相対売買(あいたいばいばい)
アウト・オブ・ザ・マネー(out of the money)〔オプション〕
青田売買(あおたばいばい)
青田誉め(あおたほめ、あおたぼめ)
青天(あおてん)
青天井(あおてんじょう)
あおる
悪材料(あくざいりょう)
悪循環(あくじゅんかん)
悪天候を売る(あくてんこうをうる)
悪天候を買う(あくてんこうをかう)
アク抜け(アクぬけ)
悪目(あくめ、わるめ)
上げ足(あげあし)
上げ一服(あげいっぷく)
上げこじれ(あげこじれ)
上げ賛成(あげさんせい)
上げ相場(あげそうば)
朝寄り(あさより)
足(あし)・足取り(あしどり)
味(あじ)
味つけ買い(あじつけがい)
足につく(あしにつく)
足を出す(あしをだす)
預り(あずかり)
預り証拠金(あずかりしょうこきん)
預り証拠金余剰額(あずかりしょうこきんよじょうがく)
頭(あたま)
頭重し(あたまおもし、ずおもし)
当り(あたり)当る(あたる)
アット・ザ・マネー(at the money)〔オプション〕
跡高(あとだか)跡安(あとやす)
穴埋め(あなうめ)
甘い(あまい)
余り物に値なし(あまりものにねなし)
アメリカン・オプション(American option)〔オプション〕
綾(あや)
綾押し(あやおし)
綾もどし(あやもどし)
歩み(あゆみ)
洗い勘定(あらいかんじょう)
洗う(あらう)
新手(あらて)
有りがすれ(ありがすれ)
   
   
 
意外高(いがいだか)・意外安(いがいやす)
イカリ足(いかりあし)
意地商内(いじあきない)
居すわり(いすわり)
委託(いたく)
委託玉(いたくぎょく)
委託契約(いたくけいやく)
委託者(いたくしゃ)
委託者保護基金(いたくしゃほごききん)
委託者保護基金による一般委託者支払制度(いたくしゃほごききんによるいっぱんいたくしゃしはらいせいど)
委託証拠金(いたくしょうこきん)
委託手数料(いたくてすうりょう)
板寄せ(いたよせ)
一計算区域(いちけいさんくいき)
一巡(いちじゅん)
一段高(いちだんだか)・一段安(いちだんやす)
一番限(いちばんぎり)
一番天井(いちばんてんじょう)
一番底(いちばんぞこ)
一枚(いちまい)
一高一低(いっこういってい)
一手売り(いってうり)・一手買い(いってがい)
往って来い(いってこい)
一点張り(いってんばり)
一服(いっぷく)
一本相場(いっぽんそうば)
移動平均(いどうへいきん)
居直り(いなおり)
嫌気(いやき)
嫌気いれ(いやきいれ)・嫌気投げ(いやきなげ)
違約(いやく)
いれ・いれる
因果玉(いんがぎょく)
イン・ザ・マネー(in the money)〔オプション〕
陰線(いんせん)
陰の極(いんのきょく)
   
   
 
上に値が残る(うえにねがのこる)
浮き足(うきあし)
受け方(うけかた)
受け腰(うけごし)
受代金(うけだいきん)
受渡し(うけわたし)
受渡期日(うけわたしきじつ)
受渡供用期限(うけわたしきょうようきげん)
受渡供用品(うけわたしきょうようひん)
受渡準備(うけわたしじゅんび)
受渡倉庫(うけわたしそうこ)
受渡代金(うけわたしだいきん)
受渡高(うけわたしだか)
受渡単位(うけわたしたんい)
受渡手数料(うけわたしてすうりょう)
受渡値段(うけわたしねだん)
受渡場所(うけわたしばしょ)
受渡不履行(うけわたしふりこう)
受渡明細通知書(うけわたしめいさいつうちしょ)
薄商内(うすあきない)
薄鞘(うすざや)
薄敷き(うすじき)
打たれる(うたれる)
生れる(うまれる)・生まれ値(うまれね)
埋める(うめる)
裏判(うらばん)
売り上がり(うりあがり)
売り飽き(うりあき)
売り浴びせ(うりあびせ)
売り剰す(うりあます)
売り安心(うりあんしん)
売り急ぎ物(うりいそぎもの)
売り急ぐ(うりいそぐ)
売り一巡(うりいちじゅん)
売り嫌気(うりいやき)
売り押え(うりおさえ)
売り押し(うりおし)
売り思惑(うりおもわく)
売り方(うりかた)
売方勝手渡し(うりかたかってわたし)
売り玉(うりぎょく)
売り越し(うりこし)
売り腰(うりごし)
売り込む(うりこむ)
売り慕い(うりしたい)
売り渋り(うりしぶり)
売り辛抱(うりしんぼう)
売り進み(うりすすみ)
売り相場(うりそうば)
売り大将(うりたいしょう)
売り建(うりだて、うりたて)
売り疲れ(うりつかれ)
売り付け(うりつけ)
売り繋ぎ(うりつなぎ)
売り手(seller)〔オプション〕
売り唱え(うりどなえ)
売り直し(うりなおし)
売り逃げ(うりにげ)・売り抜け(うりぬけ)
売り退く(うりのく)
売り乗せ(うりのせ)
売り乗換え(うりのりかえ)
売り場(うりば)
売り走る(うりはしる)
売り外し(うりはずし)
売り端(うりはな)
売り物(うりもの)
売り物薄(うりものうす)
売るべし売るべからず(うるべしうるべからず)
売れず買えず(うれずかえず)
上足取り(うわあしどり)
上笠(うわがさ)
上支え(うわささえ)
上ウ(うわざや)
上長(うわなが)
上値(うわね)
上値を残す(うわねをのこす)・上値を追う(うわねをおう)
上放れ(うわはなれ、うわっぱなれ)・下放れ(したはなれ、したっぱなれ)
上向き(うわむき)
上寄り(うわより)
運賃格差(うんちんかくさ)
   
   
 
AA制(エーエーせい)
営業倉庫(えいぎょうそうこ)
延刻(えんこく)
円高(えんだか)
   
   
 
往復の手数料(おうふくのてすうりょう)
往来保合相場(おおらいもちあいそうば)
大上鞘(おおうわざや)
大押目(おおおしめ)
大鞘(おおざや)
大下鞘(おおしたざや)
大相場(おおそうば)
大底(おおぞこ)
大底入れ(おおぞこいれ)
大台(おおだい)
大台替り(おおだいかわり)
大台割れ(おおだいわれ)
大手(おおて)
大手合い(おおてあい)
大天井(おおてんじょう)
大引け(おおびけ)
大引け足(おおびけあし)
大保ち合い(おおもちあい)
おかめウ(おかめざや)
おかめ相場(おかめそうば)
送り状(おくりじょう)
押目(おしめ)
押目底(おしめぞこ)
押目待ちに押目なし(おしめまちにおしめなし)
押す(おす)
落ち(おち)
落ち玉(おちぎょく)
落ち込む(おちこむ)
オッパ取引(オッパとりひき)
オプション取引(option)〔オプション〕
オプション取引の種類(types of option transactions)〔オプション〕
重い(おもい)
思惑(おもわく)
思惑売り(おもわくうり)・思惑買い(おもわくがい)
思惑外れ(おもわくはずれ)
親引け(おやびけ)
織込む(おりこむ)
終値(おわりね)
   
 
相対売買(あいたいばいばい) 売り方と買い方とが互いに売買の相手方を選び、1人の売り方と1人の買い方とが協議して売買を約定し、その売買の当事者が受渡しの責を負う売買方法であって、単に「相対(あいたい)」ともいう。
アウト・オブ・ザ・マネー(out of the money)〔オプション〕 オプションの買方にとって権利行使ができない状態。現時点で、権利行使をすると、マイナスのキャッシュ・フローが生ずるために損失が発生してしまうオプションの状態の時をいう。コール・オプションの場合は先物相場が権利行使価格より低い状態、プット・オプションの場合は先物相場が権利行使価格より高い状態を指し、いずれの場合もその時点におけるプレミアムは安くなる。(→イン・ザ・マネー)
青田売買(あおたばいばい) 先物取引のことで、青田の時期に農家が収穫を待たずに米の売買約定をすることから転じたものである。
青田誉め(あおたほめ、あおたぼめ) 小豆相場等において用いられる言葉で、青田の時期に天候が順調で成育状況が良好なことから豊作見越しの人気になることをいう。
青天(あおてん) 青天井の略。取引所では「値幅制限」を設けて毎日の値動きを一定幅に制限して相場の行き過ぎを押さえているが、当月限については、ストップ高(安)による手仕舞難を回避できるように納会月の所定の日から値幅制限の適用をはずすことからこれを「青天井」「青天になった」というように用いられる。
青天井(あおてんじょう) 相場の天井が青空のように際限なく高く思われること、すなわち、上げ相場が続いて買人気の強いときのことをいう。また、値幅制限が解除されて相場の天井がない状態のことをいう。
あおる 相場を自分の思いどおりに動かそうとして多量の売買をしたり、策動したりして相場を変動させることで、普通は横ばいか、または下がり気味の相場を無理につり上げる場合の「買いあおる(かいあおる)」と同意義に用いられる。
悪材料(あくざいりょう) 相場を下落させる外部要因(原因・事情)のこと。「弱材料」に同じ。
悪循環(あくじゅんかん) 「投げ物は投げ物を呼ぶ」といわれるように売り物がでると相場が下がり、相場が下がるとそれをいや気した売り物がでてさらに相場が下がり、その相場の下落がさらに売り物を出す原因となるような状態のことをいう。
悪天候を売る(あくてんこうをうる) 小豆等の成育時に悪天候続きで不作見越しの買い人気により相場が上がり、その高値を逆に売っておいて天候の回復を待つことをいい、いわゆる「逆張り(ぎゃくばり)」のことで、「不時向い(ふじむかい)」ともいい、小豆相場等において用いられる。
悪天候を買う(あくてんこうをかう) 小豆等の成育が盛んなときに悪天候が続くと不作見越しの買い人気となるが、これを見込んで買うことで小豆相場等において用いられる。
アク抜け(アクぬけ) 相場を下げるような悪い材料が一掃されて、それまで下げていた相場が一段落することをいい、また、全然消滅しないときでも相場が大きく下落してその悪い材料に応じた相場を出し、相場のシコリが取り除かれたときも「アク抜けした」という。アク抜け後の相場は穏健になり、よくなるのが普通であるが、これを「アク抜け後の局面展開」、「アク抜け後の出直り」、または「アク抜き後の発展」という。
悪目(あくめ、わるめ) 一般に上げるとみられた相場が下げることまたはその下げている時もしくはその下げている相場をいう。また、その相場の下がったところを見計らって買い物を入れることを「悪目買い(あくめがい、わるめがい)」という。
上げ足(あげあし) 相場が上がっていることまたはその上がる歩調(足取り)のことをいい、相場の上がる調子の早いことを「上げ足が早い」という。
上げ一服(あげいっぷく) 上げ続けてきた相場が一息入れている商状を形容していう言葉。
上げこじれ(あげこじれ) 上げかけた相場が保ち合い状態に入ってなかなか上がらないことをいい、「上げ損ね(あげそこね)」ともいう。
上げ賛成(あげさんせい) 先高を見越して買った者が多いような場合に、相場の騰貴を期待しまたは賛成することをいう。
上げ相場(あげそうば) だんだん値段が高くなっている相場すなわち、騰貴している相場または底を固め、上向いてから天井を打つまでの相場のことをいう。
朝寄り(あさより) 前場の寄付き(よりつき)のことまたは寄付値段(よりつきねだん)のことをいう。
足(あし)・足取り(あしどり) 相場の動いてきた過程(罫(けい)線)すなわち、相場の経過のことで、単に「足」ともいい、上げ相場のときは「上げ足取り(あげあしどり)」、下げ相場のときは「下げ足取り(さげあしどり)」という。また、相場の足取りを記載した紙を「足取紙(あしどりし)」または「足取表(あしどりひょう)」、相場の変動の足取りをみたとき、その足取りが一定の型にはまらず、相場の動きが定跡を逸していることを「足取り不安(あしどりふあん)」という。
味(あじ) 相場の味すなわち、市場での売り方および買い方の態度、相場の動き、取引の模様等から感じる市場の空気または相場の状態のことをいい、「気味(きあじ)」ともいう。また、市場の空気や相場のよいことを「味がいい」といい、また、反対の場合を「味が悪い」という。
味つけ買い(あじつけがい) 市場人気を盛り上げるために入れる買い物、閑散な市場に活気をもたせたり、ある商品の値段を引き出させて、他人の買い気をさそうためにすこしまとまった買い物を入れることをいう。
足につく(あしにつく) 相場の足取り(罫(けい)線)から将来の相場の動きを判断してそれに応じた売買をすることをいう。
足を出す(あしをだす) 相場で損をし、顧客が商品先物取引業者に預託している証拠金でその欠損を埋めてもなお不足が生ずることをいう。
預り(あずかり) 商品先物取引業者が顧客から預かっている現金もしくは証券のことをいう。
預り証拠金(あずかりしょうこきん) 商品市場における取引につき、商品先物取引業者が委託者から取引証拠金として差し入れ又は委託証拠金として預託を受けた金銭、充用有価証券等の合計額に、差引損益金通算額を加減した額をいう。
預り証拠金余剰額(あずかりしょうこきんよじょうがく) 受託契約準則において、預り証拠金から証拠金預託必要額を控除した額をいう。
頭(あたま) 天井のことをいう。また、「当限(とうぎり)」のことを「頭」ということがある。
頭重し(あたまおもし、ずおもし) 相場が上げようとする頭を押さえられて上げることもできず、弱保ち合になっていることをいい、「頭支え(あたまささえ、ずささえ)」または「頭つかえ(あたまつかえ、ずつかえ)」ともいう。
当り(あたり)当る(あたる) 相場が思惑どおりに動いて、売買により利益を得ることを「当り」、売買のたびに思惑が的中して利益を得ていることを「当りずめ(あたりずめ)」、予想どおりに相場が動いて利益となっている玉を「当り玉(あたりぎょく)」、当りずめで利益を得ている人のことを「当り屋(あたりや)」という。反対は「曲り(まがり)」、「曲る(まがる)」。
アット・ザ・マネー(at the money)〔オプション〕 権利行使価格と先物価格が等しい状態。
跡高(あとだか)跡安(あとやす) 引け跡(ひけあと)の気配が高いこと。または前の相場より後の相場の方が高いことを「跡高」といい、反対に安いことを「跡安」という。
穴埋め(あなうめ) 相場がある時期(普通は寄付き(よりつき))を境にして急に上がりまたは下がったためにできた罫(けい)線の空白を反動がきて埋めることをいう。
甘い(あまい) 相場が下がり気味なことをいう。
余り物に値なし(あまりものにねなし) 需要が少なくて供給の多い物には値うちがないということをいう。
アメリカン・オプション(American option)〔オプション〕 権利行使期間内であればいつでも権利行使できるオプション取引で、現在アメリカで一般的に先物オプション取引として行われている取引。(反→ヨーロピアン・オプション)
綾(あや) 相場の小さな変動をいい、大勢としては上げる傾向にある相場が反動的にちょっと下げることを「綾押し(あやおし)」、下げ傾向にある相場がちょっと上げることを「綾もどし(あやもどし)」という。
綾押し(あやおし) 相場が上がりつつある途中ちょっと下がることをいい、「呼吸押し(こきゅうおし)」ともいう。
綾もどし(あやもどし) 相場が下がりつつある途中ちょっと上がることをいい、「呼吸もどし(こきゅうもどし)」ともいう。
歩み(あゆみ) 寄付き(よりつき)と大引け(おおびけ)もしくは筋の売買値段の推移または相場の騰落の歩調のことをいう。また取引所の売買締結方法の一法である「ザラバ」のことをいうこともある。
洗い勘定(あらいかんじょう) 個々に成立した約定値段を一定の帳入値段に引直し、差金を授受することで、「差金勘定(さきんかんじょう)」ともいう。
洗う(あらう) 値洗い(ねあらい)をすることをいう。
新手(あらて) 有力筋の新規注文または新しい有力筋のことをいう。
有りがすれ(ありがすれ) 本来有るべきものがないこと。在庫量は潤沢なのに一部の業者に偏在しているため、市中の需給が窮迫する状態。
 
 
意外高(いがいだか)・意外安(いがいやす) 相場が予想外に高いことを「意外高」といい、また、反対に予想外に安いことを「意外安」という。
イカリ足(いかりあし) 「罫(けい)線」の項参照。
意地商内(いじあきない) 市場の人気や相場の大勢がどうであろうと、それにかまわず意地になって行なう売買のことをいい、意地になって売ることを「意地売り(いじうり)」、意地になって買うことを「意地買い(いじかい)」という。
居すわり(いすわり) 相場が一時的に動かぬ状態にあることをいい、保ち合いよりも値動きの小さいときに使われる。また、腰をすえて建玉を長く抱いていることもしくは進んで建玉を増すことをいう。
委託(いたく) 委託者が商品先物取引業者に注文して取引所における取引を依頼することをいうが、これから転じて委託者から依頼された売買注文を指すこともある。
委託玉(いたくぎょく) 商品先物取引業者が委託者から取引所における取引の委託を受けた売買注文によって取引を成立させたものをいう。
委託契約(いたくけいやく) 商品先物取引業者と委託者との間の取引所における取引依頼の契約をいう。
委託者(いたくしゃ) 商品先物取引業者に取引所における売買を依頼する者。すなわち、商品先物取引業者の顧客をいい、「客(きゃく)」ともいう。
委託者保護基金(いたくしゃほごききん) 「日本商品委託者保護基金」の略称
平成17年4月11日に商品先物取引業者(当時)会員参加の委託者保護会員制法人として設立登記を行い成立。その後、改正商品取引所法施行日の5月1日に社団法人商品取引受託債務補償基金協会の行う業務並びにその有する資産及び負債を承継するとともに、農林水産大臣及び経済産業大臣より委託者保護業務の登録を受け、改正商品取引所法に基づく委託者保護業務を開始した。
委託者保護基金は委託者保護業務を行うことにより、商品取引に係る委託者の保護を図り、商品取引に対する信頼性を維持することを目的としている。
平成23年1月1日完全施行された「商品先物取引法」により「委託者保護会員制法人」の文言が外れた。
委託者保護基金の業務は商品取引所法より定められており、次の業務を行うこととされている。
@経営破綻した会員の一般委託者(委託者のうち機関投資家等を除く)に対する委託者一人当り1,000万円を上限とする委託者債権の支払業務
A一般委託者への円滑な弁済に必要な資金の貸付(返還資金融資)業務
B会員からの保全対象財産の預託の受け入れ及び管理業務(基金分離預託業務)
C迅速な弁済に資する業務(信託管理人業務、銀行等保証委託契約関連業務、基金代位弁済委託契約業務等)等
D委託者保護業務に関する調査研究などの附帯業務
委託者保護基金による一般委託者支払制度(いたくしゃほごききんによるいっぱんいたくしゃしはらいせいど) 委託者債権の保全が図られるよう、取引証拠金制度と分離保管制度を委託者保護基金が補完するために設けられた制度。この制度は、商品先物取引業者が、倒産等により日本商品清算機構に預託してある取引証拠金の払渡し及び分離保管弁済契約に基づく弁済額をもってしても委託者債権を弁済しきれない場合に、委託者保護基金がその会員の負担により積み立てた委託者保護資金を弁済原資として、委託者1人当たり1,000万円を限度に、機関投資家等を除く一般委託者に弁済を行うものである。
委託証拠金(いたくしょうこきん) 商品市場における取引について、委託者が、その旨の同意を行った上で、商品先物取引業者に預託し、当該商品先物取引業者がそれに相当する以上の金銭等を取引証拠金として商品取引清算機関に預託した上で管理される金銭等のこと等をいう。
委託手数料(いたくてすうりょう) 委託者が取引が成立した場合に商品先物取引業者に支払うもので、その額及び徴収の時期は商品先物取引業者が定めている。
板寄せ(いたよせ) 競売買による単一約定値段により行なう売買約定方法の1つである。この方法は、@取引所の撃たく係員が立会場の高台に立ち、前の立会の最後の相場および市場の気配をみて適当と思う値段を唱え、売り方及び買い方から売買の申出を誘う。A撃たく係の唱える値段以上で売ろうと思っている会員はその売ろうとする数量を、その値段以下で買おうと思っている会員はその買おうとする数量を、発声や手振りで高台に申し出る。B高台にいる見張係は会員からの合図を見て、たとえば「A5枚売り、B7枚買い、C3枚売り」などと唱えながら売り申出と買い申出との差引数量を計算し、また高台の帳付係員は見張係の連絡によりこれを記録しながら売りと買いとの差引を計算する。C会員からの売り申出または買い申出がなくなるまで売りまたは買いの申出をさせ、その申出がなくなった場合において、売り申出数量と買い申出数量が一致しないときは、撃たく係は、その唱え値を上げまたは下げた(すなわち売り申出数量が多いときは、下げて)値段を唱え、新しい値段による売りまたは買いの数量を申出させる。Dこのような過程を経て売り申出または買い申出がなくなり、かつ、売り申出数量と買い申出数量とが一致するまで何回も繰り返し、売り申出数量と買い申出数量とが一致したときに撃たく係は撃たくを打ち、その撃たくを打った時の唱え値をもって売買決定値段とする。それまでの売り申出と買い申出のすべてをこの決定値段によってばいいを成立させる方法である。この方法は、唱え値は移り変っていくが、唱え値が変っても最後の唱え値までの間の売りまたは買いの申出はすべて最終の唱え値により売買が成立することとなるので、その中途において前の唱え値より申し出た売りまたは買いが後の唱え値による売りまたは買いとされることが不服な場合には、その不服な数量について前の申し出と反対の申し出をする。取引所では同一会員の同一数量の売りと買いとの申し出は相殺して取引がなかったものとして処理される。この方法は単一約定値段による売買終結方法のうち、一番簡単で、かつ、大量の売買に適している。
◆板よせ方法の実例
約定値段 102円
売り方 100枚−50枚+30枚= 80枚
  200枚−20枚−20枚= 160枚
    240枚
買い方   100枚
    50枚
    50枚
    30枚
  50枚−40枚= 10枚
    240枚
一計算区域(いちけいさんくいき) 取引所における売買取引について、取引所がその整理をするために設けた計算上の一日をいう。また、「一清算区域」(いちせいさんくいき)」ともいう。約定差金、帳入差金、権利行使約定差金及びオプションの対価の授受を行うための計算上の区域のことで通常は1営業日としている。
一巡(いちじゅん) 一時盛んとなった売り人気または買い人気が売り物または買い物がひとわたりして途絶することをいい、たとえば「売り物一巡して落ち着く」などと使う。
一段高(いちだんだか)・一段安(いちだんやす) じりじりと上がってきた相場がひときわ高くなることを「一段高」といい、また、反対に一段と下がることを「一段安」という。
一番限(いちばんぎり) 各限月(かくげんげつ)のうち最初の限月すなわち、当月限のことをいう。
一番天井(いちばんてんじょう) 相場の足取り(罫(けい)線)を長期間についてみたとき相場の波は数か所にわたって最高またはこれに近い安値を示すことがあるが、このうち、一番初めの高値を示すところをいう。
一番底(いちばんぞこ) 相場の足取り(罫(けい)線)を長期間とってみたとき相場の波は数か所にわたって高低を示すが、このうち最低またはそれに近い安値を示したところを「底(そこ)」といい、第1番目の安値を示した底を一番底という。
一枚(いちまい) 取引所における売り買いの最小の取引単位をいう。
一高一低(いっこういってい) 1日高ければ翌日は低いというように高低を繰り返している相場をいう。
一手売り(いってうり)・一手買い(いってがい) 買い方が何人いようと1人の売り方が一手に売り向うことを「一手売り」という。また、反対に多数の売り方に向って1人の買い方が買い向うことを一手買い」という。
往って来い(いってこい) 相場がかなりの幅で上げたか下げたかしたのち、すぐまた元の相場にもどったことをいう。
一点張り(いってんばり) 買う一方もしくは売る一方で相場を張ること。また一つのある銘柄についてのみ売買することをいう。
一服(いっぷく) 上げ続けた相場もしくは下げ続けた相場が一時に上下しなくなること。または売買がかなり進んだあと一時売買がないことをいい、「息入れ(いきいれ)」ともいう。
一本相場(いっぽんそうば) 全く動かない相場のことをいい、「一本値(いっぽんね)」ともいう。
移動平均(いどうへいきん) 過去何日間か一定の日数の間に出現した相場の平均値段を算出し、これを毎日継続して算出した平均値を移動平均といい、この平均値段を折れ線グラフに描いたものを移動平均線という。
居直り(いなおり) 下げる傾向にあった相場が一点して上げる勢いとなることをいう。
嫌気(いやき) 相場が自分の思うとおりに動かずもしくは変動が少ないため相場や自分の抱いている売買玉に悲観気分を持つこと。または悪材料が出たときをきらうことをいう。
嫌気いれ(いやきいれ)・嫌気投げ(いやきなげ) 売り方が見込み違いから相場が上り、いやになって損を覚悟で買いもどすことを「嫌気いれ」という。また、相場が上がる見込みで買っていたのに逆に下がり、いやになって損を覚悟で転売することを「嫌気投げ」又は「嫌気売り(いやきうり)」という。
違約(いやく) 取引所の会員が取引所の取引によって生じた諸勘定について取引所への決済を履行しなかったことをいう。取引所において会員等が取引所へ預託又は納入すべき金銭等を預託又は納入しないとき、破産手続開始の決定を受けたとき、商品取引清算機関において支払不能と取扱われたとき、及び他の取引所において違約者となったときは当該会員等を違約者としてとり扱う。
いれ・いれる 相場が下がると見込んで空売りしたが、相場は逆に上がり、下がる見込がないので、損を承知で買いもどすことをいい、「踏み(ふみ)」ともいう。これによる買いもどした玉を「いれ物(いれもの)」、いれによって相場が高くなることを「いれ高(いれだか)」、いれによって高くなった相場を「いれ相場(いれそうば)」または「踏み相場(ふみそうば)」、いれによりさらに相場が上がることを「いれ上げ(いれあげ)」または「踏み上げ(ふみあげ)」、相場のいかんを問わず買いもどすことを「入れ買い(いれかい)」、いれによって手仕舞いして売買関係から退くことを「いれ退く(いれのく)」という。また、いれが続出することを「いれかさむ」、いれによる買い物が入っているのに乗じて利食いしてうまく逃げることを「いれ取り(いれとり)」、いれの買い物がなくなり、いれが動機となって相場が下がることを「いれ崩し(いれくずし)」または「いれ下げ(いれさげ)」という。
因果玉(いんがぎょく) 安値で売った後に相場が上がりまたは高値で買った後に相場が下がって、損計算となっているため手仕舞えなくなっている建玉のことをいう。また、「しこり玉(しこりぎょく)」ともいう。
イン・ザ・マネー(in the money)〔オプション〕 オプションの買方が権利を行使できる状態。プットでは権利行使価格が先物価格よりも上の状態の時、コールでは権利行使価格が先物価格よりも下の状態の時をいう。(→アウト・オブ・ザ・マネー)
陰線(いんせん) ケイ線のうち相場の下げを表す線をいう。ケイ線を引くとき、上げ線と下げ線とを2色で区分けする。通常下げ相場の線を黒色か青色で引くので陰線と呼び、陽線の対語。
陰の極(いんのきょく) 相場が下落に下落を続け、どん底に落ち込んだとき、この一番安い所または一番安い時のことをいい、「大底(おおぞこ)」と同じで、「陰の大極(いんのたいきょく)」、「陰の極の極(いんのきょくのきょく)」ともいう。
 
上に値が残る(うえにねがのこる) 相場が上がったもののまだ上げ足りないでさらに上がる可能性のあることをいう。また、「上値がある(うわねがある)」ともいう。
浮き足(うきあし) 相場の高低に定まらないことまたは相場がややもすれば下げる調子にあることをいい、「浮調子(うきちょうし)」ともいう。
受け方(うけかた) 受渡しのとき売買物件を受け取る人のことをいう。
受け腰(うけごし) 受渡しに当って買い方が現物を引き取ろうとする態度のことをいう。
受代金(うけだいきん) 受渡しに要する代金のことをいう。
受渡し(うけわたし) 取引所において売買取引をした売買約定について、約定の履行期日に売り方は約定品を、買い方は約定代金を提供して売買取引を決済することをいう。取引所において売買取引をした売買約定について、約定の履行期日に売り方は約定品を、買い方は約定代金を提供して売買取引を決済することをいう。商品取引清算機関では、その業務方法書において、指定市場開設者が定めるところにより受方会員等と渡方会員等の間で受渡しが行われたことをもって、商品取引清算機関と清算参加者との間においてその決済が行われたものとしている。
受渡期日(うけわたしきじつ) 現物先物取引に係る受渡しを履行する期日のこと。取引所の業務規程により定められている。
受渡供用期限(うけわたしきょうようきげん) 受渡しに提供する商品が、検査の日から一定の期間を経過したものまたは産年の古いものは受渡しに提供できないこととされ、この場合に受渡しに提供することのできる期限のことをいう。
受渡供用品(うけわたしきょうようひん) 格付先物取引において、受渡しにあたって売り方から提供することができる商品のことで、その範囲は取引所の業務規程において定められている。
受渡準備(うけわたしじゅんび) 受渡期日の直前に受渡しに関する計算や商品の検査をすることをいう。
受渡倉庫(うけわたしそうこ) 商品取引所が現品の受渡しを行なう場所として指定した倉庫のことで、「指定倉庫」ともいう。
受渡代金(うけわたしだいきん) 受渡しに当っての代金をいう。
受渡高(うけわたしだか) 受渡数量の合計をいう。
受渡単位(うけわたしたんい) 受渡しをすることの出来る最少数量の単位のことをいう。
受渡手数料(うけわたしてすうりょう) 受渡しをするときに支払う手数料のことをいう。
受渡値段(うけわたしねだん) 受渡しをするときの標準品の値段のことで、最少の帳入値段と同額であり、「清算値段(せいさんねだん)」ともいう。
受渡場所(うけわたしばしょ) 受渡しを行なう場所のことで、普通は取引所または取引所の指定倉庫をいう。
受渡不履行(うけわたしふりこう) 受渡期日に買い方が受渡代金を提供せずまたは売り方が受渡物件を提供しないことをいう。
受渡明細通知書(うけわたしめいさいつうちしょ) 先物取引の受渡手続きとして、売り方が受渡品の品種、銘柄、等級、数量等その荷口の詳細を記載して、取引所に提出する書類のことで、「荷渡通知書(にわたしつうちしょ)」ともいう。
薄商内(うすあきない) 市場の売買高が少なく、取引に活気がないことをいう。
薄ウ(うすざや) 各限月間の相場の開きの少ないことまたは隔地間の相場の開きの少ないことをいう。
薄敷き(うすじき) 規定の証拠金より少ない証拠金のことで、「薄張り(うすばり)」ともいう。
打たれる(うたれる) 相場で損をすることをいう。
生れる(うまれる)・生まれ値(うまれね) 新規上場や新甫発会などで最初の値段がつくことをいい、その一番最初についた値段を「生れ値」という。
埋める(うめる) 建玉を転売または買いもどしによって手仕舞うことをいう。
裏判(うらばん) 倉荷証券の譲受・譲渡の手続きとして行なわれる裏書署名と、これに伴う捺印を総称する俗語。倉荷証券は、「法律上当然の指図証券性」(商法第603条)により裏書によって譲渡し権利を移転することができることとなっている。
売り上がり(うりあがり) 先物取引において相場が高くなればなるほど売り玉を増加して売り玉の平均値段を高くすることで、「難平売り上がり(なんぴんうりあがり)」ともいい、また、実物取引において相場の上がることを考慮して一度に全部売ってしまわずに相場が上がれば上がるたびに少しずつ売ることをいう。
売り飽き(うりあき) 売るだけ売ったが相場が思うように下がらないのでけん怠を覚えることをいう。
売り浴びせ(うりあびせ) 売り方が買い方の買い物以上に多くの売り物を出して買い方を圧倒しようとすることで、「浴びせる」ともいう。
売り剰す(うりあます) 現に持っている買い建玉より多くの売り物を出すこと。または現在持っている以上の売り物を出して買い建玉は転売し、さらに売り玉を建てることをいい、「途転売り(どてんうり)」、「売り越し(うりこし)」または「売りねじ(うりねじ)」ともいう。
売り安心(うりあんしん) 相場が下落しつづけて当面反発するようすがないので、売っていれば損をする心配もなく安心していられること。また、そのような相場の状態のことをいう。
売り急ぎ物(うりいそぎもの) 資金繰りなどの関係から多少安くしても売るものをいう。
売り急ぐ(うりいそぐ) 相場に下落の傾向が見えるので、さらに下げる前に売ろうと急いで売ることをいう。
売り一巡(うりいちじゅん) 一時に出た売り物が大方なくなったことで、「売り物一巡(うりものいちじゅん)」ともいう。
売り嫌気(うりいやき) 売り玉に対しいや気がさすことをいう。
売り押え(うりおさえ) 相場が上がろうとするとき売り向って上がろうとするのを押さえることをいう。
売り押し(うりおし) 売って相場を下げさせることをいう。
売り思惑(うりおもわく) 相場の低落を見越して売ることで実物を持たずにまた実物の手当の見込みがないまま売ることで「カラ売り(からうり)」ともいわれる。
売り方(うりかた) 売ろうとする現物を持っている者、取引所に売り物を出そうとしている者、売りの注文を受けた商品先物取引業者または売り玉を持っている者のことをいい、「売り手(うりて)」ともいう。
売方勝手渡し(うりかたかってわたし) 先物取引の受渡しについて、受渡月すなわち、当月限になると売り方は何時でも現品を提供して受渡しを請求でき、買い方は必ず代金を提供して売渡しに応じなければならない受渡制度をいう。
売り玉(うりぎょく) 先物取引で売ったものを買いもどしていないので、取引所の帳簿に残っている売りの約定もしくはその売り約定の数量のことまたは売り注文のことをいう。
売り越し(うりこし) 売り建玉と買い建玉との両方の建玉がある会員がいる場合に、その会員の建玉を売買相殺して売り玉が多いことをいう。
売り腰(うりごし) 売り方の態度もしくは意気または売り方の有する資力のことをいい、たとえば「売り腰が強い」などといって用いる。
売り込む(うりこむ) 盛んに売ること。または、腰を据えて大量に売っていくこと。
売り慕い(うりしたい) 相場が下がりなお下がろうとする形勢にある場合にしきりに売りたがることをいう。
売り渋り(うりしぶり) 売り物を出すことを相場その他から見てためらうことまたは転売することをためらうことをいう。
売り辛抱(うりしんぼう) 先安を見越して売ったところその時より高くなり損勘定となっているが、以前先安を確信して買いもどさずに頑張っていることをいう。
売り進み(うりすすみ) 売り方が値段にかまわず盛んに売り続けることをいう。
売り相場(うりそうば) 売って有利とみられる相場のことをいう。
売り大将(うりたいしょう) 最有力の売り方、最も多量に売り玉を有する売り方または一番多量に売り注文を出している売り方のことで、「売り本尊(うりほんぞん)」ともいう。
売り建(うりだて、うりたて) 先物市場において新たに売り付けることをいう。したがって、前に買い約定があってこれを転売して決済するために売り付けるものはこれには入らない。また、「売り建玉(うりたてぎょく)」の略で、取引所の帳簿に買いもどしをしない未決済のものとして残っている売り約定のことをいう。
売り疲れ(うりつかれ) 売るだけ売ってもうそれ以上売る気がなくなった状態。または先安とみて売り注文を出したが相場が見込みどおり下がらないので買いもどしをしようと思うが買いもどしができないうちに資金に行き詰まり売り込む元気がないことをいう。
売り付け(うりつけ) 新規の売り注文または売り約定をすることをいい、転売または買いもどしとは異なる。
売り繋ぎ(うりつなぎ) 現物を持っているかまたは現物を買い付けた者が、その値下がりによる損害を防ぐため、先物市場において売り付けることをいい、取引所が果す保険作用の一つで、取引所の重要な機能となっている。
売り手(seller)〔オプション〕 プレミアムを受け取ることによりオプションが権利行使された場合、その権利行使価格で当該先物市場で買い方の実行に応じる義務を負う者。売り手はまたオプション・ライター(option writer)あるいはグランター(grantor)と呼ばれる。
売り唱え(うりどなえ) 取引所の立会場で、売り方が「何円ヤリ」などと呼ぶ声のことで、売声(うりごえ)ともいう。
売り直し(うりなおし) 持っている売り玉を買いもどしてさらに新規の売り注文を出しまたは売買約定をすることをいう。
売り逃げ(うりにげ)・売り抜け(うりぬけ) 買った玉に利が乗って、予想どおりの水準にまで相場がきたようなときに、相場が下落しないうちに転売することをいう。また単に全買い玉の売り手仕舞にも用いられる。
売り退く(うりのく) 買い玉を全部転売して手仕舞うことをいう。
売り乗せ(うりのせ) 先安を見越して先物取引で売っていたところ予期どおり相場が下がって利が乗って入るので、さらに先安とみて売り物を増すことをいう。
売り乗換え(うりのりかえ) 先物取引で売り玉を一度転売して決済すると同時に、受渡期日の異なった限月へ同じく売り付けることをいう。
売り場(うりば) 相場は今後下がると見込まれる場合に売るのには都合のいい時期またはその相場のことをいう。
売り走る(うりはしる) 売り方が値段にかまわずどんどん売って行くことで、「売り進み(うりすすみ)」と同じ。また、悪材料に先走って売り人気の出ることをいう。
売り外し(うりはずし) 先物取引で買いの約定を決済するため転売することをいう。
売り端(うりはな) 板よせ式の単一約定値段による競売買の立会において、売り注文の数量より買い注文の数量の方が多い場合(多い分だけ売れる)のことをいう。
売り物(うりもの) 売り注文のことをいう。
売り物薄(うりものうす) 売り物が少ないことをいう。
売るべし売るべからず(うるべしうるべからず) 一般の人が売るべきだと考えているときにそれにつられて売りたくなるものだが、しろうとは安値を売って失敗することが多いので、売るべきときではあるけれども安値突込みを警戒して売ってはならないことをいう。
売れず買えず(うれずかえず) 市況の低調なことを表現した言葉で、先行きの気迷い人気から売り物もまた買い物も出せない状況のことをいう。
上足取り(うわあしどり) 相場が高くなる傾向にあることをいい、「高足取り(たかあしどり)」ともいう。
上笠(うわがさ) 予想される相場の上昇限度のことで、たとえば100円以上相場が上がらないと見込まれるとき100円上笠という。
上支え(うわささえ) 相場が上がろうとしながらもなかなか上がらない状態のことで、「上つかえ(うわつかえ)」ともいう。
上ウ(うわざや) ある限月の相場またはある銘柄の相場もしくはある地の相場が、他の限月の相場または他の銘柄の相場もしくは他の相場より高いことをいう。
上長(うわなが) 売り方の店の数が買い方の店の数より多いことをいい、「売り長(うりなが)」ともいう。
上値(うわね) 高い値段のことであるが、また、ある値段以上の値段のことをいうこともある。
上値を残す(うわねをのこす)・上値を追う(うわねをおう) まだ値のあがる余地のあることを「上値を残す」といい、引き続いて値上りし、その値を追いかけるように一段と買気が盛んになることを「上値を追う」という。
上放れ(うわはなれ、うわっぱなれ)・下放れ(したはなれ、したっぱなれ) 前の立会値段より飛び離れて高くなったことを「上放れ」といい、その反対のことを「下放れ」という。
上向き(うわむき) 下げていた相場または保ち合(もちあい)の相場が上がることで「上行き(うわゆき)」ともいう。
上寄り(うわより) 寄付きの相場が前の立会の引け値より高いことをいう。
運賃格差(うんちんかくさ) 当該取引所の所在地を中心とする一定の範囲内の受渡場所(指定倉庫)にあっては全て同等の条件にあるものとして扱いに差異を設けないが、一定の範囲を越えた遠距離地域所在の倉庫を受渡場所とするときは、その距離に応じて定められた金額を売り方から徴収して買い方に交付することとなっている。これを「運賃格差」という。
 
AA制(エーエーせい) 「Automatic Approval System(輸入外貨の「自動承認制」)の略。
営業倉庫(えいぎょうそうこ) 寄託を受けた物品の倉庫における保管を行う営業(倉庫業法第2条)、つまり「倉庫業」を営もうとする者で運輸大臣の許可を受けた者(同第3条)を「営業倉庫」という。商品取引所の指定倉庫は、原則として、「営業倉庫」であり、かつ、「発券倉庫(はっけんそうこ)」でなければならない。
延刻(えんこく) 災害その他取引所の事務の都合により、立会の開始または終りの時刻を遅らせることをいう。
円高(えんだか) 円貨の対外価値が高まることで相対的に外国通貨安を意味する。「円高ドル安」などと用いる。国際商品ほど外国為替相場の動向に注目を要する。
 
往復の手数料(おおふくのてすうりょう) 顧客が新規の売りまたは買いをしたときの手数料とその売り玉または買い玉を買いもどし、転売したとき、同時に支払うその合計の手数料のことをいう。
往来保合相場(おおらいもちあいそうば) 保合相場のやや大きいもので、値段の5〜6%位の幅で上下動を繰り返しながら長期間上がったり下がったりしている相場のことをいう。
大上ウ(おおうわざや) 上ザヤの大きい場合をいう。
大押目(おおおしめ) 上げ続けてきた相場が一時悪材料のためかなり下げることで、大きな押目のことをいう。
大ウ(おおざや) 各限月間、各銘柄間または隔地間の相場の開きが大きいことをいう。
大下ウ(おおしたざや) 下ザヤの大きい場合のことをいう。
大相場(おおそうば) にわか景気で主力銘柄を中心に相場が高騰を続け、取引高も急増する市況のことをいう。この大相場が各銘柄にゆきわたって全面的に一段と高騰し続けるといわゆるブームとなる。
大底(おおぞこ) 相当長い期間には、相場の波にいくつかの底があるが、その底のうちで一番安い底のことをいい、「陰の極(いんのきょく)」ともいう。
大底入れ(おおぞこいれ) 相場がどん底に達してやや上向き加減になったことをいう。
大台(おおだい) たとえば100円台、1,000円台、10,000円台などの相場の大きな単位のことをいう。
大台替り(おおだいかわり) 値段が大台を替えて上昇することをいい、「大台乗せ(おおだいのせ)」ともいう。たとえば99円が101円となるようなことをいう。
大台割れ(おおだいわれ) 値段が大台を割って下がることをいう。
大手(おおて) 市場で多量の売買をする者すなわち、有力な仕手筋のことを指し、「大手筋(おおてすじ)」ともいう。
大手合い(おおてあい) 多量の売買取引をすること。または多量の売買取引が成立したことをいう。
大天井(おおてんじょう) 相場を長期的にみた場合のいくつかの天井のうち一番高い天井のことで、「陽の極(ようのきょく)」ともいう。
大引け(おおびけ) 取引所の前場(ぜんば)または後場(ごば)の最後の立会のことで、特に前場大引け(ぜんばおおびけ)といわない場合には、後場の大引けを指す。また、大引値段すなわち、大引けにおける立会の出来値段のことを略して「大引け」という。
大引け足(おおびけあし) 「罫(けい)線」の項参照。
大保ち合い(おおもちあい) 相場が小高低を繰り返して高低ともに新値を出さないこと。または相場が長期間保ち合っていることをいう。
おかめウ(おかめざや) オカメ相場のサヤ。すなわち、中限が、当限、先限より低いときのサヤのことをいう。
おかめ相場(おかめそうば) 中限が当限および先限に比べ安い相場、前場または後場もしくは一日中のうち初めと終りが高くて中間が安い相場のことで、「おかめ」、「お多福(おたふく)」または「裏天(うらてん)」ともいう。
送り状(おくりじょう) 「Commercial Invoice(商業送り状)」の略。インボイスの項参照。
押目(おしめ) 騰貴傾向にある相場が一時下がったときまたはその下がって来た安値をいい、この安値を買うのを「押目買い」、「押目拾い」または「押目すくい」といい「また、押目が出たら買おうとして待っていることを「押目待ち」という。
押目底(おしめぞこ) 押目のなかで一番安いところの相場をいう。
押目待ちに押目なし(おしめまちにおしめなし) 多くの者が押目待ちのときには、売ろうと思っている者も安値は売れないと差控えるから売り物が少なくなり、相場はかえって押目をみせず、一本調子に上げてゆくことが多いということをいう。
押す(おす) 相場が下がることまたは上げている相場がちょっと下がることをいう。
落ち(おち) @転売、買戻しによってその建玉を取引所の帳簿から落すことA取引所が同一会員の売買両建玉を対照して対当数を仕切り落すことまたはB「当限落ち(とうぎりおち)」を略していう。
落ち玉(おちぎょく) 転売、買戻しによって取引所の帳簿から落ちた玉のことで、「手仕舞玉(てじまいぎょく)」または「落ち物(おちもの)」ともいう。
落ち込む(おちこむ) 相場が下がること。またはある値段が前の安値よりさらに安くなることをいう。
オプション取引(option)〔オプション〕 選択権売買取引といわれ、先物市場を原市場とする当該先物契約を将来の特定の期間中(又は将来の特定の日)に当該商品等の特定数量、特定の価格(権利行使価格)で売り付け又は買い付ける権利を売買の対象とする取引で、売り方が買い方に権利を与え、その対価として買い方が売り方にプレミアムを支払う取引。
オプション取引の種類(types of option transactions)〔オプション〕 _オプションの買い
 オプションを購入し、それによって買ポジションを取得する取引。
`オプションの売り
 オプションを提供し、それによって売ポジションを取得する取引。
aオプションの買いによる手仕舞
  売ポジションをもつ者がそのポジションを清算するために行う取引。
bオプションの売りによる手仕舞
  買いポジションをもつ者がそのポジションを清算するために行う取引。
重い(おもい) 相場がなかなか上がらず、いかにも重そうなことをいう。
思惑(おもわく) 「思入れ(おもいいれ)」ともいい、投機者が値上がりもしくは値下がりを見込んで売買することまたは相場の変動に対する見込みのことをいう。
思惑売り(おもわくうり)・思惑買い(おもわくがい) 現在相場はある程度高いところにあるが、将来は必ず下がると見込まれるので、その下がったときに買いもどして利益を得ようとして高い相場のときに売ることを「思惑売り」といい、「売り思惑(うりおもわく)」ともいう。また、反対に将来相場が高くなることを見込み、その高くなったところで転売して利益を得るために買うことを「思惑買い」といい、「買い思惑(かいおもわく)」ともいう。
思惑外れ(おもわくはずれ) 相場が予期に反した動きをして見込み違いとなり、損をすることをいう。
親引け(おやびけ) 受渡しの現物を準備していた売り方が、相場が下がったために利食いの買いもどしをし、さらに買い越して、反対にその買い越したものの現物を引き取ること。または早渡しをかけた売り方が反対の買い玉を建てて早渡しをかけた現物を引き取ることをいう。
織込む(おりこむ) 材料が相場に反映することで、すでにある材料が出ることを見越して売買されていて、その材料が出たときに相場がかえって変動しないことが多いが、このことを「織込み済(おりこみずみ)」という。
終値(おわりね) 午前と午後の最後の立会の出来値段のことで、普通単に終値といった場合には、午後立会の最終出来値段をいう。