のことまたは売り注文のことをいう。 |
売り越し(うりこし) |
売り建玉と買い建玉との両方の建玉がある会員がいる場合に、その会員の建玉を売買相殺して売り玉が多いことをいう。 |
売り腰(うりごし) |
売り方の態度もしくは意気または売り方の有する資力のことをいい、たとえば「売り腰が強い」などといって用いる。 |
売り込む(うりこむ) |
盛んに売ること。または、腰を据えて大量に売っていくこと。 |
売り慕い(うりしたい) |
相場が下がりなお下がろうとする形勢にある場合にしきりに売りたがることをいう。 |
売り渋り(うりしぶり) |
売り物を出すことを相場その他から見てためらうことまたは転売することをためらうことをいう。 |
売り辛抱(うりしんぼう) |
先安を見越して売ったところその時より高くなり損勘定となっているが、以前先安を確信して買いもどさずに頑張っていることをいう。 |
売り進み(うりすすみ) |
売り方が値段にかまわず盛んに売り続けることをいう。 |
売り相場(うりそうば) |
売って有利とみられる相場のことをいう。 |
売り大将(うりたいしょう) |
最有力の売り方、最も多量に売り玉を有する売り方または一番多量に売り注文を出している売り方のことで、「売り本尊(うりほんぞん)」ともいう。 |
売り建(うりだて、うりたて) |
先物市場において新たに売り付けることをいう。したがって、前に買い約定があってこれを転売して決済するために売り付けるものはこれには入らない。また、「売り建玉(うりたてぎょく)」の略で、取引所の帳簿に買いもどしをしない未決済のものとして残っている売り約定のことをいう。 |
売り疲れ(うりつかれ) |
売るだけ売ってもうそれ以上売る気がなくなった状態。または先安とみて売り注文を出したが相場が見込みどおり下がらないので買いもどしをしようと思うが買いもどしができないうちに資金に行き詰まり売り込む元気がないことをいう。 |
売り付け(うりつけ) |
新規の売り注文または売り約定をすることをいい、転売または買いもどしとは異なる。 |
売り繋ぎ(うりつなぎ) |
現物を持っているかまたは現物を買い付けた者が、その値下がりによる損害を防ぐため、先物市場において売り付けることをいい、取引所が果す保険作用の一つで、取引所の重要な機能となっている。 |
売り手(seller)〔オプション〕 |
プレミアムを受け取ることによりオプションが権利行使された場合、その権利行使価格で当該先物市場で買い方の実行に応じる義務を負う者。売り手はまたオプション・ライター(option writer)あるいはグランター(grantor)と呼ばれる。 |
売り唱え(うりどなえ) |
取引所の立会場で、売り方が「何円ヤリ」などと呼ぶ声のことで、売声(うりごえ)ともいう。 |
売り直し(うりなおし) |
持っている売り玉を買いもどしてさらに新規の売り注文を出しまたは売買約定をすることをいう。 |
売り逃げ(うりにげ)・売り抜け(うりぬけ) |
買った玉に利が乗って、予想どおりの水準にまで相場がきたようなときに、相場が下落しないうちに転売することをいう。また単に全買い玉の売り手仕舞にも用いられる。 |
売り退く(うりのく) |
買い玉を全部転売して手仕舞うことをいう。 |
売り乗せ(うりのせ) |
先安を見越して先物取引で売っていたところ予期どおり相場が下がって利が乗って入るので、さらに先安とみて売り物を増すことをいう。 |
売り乗換え(うりのりかえ) |
先物取引で売り玉を一度転売して決済すると同時に、受渡期日の異なった限月へ同じく売り付けることをいう。 |
売り場(うりば) |
相場は今後下がると見込まれる場合に売るのには都合のいい時期またはその相場のことをいう。 |
売り走る(うりはしる) |
売り方が値段にかまわずどんどん売って行くことで、「売り進み(うりすすみ)」と同じ。また、悪材料に先走って売り人気の出ることをいう。 |
売り外し(うりはずし) |
先物取引で買いの約定を決済するため転売することをいう。 |
売り端(うりはな) |
板よせ式の単一約定値段による競売買の立会において、売り注文の数量より買い注文の数量の方が多い場合(多い分だけ売れる)のことをいう。 |
売り物(うりもの) |
売り注文のことをいう。 |
売り物薄(うりものうす) |
売り物が少ないことをいう。 |
売るべし売るべからず(うるべしうるべからず) |
一般の人が売るべきだと考えているときにそれにつられて売りたくなるものだが、しろうとは安値を売って失敗することが多いので、売るべきときではあるけれども安値突込みを警戒して売ってはならないことをいう。 |
売れず買えず(うれずかえず) |
市況の低調なことを表現した言葉で、先行きの気迷い人気から売り物もまた買い物も出せない状況のことをいう。 |
上足取り(うわあしどり) |
相場が高くなる傾向にあることをいい、「高足取り(たかあしどり)」ともいう。 |
上笠(うわがさ) |
予想される相場の上昇限度のことで、たとえば100円以上相場が上がらないと見込まれるとき100円上笠という。 |
上支え(うわささえ) |
相場が上がろうとしながらもなかなか上がらない状態のことで、「上つかえ(うわつかえ)」ともいう。 |
上ウ(うわざや) |
ある限月の相場またはある銘柄の相場もしくはある地の相場が、他の限月の相場または他の銘柄の相場もしくは他の相場より高いことをいう。 |
上長(うわなが) |
売り方の店の数が買い方の店の数より多いことをいい、「売り長(うりなが)」ともいう。 |
上値(うわね) |
高い値段のことであるが、また、ある値段以上の値段のことをいうこともある。 |
上値を残す(うわねをのこす)・上値を追う(うわねをおう) |
まだ値のあがる余地のあることを「上値を残す」といい、引き続いて値上りし、その値を追いかけるように一段と買気が盛んになることを「上値を追う」という。 |
上放れ(うわはなれ、うわっぱなれ)・下放れ(したはなれ、したっぱなれ) |
前の立会値段より飛び離れて高くなったことを「上放れ」といい、その反対のことを「下放れ」という。 |
上向き(うわむき) |
下げていた相場または保ち合(もちあい)の相場が上がることで「上行き(うわゆき)」ともいう。 |
上寄り(うわより) |
寄付きの相場が前の立会の引け値より高いことをいう。 |
運賃格差(うんちんかくさ) |
当該取引所の所在地を中心とする一定の範囲内の受渡場所(指定倉庫)にあっては全て同等の条件にあるものとして扱いに差異を設けないが、一定の範囲を越えた遠距離地域所在の倉庫を受渡場所とするときは、その距離に応じて定められた金額を売り方から徴収して買い方に交付することとなっている。これを「運賃格差」という。 |