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カイ |
買いの呼び声で、たとえば「100円カイ」といえば、100円なら買おうということをいう。 |
買い安心(かいあんしん) |
相場が上昇しつづけているので、買っていれば損をする心配もなく安心していられること。また、そのような相場の状態のことをいう。 |
買い一巡(かいいちじゅん) |
一時に出た買い物が大部分消化されたことをいい、「買い物一巡(かいものいちじゅん)」ともいう。 |
会員(かいいん) |
会員先物取引業者における加入会員を指すが、会員には、主務大臣から「取引の受託等の許可」を受けた商品先物取引業者である受託会員と上場商品構成物品等の売買等を業とする一般会員に大別される。なお「会員たる資格」の法令・定款上の用件としては@当該先物取引業者の上場商品構成物品等の売買、売買の媒介、取次ぎ若しくは代理、生産、加工又は使用を業として行っている者、A商品先物取引業者、B政令で定める要件に該当する者があげられている。 |
海外市況(かいがいしきょう) |
海外の取引所または仲間市場で形成される相場および取引状況を総称した言葉。 |
買い替え(かいかえ) |
「乗替え売買(のりかえばいばい)」の一種で、買って手持ちしている建玉を売り、他のものを買うことをいう。 |
買い方(かいかた) |
取引所に買い物を出そうとしている者、買いの注文を受けた商品先物取引業者または買い玉を持っている者のことをいい、「買い手(かいて)」ともいう。 |
買い気(かいき) |
買い方針の者、また、買いたい気分のことで、「強気(つよき)」ともいう。 |
買いきざし(かいきざし) |
買い人気になって買い物がはいり始めることをいう。 |
買い気潜在(かいきせんざい) |
買い物が表面には現れないが、値段によっては買おうとする気分が潜んでおり、買いのきっかけを待っていることをいう。 |
買い玉(かいぎょく) |
買付けた商品またはその数量をいう。 |
買い越し(かいこし) |
買い建玉と売り建玉との両方の建玉がある会員がある場合に、その会員の建玉を売買相殺して買い玉が多いことをいう。 |
買い腰(かいごし) |
買い方の態度、意気または買い方の有する資力のことをいい、たとえば「買い腰が強い」などといって用いる。 |
買い込む(かいこむ) |
@沢山買うことまたはA腰を据えて買うことをいう。 |
買い材料(かいざいりょう) |
買いの根拠となる材料すなわち、相場を上げる材料のことをいう。 |
買い下がり(かいさがり) |
相場が下がって不利になっても、なお、下がれば下がるほど買って買い値段の平均を下げることをいう。 |
外商筋(がいしょうすじ) |
外国商人で相場を張る人のことをいう。 |
海上保険(かいじょうほけん) |
本船積載の貨物に損傷が生じた場合に、その損害を保険会社が補してくれる仕組み。海上保険証券(Marine Insurance Policy)には、契約者と保険会社の契約上の約款、条件、その他主要事項が記載されており、裏書譲渡が可能である。わが国の海上保険証券は、英国のロイドSGフォームとロンドン保険協会の統一様式を手本に日本損害保険協会が定めた標準様式に準拠している。 |
買い相場(かいそうば) |
買って有利とみられる相場のことをいう。 |
買い建(かいだて) |
@取引所で新規に買いの約定をすること。A買いの約定として取引所の帳簿に登載されていることまたはその建玉の数量のことをいい、また、B「買い玉」ともいう。 |
買い付け(かいつけ) |
新規の買い注文または買い約定をすることをいい、買いもどしとは異なる。 |
買いつなぎ(かいつなぎ) |
現物の売り約定をした者がその値上がりによる損失を補なうため先物市場において買いつけることをいい、取引所が果たす保険作用の1つで、取引所の重要な機能となっている。 |
買い手(buyer)〔オプション〕 |
プレミアムを支払うことにより、オプション取引の有効期限内であれば任意の日に、その権利行使価格で当該先物市場において建玉を持つ権利を有する者。買い手はティカー(taker)、ホルダー(holder)あるいはオーナー(owner)とも呼ばれる。 |
買手市場(かいてしじょう) |
需要が供給を下回り、価格の決定などが買い手の意思により決まる買い手本位の市場のことをいう。 |
外電待ち(がいでんまち) |
外国の政治、経済等の社会事情または海外市況等を伝える外国電信のほか、海外からの電信による売買注文を待つこともいう。 |
買い唱え(かいどなえ) |
取引所の立会で、買い方が「何円カイ」などと呼ぶ声のことで、「買声(かえごえ)」ともいう。 |
買い直し(かいなおし) |
持っている買い玉を転売したうえ、さらに新規の買い注文を出しまたは買い約定をすることをいう。 |
買い長(かいなが) |
買い方の店の方が売り方の店の数より多いことをいい、「下長(したなが)」ともいう。 |
買い均し(かいならし) |
買ったあとで相場が下がった場合に、相場が下がっても下がるたびに買って買い値を平均し、単価を下げて損失を少なくすることをいい、「ナンピン買い」ともいう。 |
買い逃げ(かいにげ) |
売り玉を人に知られずにひそかにまたは相場が上がらないうちに買いもどし、取引から抜けることをいい、「買い抜け(かいぬけ)」ともいう。 |
買い人気(かいにんき) |
買いたいという気分が強くなっていること。または買いたいと思う者が売りたいと思う者より多いことをいう。 |
買いねらい(かいねらい) |
好機を見て買おうとすることをいう。 |
買い退く(かいのく) |
売り玉の全部を買いもどして手仕舞うことをいう。 |
買い乗せ(かいのせ) |
買ったあと相場が上がり、利益になる勘定になるが、相場はさらに上がると見込んで買い増すことをいう。 |
買い乗換え(かいのりかえ) |
ある銘柄または限月のものを買ったのち、これを売って他の銘柄または限月のものを買うことをいう。 |
買い場(かいば) |
「買い場所」の略で、値段が安く今後上がる見込みがあって買うのに都合のいい時またはその相場のことをいう。 |
買い外し(かいはずし) |
売った玉を買いもどして前の売り約定からはずれること。または手持ちの実物を先物市場で売りつないでいたものが、先物市場で買いもどして実物を渡さないで決済することをいう。 |
買い端(かいはな) |
板よせ式の単一約定値段による競売買の立会において、買い注文の数量より売り注文の数量のほうが多い場合(多い分だけ買える)のことをいう。 |
会費(かいひ) |
会員組織の取引所が、取引所の経費に充てるため徴収するもので、一般に会費には定額会費(売買高の多寡を問わず一定額のもの)と定率会費(売買高に応じて徴収するもの)の2種類がある。 |
買い控え(かいびかえ、かいひかえ) |
買うのを差し控えること。または控え目に買うことをいう。 |
買い拾い(かいひろい) |
安い売り物があれば、ぼつぼつ買うことで、「拾う」ともいう。 |
買い含み(かいふくみ) |
買い物はまだ表面に多くは出ないが、キッカケがあれば買い物が出てくるような状態のことをいう。 |
買い平均(かいへいきん) |
「買い均し(かいならし)」に同じ。 |
買い細る(かいほそる) |
買い物がすくなくなることをいう。 |
買い向い、買い迎い(かいむかい) |
売り物が出た時進んで買うこと。または客の売りを会員がその相手方となって買うことをいう。 |
買いもたれ(かいもたれ) |
買い過ぎて買い玉がだぶつき、しかもそれが整理されない状態のことをいい、こういうときには相場は上がりにくい。 |
買い持ち(かいもち) |
買い付けたまま、まだ売らないでいること。すなわち買い玉を手持ちしていること。または現物を手持ちしていることをいう。 |
買い物薄(かいものうす) |
買い注文の少ないことをいう。 |
買うべし買うべからず(かうべしかうべからず) |
買い人気が強くなるとそれにつり込まれて買いたくなるが高値をつかんで損をすることも多いので、買うべきときのようだが、高値飛付きを警戒して買うのは差し控えたほうがよいという警句。 |
顔合せ(かおあわせ) |
一度下がった相場が上がって前の高値と同じ値段をつけること。または一度上がった相場がその後下がって前の安値と同じ値段をつけることをいう。 |
格上げ(かくあげ) |
先物取引業者で引取物件の格付けをするとき、@標準品より上位におくこと。A格付表で等級を引きあげることをいう。 |
格落ち(かくおち) |
現在の格付けより落ちることまたは格付表より除外されることをいう。 |
格外(かくがい) |
格付けの等級のなかに入らず、格付表の最下位にある物より劣っていて受渡しに使えないもの。いわゆる受渡不合格品のことであって、「格外れ(かくはずれ)」、「格放れ(かくはなれ)」ともいう。 |
各限(かくげん、かくぎり) |
先物取引の各限月の略。 |
格差(かくさ) |
格付けによって定められた受渡代用品の標準品に対する価格差のことで、「格違い(かくちがい)」、「格ザヤ(かくザヤ)」、「格幅(かくはば)」ともいう。 |
格下げ(かくさげ) |
先物取引業者で取引物件の格付けをするとき、@標準品より下位におくこと、A格付表で、その品物の等級を引き下げることをいう。 |
格付け(かくづけ) |
先物取引業者である銘柄のものを標準品とし、受渡しに際してその代用に供し得るものを定めるが、この代用に供し得る品を標準品と比べて等級をつけ、標準品との価格差(格差)を決めることをいう。すなわち、格付けには、@受渡現品がどの等級に該当するかを判定すること、A標準品との価格差(格差)を決定することの二つの要素がある。現在は、前者については、国または公の検査機関の検査合格品または製造工場の製造銘柄、産地等の区分を設けるのみで、取引所の特別の検査を行なうものは少なく、取引所ではもっぱら後者の価格差(格差)の決定に格付けの配慮がおかれている。この価格差(格差)を決める方法は、@もっぱら受渡品の品質の優劣により決める(品質主義)と、A主として実際取引されている市場声価に従って決める(時価主義、商業格差主義)に分類され、また、決める時期的には、@当該限月の売買取引が開始する以前にあらかじめ決める(固定格差主義または予定格差主義)、A当該限月の売買取引の途中において決める、B受渡物件提供の際決める三つに分類される。 |
格付受渡し(かくづけうけわたし) |
格付表に従って標準品の代用品を受渡しすることで、売り方が標準品により優位にある品物を引き渡したときは、標準品の代金のほかにその受渡した品物の標準品との価格差を受け取り、また、標準品より下位の品物を引き渡したときは、標準品の価格から標準品と引渡物件との価格差を差し引いて得た代金を受け取る。 |
格付取引(かくづけとりひき) |
ある特定の銘柄を標準品として売買約定を行ない、受渡しにあたっては、取引所で定めた受渡代用範囲の品物を提供することのできる取引のことで、この取引にあたって、買い方は自己の欲しない銘柄等級の品物を受け取ることとなっても、それが受渡供用品として定められている範囲内のものであれば、クレームをつけることはできない。この取引のことを「標準品取引」、「標準物取引」、「格付売買」ともいう。 |
格付表(かくづけひょう) |
格付取引の受渡代用品の等級は、銘柄を取引所が決定して記載した表のことで、この表は受渡標準品に対し「同格」、「格上」、「格下」に大別され、さらに格上げ、格下げについては標準品に対する価格差を定めて記載してある。 |
掛け(かけ) |
@割合のことで、たとえば「8掛」といえば8割のことを指す。また、A「掛売り」、「掛買い」のことであり、B「掛目」または「掛相場」の略称として使用することもある。 |
掛けつなぎ(かけつなぎ) |
「売りつなぎ」および「買いつなぎ」の総称で、掛けつなぎ商内の略。また、「保険つなぎ(ほけんつなぎ)」または「ヘッジング(hedging)」ともいう。 |
カゴ抜け(カゴぬけ) |
@相場師が堂々と自分の名を出して売買しているが、裏面では他人名義で売買したりまたはいつも注文を出す店を避けて他の店で売買注文をし、正面では買いあおったりまたは売りたたいたりするような身振りを見せながら、裏ではこっそりと買い玉を転売しまたは売り玉を買いもどして決済することをいう。また、A売り連合または買い連合の一員として参加している者が、こっそり分派行動をして仲間を裏切ることをいう。 |
笠(かさ) |
相場の天井のことをいう。 |
火災保険(かさいほけん) |
火災等により保管貨物に損傷が生じた場合に、その損害を保険会社が補償してくれる仕組み。穀物取引所で受渡しに供する倉荷証券には、必ず寄託当時の時価に相当する価格を保険金額とした火災保険を付けなければならないことになっている。 |
仮装売買(かそうばいばい) |
売買する意思がないのに相場を変動させる目的で行なう架空の売買のことをいい、先物取引業者では禁止されている。 |
堅い(かたい) |
相場が下がる様子もなく、かえって上がる可能性のあること。また堅実なことをいう。 |
過怠金(かたいきん) |
取引所が違反行為のあった会員から制裁の一つとして取り立てる金のことをいう。 |
片落ち(かたおち) |
同一会員が、同一物件、同一限月、同一数量の売り玉と買い玉とを取引所に出して取引所の帳簿に売り建および買い建として記載しておくことを両建というが、この両建玉のうちいずれか一方だけを転売、買いもどしにより決済することで、「片落し(かたおとし)」「片解(かたどけ)」「片外し(かたはずし)」ともいう。 |
片建(かただて) |
@売りか買いかの一方の玉を残すこと、A両建の一方の玉を外ずして他の一方だけの玉を残すことまたはB片建玉の略をいう。 |
片建玉(かただてぎょく) |
両建玉を差し引いた売りか買いかいずれか一方になっている玉のことをいう。 |
片建玉表(かただてぎょくひょう) |
取組相殺残高表ともいわれ、取組みの動向に直接関係のない両建を差し引いた売買双方の勢力関係が一目りょう然にわかるように作成された一覧表である。 |
片道(かたみち) |
売りの数量と買いの数量とを合わせないで一方だけを数える計算方法で、出来高の計算はこの方法による。たとえば売りが100枚、買いが100枚の場合、売買高は200枚と計算し、出来高は100枚と計算する。この計算方法を「片道計算」という。また、「片道の手数料」の略。 |
片道の手数料(かたみちのてすうりょう) |
新規の売り注文または買い注文をしもしくはこれを買いもどしし、または転売した場合のいずれか一方に支払う手数料のことをいう。 |
堅保ち合い(かたもちあい) |
相場は変らないが、上がり気味な状態のことで、「確り保ち合い(しっかりもちあい)」と同じ。また、「強保ち合い」とも同じ意味だが、「強保ち合い」よりは幾分相場が弱いことをいう。 |
片寄る(かたよる) |
売り方だけまたは買い方だけが多くなることで、「売り偏傾(うりへんけい)」または「買い偏傾(かいへんけい)」となることまたは買い注文だけもしくは売り注文だけが多くなることをいう。 |
勝手渡し(かってわたし) |
「売方勝手渡し」の略。 |
過当投機(かとうとうき) |
適当を欠く過度の投機のこと。特定の者またはその一派が、「買い占め、売り崩し、その他の方法により過当な数量の取引」を行なって、寡占(かせん)ないしは独占的地位に立ち、客観的要因に係りなく、かつ、競争原理を排除または制限して、自分の意のままに相場を操縦しようとすることをいう。また、広義には、投機が投機を誘発し多数の人々が付和雷同して投機の過熱化を招くこと(過剰投機)、またその状態を指していうことがある。 |
通い相場(かよいそうば) |
相当の範囲内で上下する相場のことで、「往来相場(おおらいそうば)」ともいう。特にその上下幅が大幅であるときは、「大幅往来(おおはばおうらい)」という。 |
空売り(からうり) |
実物を持たずまたは実物を手当する準備なしに売ることをいう。 |
空思惑(からおもわく) |
空売りまたは空買いによって相場を張ることをいう。 |
空買い(からがい) |
実物を引き取る意思なしに買うことをいう。 |
からみ、がらみ@ |
相場がある値段を中心として少し上下するときのその小さい幅の値段という意味で、「前後」、「内外」、「見当」、「位」ともいう。たとえば「110円がらみ」といえば、111円109円を含めた相場を指し、「110円前後」、「110円内外」、「110円見当」、「110円位」ともいう。 |
仮委託手数料(かりいたくてすうりょう) |
委託を受けた一の取引が成立した日において、決済の結了していない全ての取引を決済するものと仮定した場合に、これらの取引につき当日の最終約定値段等により計算される委託手数料の合計額をいう。 |
仮差引損益金通算額(かりさしひきそんえききんつうさんがく) |
値洗い損益金通算額から仮委託手数料を控除した額をいう。 |
環境(かんきょう) |
市況に影響を及ぼす周囲の事情のこと。またはある銘柄の相場に影響を及ぼす全般の市況のことをいう。 |
換金(かんきん) |
手持ちの商品や証券を売って現金に換えることで、「換金売り(かんきんうり)」とは、資金の必要に迫られたときまたは手持品の値下がりを見越したときに売ること。またはその売り物のことをいう。 |
閑散(かんさん) |
商内の少ないことで、商内が少なくても相場だけ高いこともあるが、普通は相場も振わず、市場に活気がなくなる。そのような状態のことを「閑散場面(かんさんばめん)」という。 |
閑散に売りなし(かんさんにうりなし) |
閑散なときは買い物も売り物も少ないので相場も無気力で低迷することが多いが、一度活気づけば相場は高くなる。したがって、閑散なときは相場も思うように上がらないからといって短気を起こして売ってはならないということである。 |
カンヌキ |
罫(けい)線用語で、カンヌキを入れた門のように相場が少しも動かなくなることをいう。 |
看板(かんばん) |
取引所の会員または商品先物取引業者である旨を一定の形式で表示して掲げている標識、または取引所の会員または商品先物取引業者の営業権または信用のことをいう。 |