内貨(ないか)
内在的価値(ないざいてきかち)(intrinsic value)〔オプション〕
内部要因(ないぶよういん)
無いもの相場(ないものそうば)
中限、中切(なかぎり)
仲仕(なかし)
中高(なかだか)
中だるみ(なかだるみ)
長出合い(ながであい)
中止め(なかどめ)
仲値(なかね)
仲値押し(なかねおし)・仲値もどし(なかねもどし)
仲間取引(なかまとりひき)
泣きを入れる(なきをいれる)
投げ(なげ)・投げる(なげる)
投げ買い(なげかい)
投げ物が投げ物を呼ぶ(なげものがなげものをよぶ)
ナダレ
夏枯れ相場(なつがれそうば)
夏底(なつぞこ)
なで売り(なでうり)
悩む(なやむ)
奈落(ならく)
ならし商内(ならしあきない)
ならし値(ならしね)
鳴物入り(なりものいり)
成行(なりゆき)・成行注文(なりゆきちゅうもん)
成行先約定(なりゆきさきやくじょう)
馴れ合い(なれあい)
軟弱(なんじゃく)
軟調(なんちょう)
軟派(なんぱ)
難平(なんぴん)
   
   
 
荷圧迫(にあっぱく)・荷もたれ(にもたれ)
荷為替(にがわせ)
逃げる(にげる)
西筋(にしすじ)
荷すかし(にすかし)
荷つかえ(につかえ)
日商協(にっしょうきょう)
日報(にっぽう)
二番底(にばんぞこ)
荷もたれ(にもたれ)
にらみ合い(にらみあい)
人気(にんき)
   
   
 
抜く(ぬく)
抜け商内(ぬけあきない)
抜け買い(ぬけがい)
抜け幅(ぬけはば)
抜ける(ぬける)
   
   
 
値合勘定(ねあいかんじょう)
値合金(ねあいきん)
値合抜き(ねあいぬき)
値洗い(ねあらい)
値洗充当可能額(ねあらいじゅうとうかのうがく)
値洗損益金通算額(ねあらいそんえききんつうさんがく)
寝かし物(ねかしもの)
値が残る(ねがのこる)
値極め先約定(ねぎめさきやくじょう)
値頃(ねごろ)
値ウ(ねざや)
熱狂相場(ねっきょうそうば)
根強い(ねづよい)
値幅(ねはば)
値幅制限(ねはばせいげん)
粘り合い(ねばりあい)
値引き(ねびき)
値踏み(ねぶみ)
値ぼれ(ねぼれ)
値待ち売り(ねまちうり)・値待ち買い(ねまちがい)
年足(ねんあし)
念棒(ねんぼう)
年末納会(ねんまつのうかい)
   
   
 
納会(のうかい)
納会相場(のうかいそうば)
納税物(のうぜいもの)
軒並高(のきなみだか)
のこぎり
残玉(のこりぎょく、ざんぎょく)
乗せ玉(のせぎょく)
伸び悩む(のびなやむ)
延取引(のべとりひき)
呑行為(のみこうい)
ノミナル
乗り(のり)
乗り替え(のりかえ)
乗り出す(のりだす)
ノンデリ
   
 
内貨(ないか) 内国貨物の略。外貨または日本円による支払いを済ませ、関税を納付して通関手続きを完了したものは、日本国内の貨物として認められ移動が可能となる。未通関の貨物は、日本に陸揚げされていてもその存在を認められず、外国に存在する貨物と同様の扱いで、保税倉庫に保管される。
内在的価値(ないざいてきかち)(intrinsic value)〔オプション〕 オプションをいますぐ権利行使したときの価値。(→イン・ザ・マネー)
内部要因(ないぶよういん) 市場内部における相場を動かす材料。需要と供給の関係や取組みの関係など、市場外部と関係ないものをいう。
無いもの相場(ないものそうば) 品薄のために上がった相場のことをいい、品薄となって相場が上がっていくことを「無いものねだり」という。
中限、中切(なかぎり) 「中限(ちゅうぎり)」項参照。
仲仕(なかし) 荷物運びの人夫、荷役作業員のこと。「沖仲仕」の略。
中高(なかだか) 中限の相場が当限および先限の相場よりも高いことをいい、このような状態を「天狗相場(てんぐそうば)」という。また、反対に中限の相場が当限および先限の相場より安いことを「中底(なかぞこ)」といい、その状態の相場を「おかめ相場」または「おかめ」という。
中だるみ(なかだるみ) 前場または後場の立会の中で中間が安い場合のことをいう。また中限の相場が安いことをいう。
長出合い(ながであい) 「指値注文(さしねちゅうもん)」がなかなかできないことをいう。また、若干日数がかかっても、指値で売りまたは買いを注文している状態。
中止め(なかどめ) 1日に前後2場立会を行なうときの前場の引けまたはその引け値段のことをいう。また、この場合の後場の寄付きまたは寄付値段(始値)のことを「中寄り(なかより)」または「後場寄り(ごばより)」という。
仲値(なかね) 平均相場のことをいう。平均の方法は、単なる出来値の算術平均ではなく、出来高と出来値により加重平均する方法による。
また、高値、安値の中間の相場または単なる算術平均の相場のことをいうこともある。
仲値押し(なかねおし)・仲値もどし(なかねもどし) 上げた幅の約半値ぐらい下げることで、「半値押し(はんねおし)」ともいう。また、反対に下げ幅の約半分を上げることを「仲値もどし(なかねもどし)」という。
仲間取引(なかまとりひき) 商品の卸業者間の取引をいい「オッパ取引」ともいう。
泣きを入れる(なきをいれる) 相場の思惑が違って建玉をそのままにしておくことができなくなったとき、売買取引の相手に対し約定の解約すなわち、解け合いを申し入れることで、「泣く」ともいう。
投げ(なげ)・投げる(なげる) 買い方が買った値段より相場が下がったため損勘定となった買い建玉を承知で、見切りをつけて転売して決済することで、「投げ出す(なげだす)」または「投げ退く(なげのく)」ともいう。また、買い物を投げて売った転売玉を「投げ玉(なげぎょく)」または「投げ物(なげもの)」、投げによって安くなった相場を「投げ相場(なげそうば)」、投げにより相場が下落することを「投げ崩れ(なげくずれ)」または「投げ崩し(なげくずし)」、投げ物が多く相場が低迷している状態を「投げ物かさみ」、投げ物がほぼ出尽してしまって今後あまり投げ物が出なくなった状態を「投げ物一巡(なげものいちじゅん)」または「投げ一巡(なげいちじゅん)」、投げようと思っても相場の下落幅が大きいので投げ切れないことを「投げ余し(なげあまし)」、投げようと思っていながら相場の立直りに望みをもって投げずにいることを「投げ惜しみ(なげおしみ)」という。
投げ買い(なげかい) 買い方が投げるのを待って新規に買い物を入れることをいう。
投げ物が投げ物を呼ぶ(なげものがなげものをよぶ) 投げ物が多く出ると相場が下落し、それに誘われてさらに投げ物が出て相場が下落するという悪循環の状態のことをいう。
ナダレ 相場が急に大暴落することをいう。
夏枯れ相場(なつがれそうば) 夏期において市況が低迷し相場も不活発になって、小幅の往来相場となっていることをいい、「夏枯れ相場」または「夏枯れ」ともいう。
夏底(なつぞこ) 夏枯れ相場の一番安いときのことをいう。
なで売り(なでうり) 空売りのことをいう。
悩む(なやむ) 相場が上がりかけているのにはかばかしく上げず、また、下げようとしていながら簡単に下げない状態のことをいい、たとえば、「伸び悩む」とか「下げ悩む」などといって用いる。
奈落(ならく) 相場が低迷して止まらずさらに大幅に下げる状態のことをいう。
ならし商内(ならしあきない) 難平(なんぴん)と同じで、売り値または買い値を平均するためにおこなう売買をいう。
ならし値(ならしね) 難平(なんぴん)や利乗せで平均された値段のこと。または節ごとの平均値段のことをいう。
鳴物入り(なりものいり) 大材料が出て相場全般が動いたこと。またはある銘柄に有力な材料が出てその相場が動いたことをいう。
成行(なりゆき)・成行注文(なりゆきちゅうもん) あらかじめ売買の値段を定めないで、銘柄、限月および数量だけを指定して行なう売買の注文のことで、成行注文による売買を「成行売買(なりゆきばいばい)」、成行注文による買いを「成行買い(なりゆきかい)、成行注文による売りを「成行売り(なりゆきうり)」といい、また、成行注文による売買約定を「成行約定(なりゆきやくじょう)」という。
成行先約定(なりゆきさきやくじょう) 現物の売買契約に用いられる売買方法で、「成行約定仕切(なりゆきやくじょうしきり)」ともいわれる。この約定は、等級、数量、受渡期日、価格の標準(価格差)等をあらかじめ定め、価格は毎月一定日の相場によることとして契約される。また、この価格を決める一定日のことを「成行約定値極め日(なりゆきやくじょうねぎめび)」または「成行日(なりゆきび)」という。
馴れ合い(なれあい) 売買両者が共謀して売買することで、「なあなあ」ともいう。また、馴れ合い売買によって形成された相場のことを「馴合相場(なれあいそうば)」といい、商品先物取引法では禁止されている。
軟弱(なんじゃく) 相場付きが安いことであるが軟調、低調というほどでもなく、少し安いという程度のときに用いる。
軟調(なんちょう) 相場が安いことをいい、調子が弱く買い気に乏しい状態のことをさす。
軟派(なんぱ) 相場の先行きを悲観的にみて弱気になり、売り手に回っている者のことをいう。
難平(なんぴん) 損失を平均するという意から転じて、相場の上下に応じて売買の値段を平均して相場を仕掛ける平均売買方法のことをいう。すなわち、当初から大量の玉を仕掛けずに売りの場合には高値になるに従って売り玉を漸次増加して、平均売買値段を引き上げ、また、買いの場合には安値になるに従って買い玉を漸増して平均買値段を引き下げ反落または反騰のときの利益を増大させる売買方法である。このように難平で売買することを「難平をかける」、難平売買の方法で相場を仕掛けることを「難平張り(なんぴんはり)」、難平売買の方法で相場を仕掛けて成功し、損失が少なくなることを「難平が利く(なんぴんがきく)」といい、また、難平を仕掛けたがそれに失敗して損失が大きくなることを「難平が利かぬ(なんぴんがきかぬ)」という。難平には、相場が高くなればなるほど売り玉を増加して売り玉の平均値を高くし相場の反落の際の利益をより増大させる「難平売り上り(なんぴんうりあがり)」と、相場が安くなるにつれて買い玉を増加し平均買値を安くして反騰の際の利益をより増大させる「難平買い下がり(なんぴんかいさがり)」とがある。
難平は先物取引の場合に多く用いられるが、実物取引の場合にも後日高く売れまたは安く買える見通しがあれば行なわれる。
 
 
荷圧迫(にあっぱく)・荷もたれ(にもたれ) 現物の在庫が需要を大きく上回るほど豊富で相場が上がりにくい状態のこと、「荷もたれ」ともいう。「荷圧迫を嫌気して難調」などと用いる。
荷為替(にがわせ) 運送中に貨物を担保として発行される為替手形、証書。代金を支払って到着貨物の引渡しを受けることを「荷為替を落とす」という。「貨物引換証(BL)」。
逃げる(にげる) 相場が予想に反して高騰または下落して損失が出そうになったときまたは損失計算となったとき、その損失から免れまたは損失を最小限度に食い止めるため、売買建玉を転売または買いもどして売買関係から離脱することをいう。
西筋(にしすじ) 東京市場において大阪市場のことをさし、また、大阪方面の仕手のことをいい、「西路(にしじ)」または「西(にし)」ともいう。
荷すかし(にすかし) 取引所の市場で売りまたは買いの建玉を減らすことをいう。また手持の現品を売ることをいうこともとある。
荷つかえ(につかえ) 荷物が停滞してさばけないことをいう。
日商協(にっしょうきょう) 「日本商品先物取引協会」の略称。
日商協は、商品先物取引法第245条の規定により、農林水産大臣並びに経済産業大臣の認可を受けた法人で、商品先物取引業者を加入会員とする自主規制団体である。平成10年の商品取引所法の改正により、平成3年5月に設立された社団法人日本商品先物取引業者協会(旧日商協)を同法の法定法人として全面的に改組して、新たに平成11年4月に設立された。
主な事業内容としては、先物取引に係る受託等業務の公正円滑な運営の確保及び委託者保護を図ること等を目的とし、会員の受託等業務に係る関係法令の遵守及び委託者保護上の指導、勧告、関係法令、定款等違反に係る会員制裁並びに委託者に係る苦情の解決、紛争のあっせん・調停のほか、外務員の大臣登録に係る登録事務及び登録外務員の資格試験等があげられる。
日報(にっぽう) 取引所が日々の出来高、出来値段の詳細を記録して発表する相場表のことをいう。また、会員が客に配付する相場表のことをいう。
二番底(にばんぞこ) 一定期間の相場の波のうち時間的にいって2番目の底をいい、また、2番目の天井を「二番天井(にばんてんじょう)」という。
荷もたれ(にもたれ) 在庫品が多くて相場が上がりにくいことをいう。
にらみ合い(にらみあい) 売買両者ともに売買を仕掛けず、互いにその機会をねらっている状態のことをいい、「ねらい合い(ねらいあい)」ともいう。
人気(にんき) 市場の景気、強弱に関係する多数人の見解や見通しのことをいい、人気が悪くなって相場が安くなることを「人気安(にんきやす)」、採算を度外視して単に人気だけで動いた相場を「人気相場(にんきそうば)」という。
 
抜く(ぬく) 相場が高くなってある一定以上の値段を超えることをいい、たとえば、100円以下であった相場が100円以上になったことを「100円を抜く」等という。
抜け商内(ぬけあきない) 板寄せ方式による取引所の立会において、一度売りまたは買いとして手振りを行なった後、高台の唱え値が変ったため前に売りまたは買いとして手振りを行なった数量について反対に買いまたは売りとしての手振りを行ない、売買取引から抜けでることをいう。または売買関係から離脱するために反対売買することをいう。
抜け買い(ぬけがい) 逆指しの方法で、何円以上になったから買い出動するということをいう。
抜け幅(ぬけはば) 顧客が商品先物取引業者に支払う新規・仕切往復分の委託手数料を約定値段の対象となる呼値(1袋、1s、1ポンド等)に引き直して算出した値動き幅のこと。買い値(売り値)から何円上がれば(下がれば)手数料が抜けられるかということ。たとえ相場が自分の思った方に動いて益勘定になっていても、その値動きが抜け幅いっぱいであれば「口銭抜け(こうせんぬけ)」がやっとできる状態であり、抜け幅以下であれば差金勘定は益でも実質損で「手数料不抜け」という。
抜ける(ぬける) 未決済の建玉を転売または買いもどして決済し、売買関係から離脱することをいう。
 
値合勘定(ねあいかんじょう) 最初の約定値段と転売、買いもどしの約定値段との差金の勘定をいい、「値合金勘定(ねあいきんかんじょう)」ともいう。
値合金(ねあいきん) 値合勘定によって生じた差金のことをいい、「値合差金(ねあいさきん)」ともいう。また商品先物取引業者が誤って客の注文より高く買ったり、安く売ったりした時、その差額をつけ足すことをいい、「値出し(ねだし)」ともいう。
値合抜き(ねあいぬき) 建玉が計算上利益となったときに、その建玉をひとまず反対売買によって決済し、利益を現実に取得することをいう。
値洗い(ねあらい) 清算機関では事務の処理上、多数の約定値段をある一定の値段に引き直すこととしているが、この場合に生ずる差金(約定差金または帳入差金)を計算することをいう。
値洗充当可能額(ねあらいじゅうとうかのうがく) 商品取引清算機関において、委託分の取引本証拠金の額の10分の5の額で、委託者の建玉が決済されるまでの間、値洗損益金(ある営業日の値洗損益金通算額から前営業日の値洗損益金通算額を差し引いた額をいう。)を加減するもの。
値洗損益金通算額(ねあらいそんえききんつうさんがく) 決済の結了していない個別の取引に係る約定値段等と計算日の最終約定値段等との差額に取引単位の倍率と取引数量を乗じて得た価額について、その損益を通算した額をいう。
寝かし物(ねかしもの) 手持ちになっている商品または売るつもりのない商品のことをいう。
値が残る(ねがのこる) 相場の張り合いからみて当然出るだろうと思われる高値または安値がでないでいること。すなわち高値または安値の出現の余地のあることをいう。
値極め先約定(ねぎめさきやくじょう) 現物の取引に用いられている売買取引の方法で、売買契約の際に等級、数量および受渡期限だけでなく価格を決めて、1月から5、6か月位の期間の売買契約を行なうものであり、「値極め約定(ねぎめやくじょう)」ともいう。
値頃(ねごろ) ちょうど頃合いの値段ということで、売るのに頃合いの値段を「売り値頃」、買うのに頃合いの値段を「買い値頃」という。
また、売りまたは買いの値頃にあると思われるものを「値頃物(ねごろもの)」、買い時または売り時だと思いながら相場はすでに相当買われまたは売られているのでその値段に追随して買いまたは売ることに危険を感ずることを「値頃恐れ(ねごろおそれ)」または「値頃警戒(ねごろけいかい)」、種々の事情からみて値頃を考えまたはその値段を予想することを「値頃思い(ねごろおもい)」または「値頃慕い(ねごろしたい)」、過去の高値または安値を目標にして、現在の相場と比較し利益になるかどうかを考えて相場を張ることを「値頃張り(ねごろばり)」という。
値ウ(ねざや) 相場の変動による売値と買値の開き、または商品間、限月間あるいは市場間の値段の開きのこと。
熱狂相場(ねっきょうそうば) 買い人気が高まり、商内が急増して、暴騰を続ける相場のことをいう。
根強い(ねづよい) 悪材料が出て相場を圧迫するようなことがあっても、案外下げず、逆に反発して上げそうな力を持っていることをいう。
値幅(ねはば) 相場の上がり下がりの幅のことで「値開き(ねびらき)」ともいう。また、相場の不当な暴落・暴騰を調整するため、取引所では、1日の値動きの幅を制限しているが、このことを「値幅制限(ねはばせいげん)」という。
値幅制限(ねはばせいげん) 需給事情の変化や急激な先行き見通しの修正等により相場が暴騰暴落することを防ぐため、1営業日のうちの値動きについて、前日終値に5%ないし10%の率を乗じて得た金額もしくは一定金額あるいは両方を併用した金額を、前日終値に加えた(または減じた)値段(制限値段)を上回る(または下回る)値段で取引させない制度のことで、取引所の業務規程で定めている。「サーキットブレーカー(CB)制度」導入以前に行われていた。(「ストップ」の項参照)
粘り合い(ねばりあい) 相場に変動がなく、同一歩調で保ち合い状態にあることをいう。
値引き(ねびき) 受渡品につき故障申立があり、鑑定の結果、申立のとおり故障があるので値段を相当分減じてその故障につき補償させることとし、渡方から当該値引きの金額を徴して、これを受方に交付する。ただし、故障の程度が著しいと認めるものは値引きによって問題を解決せず、代替品と差換えることを命じる。この限度を「値引き限度額」という。
値踏み(ねぶみ) 値段を見積って損失になるか利益になるかを調べることをいう。
値ぼれ(ねぼれ) 相場の材料よりも相場の値段にほれ込んで売買することで、売ることを「値ぼれ売り(ねぼれうり)」、買うことを「値ぼれ買い(ねぼれがい)」という。
値待ち売り(ねまちうり)・値待ち買い(ねまちがい) 相場の高くなるのを待って売ることを「値待ち売り」といい、反対に相場が安くなるのを待って買うことを「値待ち買い」という。
年足(ねんあし) 「罫(けい)線」の項参照。
念棒(ねんぼう) 「罫(けい)線」の項参照。
年末納会(ねんまつのうかい) その年の最後の立会をいい、「大納会(だいのうかい)」ともいう。
 
納会(のうかい) 最終日の立会のことをいい、当月限の最後の立会を「当限納会(とうぎりのうかい)」、年末の最終営業日の最後の立会を「大納会(だいのうかい)」または「年末納会(ねんまつのうかい)」という。
また、納会のときの相場が全般より高かった場合を「高納会(たかのうかい)」、安かった場合を「安納会(やすのうかい)」という。
納会相場(のうかいそうば) 納会が近づくと、現物の受渡希望者の多少によって、相場が大きく上がるか、大きく下がることがあるが、この場合の相場のことをいう。
納税物(のうぜいもの) 関税や消費税相当額を含んだ値段により取引される商品のことをいう。
軒並高(のきなみだか) 各銘柄または各限月の相場がいっせいに高くなることで、「一斉高(いっせいだか)」ともいう。また、反対に相場が各銘柄または各限月、ともに安くなることを「軒並安(のきなみやす)」または「一斉安(いっせいやす)」という。
のこぎり 売れば上がって、買えば下がって、ちょうどのこぎりの歯の動きのように、相場が上下するごとに損をすることで、「ちゃぶつく」ともいう。
残玉(のこりぎょく、ざんぎょく) 未決済の売買約定のことで「建玉(たてぎょく)」ともいう。
乗せ玉(のせぎょく) 利乗せした玉のことをいう。
伸び悩む(のびなやむ) 上がってきた相場が足踏みして上がらなくなった状態のことをいい、「伸びかねる」または「上げ悩む(あげなやむ)」ともいう。
延取引(のべとりひき) 売買双方で予め現物の受渡し時期を定めておく一種の予約売買契約で、仲間取引などもこれに含まれるが、商品取引所の先物取引と異なり、現物の受渡し時期が到来する前に転売、買もどしを行なって差金により清算することのできない取引である。
呑行為(のみこうい) 取引所における売買取引の委託を受けた商品先物取引業者が、取引所でその受託売買物件の売付け、もしくは買付けをしないで自己が相手方となって売買を成立させることで「呑み(のみ)」ともいい、商品先物取引業者がこのような行為をすることを「呑む(のむ)」またたは「玉を呑む(ぎょくをのむ)」という。
商品先物取引法では禁止されている。
ノミナル 実際の売買によってできた値段でなく、その時の事情から推定した気配値のことをいう。また、立会があったが売買の成立しなかった場合にいう「出来不申(できもうさず)」であるがその際の売買気配値の中値のことも「ノミナル」ともいう。
乗り(のり) 損益を分け合う約束で行なう共同の思惑のことをいい、その思惑をやることを「乗る(のる)」という。
乗り替え(のりかえ) ある手持の銘柄を売って、近い将来に上がりそうな他の銘柄を買うこと。または受渡期限の到来したときに一応手持の建玉は転売、買もどしをし、さらに先物を買いまたは売ることで、当限を売って先限を買うことを「乗換買い(のりかえがい)」、当限を買って先限を売ることを「乗換売り(のりかえうり)」という。
乗り出す(のりだす) 相場の時期をみて売買に出動することをいう。
ノンデリ 引渡し不履行(non-delivery)のこと、現地シッパー(出荷業者)が約束の時期に品物を積み出してくれないことをいう。概して外国からの輸入品の船積み遅れまたは不履行を指していうが、輸入品を受渡供用品としているゴム、砂糖、大豆などの国際商品については「ノンデリ」に十分な注意を払う必要がある。