台(だい)
代受け(だいうけ)代行(だいこう)
大玉(たいぎょく)
対抗売り(たいこううり)
代行会社(だいこうがいしゃ)
代行勘定(だいこうかんじょう)・代行残(だいこうざん)
代行料(だいこうりょう)
大衆筋(たいしゅうすじ)
大勢(たいせい)
台頭(たいとう)
大納会(だいのうかい)・大発会(だいはっかい)
代用(だいよう)・充用(じゅうよう)
代理手振り(だいりてぶり)
代理人(だいりにん)
高足取り(たかあしどり)
高気構え(たかきがまえ)
高気配(たかきはい、たかけはい)
高唱え(たかどなえ)
高人気(たかにんき)
高値おぼえ(たかねおぼえ)
高値思い(たかねおもい)
高値つかみ(たかねつかみ)
高値疲れ(たかねづかれ)
高値つぶれ(たかねつぶれ)
高値取組(たかねとりくみ)
高値引け(たかねびけ)
高値待ち(たかねまち)
高値見送り(たかねみおくり)
高値三日(たかねみっか)
高値保ち合い(たかねもちあい)
高納会(たかのうかい)
高場(たかば)・高台(たかだい)
高張り(たかばり)
高張る(たかばる)
高含み(たかぶくみ)
高見込み(たかみこみ)
高保ち合い(たかもちあい)
高模様(たかもよう)
抱く(だく)
出し直し(だしなおし)
たたく
立会(たちあい)
立会休止(たちあいきゅうし)
立会時間(たちあいじかん)
立会値段(たちあいねだん)
立つ(たつ)
建つ(たつ)・建てる(たてる)
建て(たて)
建玉(たてぎょく)
建値(たてね)
建銘柄(たてめいがら)
だぶつく
だらだら安(だらだらやす)
ダレる
単一帳入値段制(たんいつちょういれねだんせい)
単一約定値段(たんいつやくじょうねだん)
   
   
 
近物(ちかもの)
ちゃぶつく@
中間押目(ちゅうかんおしめ)
中間相場(ちゅうかんそうば)
中間もどり(ちゅうかんもどり)
中限(ちゅうぎり・なかぎり)
仲裁(ちゅうさい)・仲介(ちゅうかい)
中勢(ちゅうせい)
帳入差金(ちょういれさきん)
帳入値段(ちょういれねだん)
超閑散(ちょうかんさん)
調子付く(ちょうしづく)
帳尻(ちょうじり)
ちょうちん
ちょうちん足(ちょうちんあし)
丁度(ちょうど)・丁(ちょう)
直接預託(ちょくせつよたく)
猪突買い(ちょとつがい)
   
   
 
追撃売り(ついげきうり)
通関(つうかん)
つかえ
合い(つかみあい)
つき
突上げ(つきあげ)
突合せ(つきあわせ)
突落し(つきおとし)
突き抜く(つきぬく)
月幅(つきはば)
突っ込む(つっこむ)
突っ立ち売り(つったちうり)
筒抜け(つつぬけ)
突っ張る(つっぱる)
つなぎ
つなぎ外し(つなぎはずし)
つなぎ物(つなぎもの)
梅雨相場(つゆそうば)
強気(つよき)
強腰(つよごし)
強張る(つよばる)
強含み(つよふくみ)
強保ち合い(つよもちあい)
つるべ落し(つるべおとし)
連れ(つれ)
   
   
 
手合い(てあい)
出合注文(であいちゅうもん)
出合い難(であいなん)
手空き(てあき)
手当て(てあて)
定温倉庫(ていおんそうこ)
低温倉庫(ていおんそうこ)
定期(ていき)・定期取引(ていきとりひき)
低市況(ていしきょう)
定日渡し(ていじつわたし)
訂正相場(ていせいそうば)
低調(ていちょう)
低迷(ていめい)
手が合う(てがあう)
手掛り(てがかり)
手堅し(てがたし)
出来こじれ(できこじれ)
出来渋る(できしぶる)
出来高(できだか)
出来値(できね)
適品薄す(てきひんうす)
出来細る(できほそる)
出来不申(できもうさず)
出来る(できる)
手口(てぐち)
凸凹相場(でこぼこそうば、おうとつそうば)
手仕舞い(てじまい)
手数料(てすうりょう)
手詰(てづめ)
手取値段(てどりねだん)
出直り(でなおり)
手張り(てばり)
手控え(てびかえ)
手振り(てぶり)
手持筋(てもちすじ)
天狗相場(てんぐそうば)・天狗ウ(てんぐざや)
天狗取組(てんぐとりくみ)
天井(てんじょう)
転送(てんそう)
天底(てんぞこ)
店頭商品先物取引(てんとうしょうひんさきものとりひき)
転売、買いもどし(てんばい、かいもどし)
天秤(てんびん)
   
   
 
動意(どうい)
同格(どうかく)
動機待ち(どうきまち)
当業者(とうぎょうしゃ)
当限(とうぎり)
当限落ち(とうぎりおち)
当限納会(とうぎりのうかい)
同ウ(どうざや)
同事(どうじ)
当中同ウ(とうなかどうざや)
当用買い(とうようがい)
登録外務員(とうろくがいむいん)
どか下げ(どかさげ)
とがめ
解く(とく)
特定取引(とくていとりひき)
解け合い(とけあい)
所相場(ところそうば)
ドタ
突飛高(とっぴだか)・突飛安(とっぴやす)
独歩高(どっぽだか)・独歩安(どっぽやす)
途転(どてん)
整う(ととのう)
飛ばす(とばす)
飛び(とび)
飛付き(とびつき)
飛値(とびね)
飛ぶ(とぶ)
葬を出す(とむらいをだす)
止め(とめ)
取り方(とりかた)
取り組み(とりくみ)・取組高(とりくみだか)・取組表(とりくみひょう)
取組懸念(とりくみけねん)
取次ぎ(とりつぎ)
取次証拠金(とりつぎしょうこきん)
取引参加者(とりひきさんかしゃ)
取引所オプション(exchange traded option)〔オプション〕
取引証拠金(とりひきしょうこきん)
取引証拠金維持額(とりひきしょうこきんいじがく)
取引証拠金所要額(とりひきしょうこきんしょようがく)
取引受渡証拠金(とりひきうけわたししょうこきん)
取引所税(とりひきじょぜい)
取引単位(とりひきたんい)
取引単位の倍率(とりひきたんいのばいりつ)
取引停止(とりひきていし)
取引物件(とりひきぶっけん)
取引未済(とりひきみさい)
鈍状(どんじょう)
   
 
台(だい) 相場の概数を示す呼称で、たとえば1円または10銭きざみで取引される場合には、10円単位を台といい、100円単位を「大台(おおだい)」という。また、たとえば20台が30台になることを「台替(だいかわり)」といい、大台が替わることを「大台替り(おおだいかわり)」、相場が台を割ることを「台割れ(だいわれ)」、大台を割ることを「大台割れ(おおだいわれ)」という。
代受け(だいうけ)代行(だいこう) 売買を約定した人に代って現品や代金の受渡しを行なって決済することをいい、「代行受渡し(だいこううけわたし)」の略称、また、代行には、受方がないときこれを引き取る「代引き(だいびき)」、「代受け」と、渡し方がないときにこれを渡す「代渡し(だいわたし)」または「代理受渡(だいりうけわたし)」とがある。
大玉(たいぎょく) 多数の売買玉。すなわち、大量の売買注文のことをいう。
対抗売り(たいこううり) 対抗売りとは、買い方が強力に買って出るときにこれに対抗して大量の売り物を出すことを「対抗売り」といい、これと反対に売り方が強力に売ってきた場合にこれに対抗して大量の買い物を出すことを「対抗買い(たいこうがい)」という。
代行会社(だいこうがいしゃ) 売買約定の当事者に代って受渡しを行なう機関で「受渡代行機関(うけわたしだいこうきかん)」ともいい、また、単に「代行(だいこう)」ともいい、取引所の会員となっている。
代行勘定(だいこうかんじょう)・代行残(だいこうざん) 代行会社の代引き、代渡しの事実を記載した勘定科目のことをいい、「受渡代行勘定(うけわたしだいこうかんじょう)」の略称で、代引きと代渡しの差引残高売り建または買い建数を「代行尻(だいこうじり)」、代渡し後、毎日残った売り建玉を「代渡尻(だいわたしじり)」という。
代行料(だいこうりょう) 代行機関が、受渡代行について、渡し方または受け方から徴収する手数料のことをいい、この代行料は日歩計算によって計算する。
大衆筋(たいしゅうすじ) 商社、問屋、メーカー等の当業者やプロ投機家(相場師)などに対して一般の投機家を「大衆」と呼ぶが、それら一般投機家を主たる客にして受託業務を営む先物取引業者。
大勢(たいせい) 相場の見通しを立てる場合に、向こう1週間から10日ぐらいを「目先(めさき)」、半月から1か月ぐらいを「中勢(ちゅうせい)」、2、3か月を「大勢」または「大局(たいきょく)」といってやや長期間の相場の見通しのことをいい、また、大勢を見通して相場をやることを「大勢張り(たいせいばり)」または「大局張り(たいきょくばり)」という。
台頭(たいとう) ずっと保ち合うか低迷していた相場が、だんだん高くなってくることをいう。
大納会(だいのうかい)・大発会(だいはっかい) 年末の最終日の立会のことを「大納会」といい、また、新年最初の立会を「大発会」という。
代用(だいよう)・充用(じゅうよう) 会員等が商品取引所に預託する信認金、商品取引清算機関に預託する取引証拠金および清算預託金ならびに委託者が商品先物取引業者に差入れ又は預託する証拠金は、現金のほか、商品取引所および商品取引清算機関が指定した有価証券及び倉荷証券によることができるが、このように現金に代えてこれら有価証券等を預託することを「代用」または「充用」という。
代理手振り(だいりてぶり) 自店の「手振り(てぶり)」が病気その他の事故で立会できぬ場合に、取引所に申出て他店の手振りに自店の玉をも振ってもらうことをいい、この玉については、立会終了後に「つけ替」を行なうものである。近時では必ずしも手振りによる取引だけを 指すとは限らなくなっている。
代理人(だいりにん) 市場代理人の項参照。
高足取り(たかあしどり) 相場が上がる様子がみえてきたときの相場のことをいう。
高気構え(たかきがまえ) 相場が高くなることをいう。
高気配(たかきはい、たかけはい) 相場の気配が高いことまたは相場が高くなるような傾向にあることをいい、「高調子(たかちょうし)」ともいう。
高唱え(たかどなえ) 相場の気配がいいことつまり相場が高くなろうとすることをいい、「高呼ばわり(たかよばわり)」ともいう。
高人気(たかにんき) 市場の人気が強くなることをいう。
高値おぼえ(たかねおぼえ) 相場が反落したとき以前の高値が忘れられないため、もどり値を期待して投げ遅れたりちょっと下がったところで買い付けることをいう。
高値思い(たかねおもい) 以前の高値が再び出ることを期待して、建玉を売らないでいるかまたは買い増しをすることをいう。
高値つかみ(たかねつかみ) 高い相場のところを買っていることをいう。
高値疲れ(たかねづかれ) 高い相場がやや続いて、伸び悩みの状態にあり、また、反落が予想されることをいう。
高値つぶれ(たかねつぶれ) 高値を追って買い進んだが、相場は高値が続かず反落することをいう。
高値取組(たかねとりくみ) 高値で売買が行なわれたときの建玉のことをいうが、相場が反落したとき売り玉は利食いが早いが買い玉はなかなか投げきれないためあとに残りがちなので、高値つかみの買い玉のことをいうこともある。
高値引け(たかねびけ) 1場または1日中で最終の値段が最も高いことをいう。
高値待ち(たかねまち) 相場が上がるのを待っていることをいう。
高値見送り(たかねみおくり) 相場が高くなったので、反落したときに買おうとして買うのを見送ることをいう。
高値三日(たかねみっか) 高値は長く続かないということをいう。
高値保ち合い(たかねもちあい) 相場が高騰し、その高騰した相場が反落しないで保ち合っていることをいう。
高納会(たかのうかい) 納会相場が高いことをいう。
高場(たかば)・高台(たかだい) 手振りによる取引において、取引所の立会場の中に、売買取引を進行させるため取引所の職員が位置を占めている一段高くなっている場所のことをいい、撃柝係(げきたくがかり)、記録係、計算係などが配置されている。
高張り(たかばり) 市場の人気は強くなっているが、その人気の割に相場が上がらないことをいい、「強張る(つよばる)」ともいう。また、そのような相場のことを「高張相場(たかばりそうば)」という。
高張る(たかばる) 市場人気が強くなっていることをいう。
高含み(たかぶくみ) 相場が高くなろうとしている状態にあることをいう。
高見込み(たかみこみ) 相場が高くなるだろうという見込みまたはそのような見込みをたてることをいう。
高保ち合い(たかもちあい) 相場が高くなって、その後高いまま保ち合っていることで、「強保ち合い(つよもちあい)」ともいう。
高模様(たかもよう) 相場が高くなるような気配にあることをいう。
抱く(だく) 現物を手持ちすること、または建玉を持っていることをいう。
出し直し(だしなおし) 一時不利な相場になったので相場から手を引いたが、情勢がまた有利となったので売買をすることをいう。また、利食いした後再び前の同種の建玉をたてることをいう。
たたく 策動して相場を人為的に下げることで、「たたき込む(たたきこむ)」ともいい、相場を人為的に下げる材料を「たたき材料(たたきざいりょう)」または「たたき道具(たたきどうぐ)」ともいう。
立会(たちあい) 取引所で、売買両方の場立ちが集まって売買取引をすることをいい、その場所を「立会場(たちあいば)」という。
立会休止(たちあいきゅうし) 取引所の立会を臨時に休むことをいい、また、立会を続けることが不穏当かまたは不可能となったとき立会を停止することを「立会停止(たちあいていし)」という。
立会時間(たちあいじかん) 立会の行なわれる時刻をいい、午前中の立会時間は前場、午後は後場と呼ばれ、板寄せ取引ではそれぞれ一節、二節というように区分され節ごとの立会開始時刻が定められていたが、取引時間の延長と昼休みの撤廃で「日中立会」と「夜間立会」の概念が導入された。
立会値段(たちあいねだん) 取引所の立会時間中に売買約定が成立した値段で、「出来値(できね)」ともいい、単一約定値段による売買約定をする取引所においては、商品および限月の異なるごとに一つの立会値段が、また、複数約定値段による売買約定を行う取引所においては、売買約定ごとに一つの立会値段がある。
立つ(たつ) 市場の立会が始まること。または相場が決まることをいう。
建つ(たつ)・建てる(たてる) 市場で売買の約定をすることすなわち、建玉をつくること、または新たにある商品またはある銘柄を取引所で上場することをいう。
建て(たて) 売り建または買い建すなわち、建玉のこと又は新規の売付けまたは買付けをすることをいう。
建玉(たてぎょく) 取引所において売買取引された売買約定によるもので、決済未了のものをいい、売り約定のものを「売り建玉(うりたてぎょく)」または「売り玉(うりぎょく)」、買い約定のものを「買い建玉(かいたてぎょく)」または「買い玉(かいぎょく)」という。
建値(たてね) 取引所においては売買約定値段のことをいう。
建銘柄(たてめいがら) 売り建または買い建となっている銘柄。または取引所に上場されている銘柄をいう。
だぶつく 市場で売り物が多く余っていることをいう。
だらだら安(だらだらやす) 相場が活気のないままにだらだらと低落して安いことをいい、「漸落(ざんらく)」とほぼ同じ。
ダレる 相場が多少安くなって不活発な状態になることをいう。
単一帳入値段制(たんいつちょういれねだんせい) 商品市場における取引では、売買約定値段は一営業日中に複数の約定値段が形成される。この複数の約定値段によって取引所の帳簿を整理して転売、買いもどしの際の差金の計算、または受渡しを行なうことは非常な手数を要するので、一定の計算区域を設定するとともに帳入値段を設け、その計算区域内の売買約定は、すべてこの帳入値段に引き直され、この場合に生ずる差金を約定差金という。また新しい計算区域の帳入値段ができるとその前計算区域から繰り越された未決済玉の約定は次の新しい計算区域の帳入値段に引き直され、この場合に生ずる差金を帳入差金という。これらの差金については、商品取引清算機関が一計算区域終了後、遅滞なく、清算参加者ごとに計算を行ない、翌営業日の正午までに当該清算参加者との間でその授受を行う。このような処理を「値洗い(ねあらい)」といい、このような制度を単一帳入値段制、または「値洗い制(ねあらいせい)」という。
単一約定値段(たんいつやくじょうねだん) 競売買により売買取引を行なう場合に、一本の値段でその立会中の売買約定を成立させるその値段をいい、その決定の方法は板寄せ法と板寄せザバラ折衷法とがある。
 
 
近物(ちかもの) 「期近物」の略称である。
ちゃぶつく@ 買うと下がり、売ると上がるというようにいつも相場が思惑外れとなって損をすることをいい、「こする」、「のこぎり」ともいう。
中間押目(ちゅうかんおしめ) 1週間または1月をみてその中頃の安いことをいう。
中間相場(ちゅうかんそうば) 安い相場が続いている場合に、何かの事情で一時的に活況となったときの相場のことをいう。
中間もどり(ちゅうかんもどり) 漸落をたどっていた相場が一時的に高くなることをいう。
中限(ちゅうぎり・なかぎり) 建限月数のうち中間に位置する限月のことで、「中物(なかもの、ちゅうもの)」、「中月期(ちゅうげつぎり、なかげつぎり)」、「中期(ちゅうき)」、「中(なか)」ともいう。
仲裁(ちゅうさい)・仲介(ちゅうかい) 会員と会員の間または会員と委託者との間の売買取引に関する争いの解決をはかることをいう。
中勢(ちゅうせい) 相場の中間的な状態または見通しのことをいい、大勢に対する用語である。
帳入差金(ちょういれさきん) 前日の帳入値段と当日の帳入値段との差額のことをいう。
帳入値段(ちょういれねだん) 「単一帳入値段制(たんいつちょういれねだんせい)」の項参照。
超閑散(ちょうかんさん) 市場が気乗薄で、取引が極めて少ない状態のことをいう。
調子付く(ちょうしづく) 低迷していた市況が好転して上昇し、さらに上昇を続けて好調子が続くようになることをいう。
帳尻(ちょうじり) 差引損益金のことをいう。
ちょうちん 自己の信念ではなく、有力な仕手の売買を材料とし、それに雷同して同様の売買をすることをいい、このような方法により相場を張ることを「ちょうちん張り」、そのような相場を張る人を「ちょうちん筋」という。
ちょうちん足(ちょうちんあし) 「罫(けい)線」の項参照。
丁度(ちょうど)・丁(ちょう) 相場を呼ぶ値段に端数がつかないことで、「ドタ」ともいい、たとえば100円のことを100円丁度または100丁という。
直接預託(ちょくせつよたく) 清算参加者が委託者の委託に基づく先物取引につき商品取引清算機関に預託する取引証拠金のうち、当該委託者から当該清算参加者に取引証拠金として差し入れられたものをいう。
猪突買い(ちょとつがい) 相場の先行を楽観し、猛烈に買い進むことをいう。
 
追撃売り(ついげきうり) 追撃売りとは、売り相場に成功し、市況がますます下落していくとき、さらに売り物を出して一段と売りの目的を達しようとすることをいう。
通関(つうかん) 関税法の規定に従って輸入関税を国庫に納付し、その他の手続き(植物防疫法による検査など)を済ませた貨物・商品を輸入することにつき許可を得て、税関を通過すること。
つかえ 相場がある線まできて、上げまたは下げが行きつかえることをいう。
合い(つかみあい) 売り方と買い方とが入り交じって個々に手を取り合って約定する競売買の一種のことをいう。
つき 市況の形勢、動向、傾向という意味で、たとえば相場つきなどという。
突上げ(つきあげ) 保ち合いの相場が急に上がることをいう。
突合せ(つきあわせ) 商品先物取引業者が客の注文を自己の店の帳簿と照合することをいう。また、商品先物取引業者が客の売り注文と他の客の買い注文の同数量を組み合わせることをいうこともある。
突落し(つきおとし) 相場が突然下がることをいう。
突き抜く(つきぬく) 相場が関門を突破して上昇することをいう。
月幅(つきはば) 1カ月間の相場の高値と安値の幅のことをいう。
突っ込む(つっこむ) だらだらと下げている相場が急に大幅に下げることをいい、この場合にさらに売ることを「突っ込み売り(つっこみうり)、」突っ込んだ所を買うことを「突っ込み買い(つっこみがい)」という。
突っ立ち売り(つったちうり) 相場が新高値にきたときに売ることをいう。
筒抜け(つつぬけ) 市況が悪く、相場の下落が止まらぬことをいう。
突っ張る(つっぱる) 売り玉または買い玉を決済しないで、強引に売りまたは買いを続けることをいう。
つなぎ 保険つなぎとサヤ(ウ)取りの二様の意味があり、また、保険つなぎには売りつなぎと買いつなぎとがある。
つなぎ外し(つなぎはずし) つなぎものをはずすことをいう。
つなぎ物(つなぎもの) つなぎのために出ている建玉。またはつなぎを目的とした玉のことをいう。
梅雨相場(つゆそうば) つゆどきの天候のようにじめじめとして不活発で、しかもじりじりと安い相場のことをいう。
強気(つよき) 相場が将来上がると予想すること、または予想して買い物を入れることをいい、そのような人を「強気筋(つよきすじ)」という。
また、相場が目先に上がるという傾向にある状態を「強気配(つよきはい、つよけはい)」という。
強腰(つよごし) 相場の前途を強気にみて、買いの意向を示すこと。または買い物を入れている人のことをいう。
強張る(つよばる) 相場が実際に上がらなくても市場の人気が強くなっている(買い人気となっている)状態をいい、「高張る(たかばる)」ともいう。
強含み(つよふくみ) 先行き相場が高くなりそうな気配が感じられること。またはそのような市況の状態のことをいう。
強保ち合い(つよもちあい) 相場が上がったまま反落しないで保ち合っていること。または「保ち合い」というよりは心持ち高いことをいう。
つるべ落し(つるべおとし) 相場が止めどなく低落して行く状態のことをいい、概して急落をたどる場合のことをいう。
連れ(つれ) 同じ商内の仕方をする人々をいい、たとえば買い方同志などのことをいう。
 
手合い(てあい) 売買の契約締結のことをいい、契約を結ぶことを「手合せ(てあわせ)」という。
出合注文(であいちゅうもん) 期限を定めず指値で注文することをいい、この注文は一旦注文すると指値を取り消さない限り、その注文は何時までも指値の売り物または買い物に出逢うまで有効である。
出合い難(であいなん) @売り手と買い手の値段または売買数量が折り合わないので、売買が成立しないこと、A指値注文による売買がなかなか成立しないこと、またはB商内が閑散で売買が簡単に成立しないことをいう。
手空き(てあき) 現在、建玉のないことをいう。
手当て(てあて) 受渡し用の現物や代金の準備をすること。
定温倉庫(ていおんそうこ) 庫内温度を10℃以上の一定温度に保つよう整備された倉庫のこと。庫内温度を一定させる点では同じだが、特に10℃以下のものとする定義づけがされている倉庫は「冷蔵倉庫」といい、狭義にはこれを除く。
低温倉庫(ていおんそうこ) 「定温倉庫」の一種で10℃以上常温以下の一定温度を機械的設備をもって保持する倉庫のこと。常温以上の一定温度を保持するのは「保温倉庫」で全く別。
定期(ていき)・定期取引(ていきとりひき) 一定の限月または期日に受渡しすることを約した売買取引であって、競売買の方法によって売買を約定し、受渡期日前には転売、買いもどしによって売買差金を授受して決済を終了することの取引をいい、一般にこれを「先物取引」または「清算取引」といっている。
低市況(ていしきょう) 低迷している市況のことをいう。
定日渡し(ていじつわたし) 銘柄別の取引で、ある一定の日を受渡日とする取引のことをいう。
訂正相場(ていせいそうば) 市況が急変したときは、人気が熱狂して相場は実勢以上に行き過ぎるが、しばらくすると人気が落ち着いてきて、この行き過ぎが修正される。この場合の修正された相場のことをいう。
低調(ていちょう) 相場が安く、市況が振わないことをいう。
低迷(ていめい) 相場がとかく低調のうちに気迷いを示すことをいい、商内が不振になる場合のことをいう。
手が合う(てがあう) 場立ちの振る手が互いに合致して値段と数量を決定することすなわち、約定が成立することをいう。また、反対に約定が不成立となることを「手が合わぬ」という。
手掛り(てがかり) 相場を張る場合の何からの材料となるもののことをいい、その材料がないことを「手掛り難(てがかりなん)」または「仕掛け難(しかけなん)」という。
手堅し(てがたし) 相場が低落せず、少し高い状態を続けていることをいい、「堅調(けんちょう)」、「底堅い(そこがたい)」にほぼ同じ。
出来こじれ(できこじれ) 値段が合わず契約が成立しそこねることをいう。
出来渋る(できしぶる) 商内ができそうでできないことをいい、「出来こじれ(できこじれ)」とほぼ同じ。
出来高(できだか) 市場において成立した売買約定の数量のことをいい、売買高とは異なる。すなわち、売り100枚、買い100枚の場合には売買高200枚となるが、出来高は100枚となる。
出来値(できね) 売買約定の成立値段をいう。
適品薄(てきひんうす) 商品市場で納在庫は必ずしも不足していないが、その時期に特に需要が多い品種のものまたは銘柄が不足する場合すなわち、買い気が多くて欲しい品物が品がすれの状態にあることをいう。
出来細る(できほそる) 商内が次第に少なくなってくることをいう。
出来不申(できもうさず) 売買が全然成立せず、値段も付かないことをいい、「不申(もうさず)」または「できもう」ともいう。
出来る(できる) 商内が成立すること。すなわち、売買が成立することをいう。
手口(てぐち) 取引所で成立した売買の当事者およびその売買数量の状態のことをいう。
凸凹相場(でこぼこそうば、おうとつそうば) 銘柄別、限月別に高低区々で、ある銘柄またはある限月は高く、ある銘柄またはある限月は安いという状態の相場のことをいう。
手仕舞い(てじまい) 建玉を転売、買いもどしをして決済し、売買関係から離脱することをいい、「仕舞い(しまい)」、「仕舞う(しまう)」ともいう。
手数料(てすうりょう) 会員等が商品取引所に納める売買手数料(定率会費)、清算参加者が商品取引に清算機関に納める清算手数料または委託者が商品先物取引業者に支払う委託手数料のことをいい、「口銭(こうせん)」ともいう。
手詰(てづめ) 建玉を損をして転売、買いもどしをして決済することをいい、損を見切って買い建玉を転売して決済することを「手詰売り(てづめうり)、損を見切って売り建玉を買いもどし決済することを「手詰買い(ふづめかい)」という。
手取値段(てどりねだん) 商品先物取引業者に支払う委託手数料を計算に入れた値段。すなわち、買い注文については委託手数料を加えた、売り注文については委託手数料を差し引いた値段のことをいう。
出直り(でなおり) 低落していた相場が回復して上昇歩調に転ずることをいい、「立直り(たちなおり)」ともいう。
手張り(てばり) 会員または商品先物取引業者が自分の計算でやる売買のことで、「自己(じこ)」、「自己計算(じこけいさん)」、「手自(てじ)」または「自己売買(じこばいばい)」ともいう。
手控え(てびかえ) 売買を差し控えることをいう。
手振り(てぶり) 場立ちが取引所の立会場で売買するとき数量または値段を指の形で示して手を振ることをいい、「手を振る」ともという。 また、市場代表者をいうこともある。
売る場合には手の掌を相手方に向け、買うときは手の掌を自分の方に向けて振る。
手持筋(てもちすじ) 現物を実際に持っている者のことをいう。
天狗相場(てんぐそうば)・天狗ウ(てんぐざや) 中限の相場が一番高く、当限、先限の相場がそれより安いときの市況全体をいい、「中高相場(なかだかそうば)」または単に「天狗(てんぐ)」ともいう。
天狗取組(てんぐとりくみ) 中限の取組みが最も多い場合のことをいう。
天井(てんじょう) 相場の最高位のことで、「天頂(てんちょう)」ともいい、その値段を「天井値(てんじょうね)」という。また、相場が天井にきたことを「天井入れた(てんじょういれた)」、相場が続騰して止まらずいつ天井を打つか予想のつかないという状態を「天井知らず(てんじょうしらず)」または「青天井(あおてんじょう)」、天井についたまま保ち合いの状態を「天井保ち合い(てんじょうもちあい)」という。
転送(てんそう) 商品を他の経済圏へ移転させ、または他の経済圏から運んでくることをいう。
天底(てんぞこ) 相場の天井と底のこと。すなわち、相場の最高値と最低値のことをいう。
店頭商品先物取引(てんとうしょうひんさきものとりひき) 平成10年の商品取引所法改正において、店頭商品先物取引(店頭デリバティブ取引)が制度化された取引所外先物取引である。この取引は、省令で特定する物品(上場商品構成物品等)の売買等を業とする者(特定業者)のみを相手方として市場外(店頭)で先物取引を行ない、決済は取引所の相場を利用して自己の計算で差金を授受する取引及び当該特定業者の自己の営業のために取引所の先物取引と類似の取引を行なう取引のことである。これを営業として行なう者(店頭商品先物取引業者)は主務大臣に所定の届け出を要するほか、法令に基づいて種々の業務規制が課せられている。 平成21年7月に改正された商品先物取引法では、店頭商品先物取引業者は海外商品先物取引業者とともに「商品先物取引業者」として国内外の取引所取引を扱う業者と一本化され、許可業種となった。
転売、買いもどし(てんばい、かいもどし) 買い約定を反対に売って売買約定関係を解消することを「転売(てんばい)」といい、売り約定を反対に買って売買約定関係を解消することを「買いもどし(かいもどし)」という。
天秤(てんびん) 相場の上げ足と下げ足がその前の足取りと同様の状態にあることをいい、また、相場が上がったが、利食いをしないうちに反落してチャンスを失することを「天秤を踏む(てんびんをふむ)」という。
 
動意(どうい) 保ち合っていた相場が動き出す気配を示したときの状態または動こうとする気配のことで、そのような気配が感ぜられることを「動意含み(どういぶくみ)」、また、そのような気配がみられないことを「動意薄(どういうす)」という。
同格(どうかく) 格付取引で標準品と同一に格付けされていることをいう。
動機待ち(どうきまち) 保ち合いが長く続いたときなどに、新規の売買をするに当ってそのきっかけを持っていることをいう。
当業者(とうぎょうしゃ) 上場商品の売買、売買の媒介、取り次ぎ、生産加工などを業としている関連業者の総称。
当限(とうぎり) 先物取引において受渡月となった限月のことをいい、「当期(とうき)」、「当(とう)」または「当物(とうもの)」ともいう。
当限落ち(とうぎりおち) 月末に当限が期日到来して、手仕舞うものは手仕舞い、受渡しするものは受渡しして終了すること。
当限納会(とうぎりのうかい) 月末の当限の最終立会いのこと。
同ウ(どうざや) 異なる銘柄、異なる限月または異なる市場間における相場の値段が同一であることをいう。また、格付けにおいて同一格になっていることをいう。
同事(どうじ) 相場が同じ値段のことをいい、また、寄付きと大引けの値段が同じであることを「寄引同時(よりびけどうじ)」という。
当中同ウ(とうなかどうざや) 当限と中限の相場が同値であってその間に値ザヤがないことをいう。
当用買い(とうようがい) 商品市場において、思惑のためではなく、当面の需要を満たすために小口の買い物をすることをいい、その買い物またはその買い物をする手筋のことを「当用口(とうようぐち)」という。
登録外務員(とうろくがいむいん) 商品先物取引業者の役員及び使用人であって、商品先物取引法に基づき、主務大臣の登録を受け、商品市場における取引の受託等又は委託の勧誘を行なう外務員のことである。(平成10年の法改正以前は取引所登録)。この外務員登録事務については商品先物取引法の規定により主務大臣から日本商品先物取引協会に委任されており、同協会が試験、講習、登録、登録更新(6年毎)、抹消等の事務を行なっている。
どか下げ(どかさげ) 相場が急に大幅に下げることで、「どか貧(どかひん)」ともいう。
とがめ 売買の約定と反対の結果に陥り損をすること。すなわち、売り進んでいたときに相場が上がりまたは買い進んでいたとき相場が下がって損をすることをいう。
解く(とく) 先物取引において、転売、買いもどしを行ない、売買約定を決済することをいい、建玉が仕舞われることを「解ける(とける)」という。
特定取引(とくていとりひき) 現物先物取引における当業者等のベーシス取引及びコール取引のことをいい、主務省が告示する証拠金の料率(金額)についても「特定の取引」に係るものとして低減措置が講じられている。
解け合い(とけあい) 経済状況の激変、天災地変、その他の止むを得ない事情により取引の締結または取引の決済に著しい支障が生じたときもしくはその恐れが認められる場合において、売買当事者が協議してまたは所管官庁の命令もしくは取引所の理事会の決議等によって、売買約定を一定の値段により決済することをいう。 「解け合い」は、売買の全部におよぶか、一部にとどまるか、強制か任意かにより次のとおり区分される。
1.総解合い(そうとけあい)
売り方の全部と買い方の全部が全部の建玉について解け合うことで、「全部解合い(ぜんぶとけあい)」ともいう。
2.抜け解合い(ぬけとけあい)
売り方の一部と買い方の一部が個々に協議のうえ、その協議して決めた値段により解け合うことで、「一部解合い(いちぶとけあい)」ともいい、また、「抜け貰い(ぬけもらい)」ともいう。
3.強制解合い(きょうせいとけあい)
売買当事者間で協議ができないとき等において、取締官庁の命令または取引所の理事会等によって強制的に行わせる解け合いであって、強制的にする総解合いを「強制総解合い(きょうせいそうとけあい)」という。
4.任意解合い(にんいとけあい)
売買両当事者が合意のうえ行なう解け合いであって、この場合には両者協議の値段により市場で反対売買を行なう。この解け合いを「合意解合い(ごういとけあい)」ともいう。
解け商内(とけあきない)
売り玉は買いもどし、買い玉は転売して売買の取組みがほぐれることで当限の納会が近づくにしたがって多くなる。
所相場(ところそうば) かつて地域経済圏ごとに同一商品を上場する複数の取引所があった時代に、それぞれの市場で形成される相場は、通常、相互間の平準化作用が働いて各地間の運賃諸掛り分のサヤを加味して均衡がとれているものであるが、これが仕手の介入策動や特別な局地的需給事情などにより、ある取引所では暴騰し別の取引所では暴落して各地バラバラのとんでもない相場になってしまう状態を形容していう言葉。
ドタ 相場が端数のつかない値段になったとき、たとえば100円ちょうどの時に「100円ドタ」というように用いる。
突飛高(とっぴだか)・突飛安(とっぴやす) べらぼうに相場が急騰したことを「突飛高」といい、反対に急落した場合を「突飛安」という。
独歩高(どっぽだか)・独歩安(どっぽやす) 他に比較してある銘柄またはある取引所だけが独り高くなることを「独歩高」といい、反対にある銘柄またはある取引所だけが独り安くなることを「独歩安」という。
途転(どてん) 従来の態度をがらりと変えて売り方ならば売り玉を手仕舞って全く反対に買い玉を建て、買い方ならば買い玉を手仕舞って売り玉を建てるようにすることをいい、「途転売り越し(どてんうりこし)」などといって用いる。
整う(ととのう) 注文が市場で成立することをいう。
飛ばす(とばす) 値段を飛ばすことすなわち、急騰・急落することをいう。
飛び(とび) 値段を表わす数字に空位があるときの「0」のことをいい、「0」が2つ続く場合を「飛び飛び」という。また、相場の大台のことを「飛び台(とびだい)」または「飛んでっぱ」という。
飛付き(とびつき) 急に飛び付いたように売買注文を出すことをいい、売ろうと思っていた人が相場が高くなるのを待っていたが、逆に低落をしたときあわてて急に売ることを「飛付売り(とびつきうり)」、買おうと思っていた人が高値出現で押目を待ち切れずその高値を急いで買うことを「飛付買い(とびつきがい)」という。
飛値(とびね) 相場が急に動いたときの値段、急騰もしくは急落をした場合の値段、または前値より急に飛んだ値段のことをいう。
飛ぶ(とぶ) 相場が急に上がったことをいう。また、相場の急変によって証拠金が不足になったため、建玉を強制的に処分されることをいい、たとえば「建玉が飛ぶ(たてぎょくがとぶ)」とか「敷金が飛ぶ(しききんがとぶ)」などという。
葬を出す(とむらいをだす) 相場の大変動で売買建玉が不利となり、遂に損失を見切ってその建玉の処分を余儀なくされることをいう。
止め(とめ) 大引けのことで、大引の相場を「止め方(とめかた)」、「止め値(とめね)」または「止め相場(とめそうば)」、大引けの直前の節を「止め前(とめまえ)」、大引間際の立会もしくはその相場を「止め際(とめぎわ)」、大引けの時のことを「止め尻(とめじり)」、大引後の相場の気配を「止め跡気配(とめあとけはい)」または「引け跡気配(ひけあとけはい)」という。また、大引相場が最も高いことを「止め高(とめだか)」、大引相場が最も安いことを「止め安(とめやす)」という。
取り方(とりかた) 買い方または受渡しの受け方のことで、「取り手(とりて)」ともいう。
取り組み(とりくみ)・取組高(とりくみだか)・取組表(とりくみひょう) 売りと買いとが取り組むということから、成立した建玉を「取り組み(とりくみ)」といい、この売買契約の数量を「取組高(とりくみだか)」という。また、会員ごとの取組高を一覧表にしたものを「取組表(とりくみひょう)」という。
取組懸念(とりくみけねん) 不健全な思惑が加わって取り組みの内容が悪くなったりまたは数量が増加したりして転売や買いもどしのときの相場の波乱が懸念されることで、「食合案じ(くいあいあんじ)」ともいう。
取次ぎ(とりつぎ) 商品市場における取引の委託を商品先物取引業者(受託業者)に取り次ぐこと。委託の取次を受託した者を取次者といい、取引の委託の取次を委託した者を取次委託者という。
取次証拠金(とりつぎしょうこきん) 商品市場における取引について、取次委託者がその旨の同意を行なった上で取次者に預託し、当該取次者がそれに相当する以上の金銭等を取引証拠金としてその代理人である清算参加者を通じて商品取引清算機関に預託した上で管理される金銭等、又は商品市場における取引について、取次委託者が、その旨の同意を行なった上で、取次者に預託し、当該取次者がその旨の同意を行なった上でそれに相当する以上の金銭等を委託証拠金として商品取引清算機関に預託した上で管理される金銭等のことをいう。
取引参加者(とりひきさんかしゃ) 商品先物取引法第82条第1項の規定により与えられた取引資格に基づき、株式会社商品取引所の開設する商品市場における取引に参加できる者をいう。
取引所オプション(exchange traded option)〔オプション〕 このオプションは、取引所の契約市場で取引されるものに限られる。取引所で取引されるオプションは、それぞれ、対象とされる先物契約または現物商品ごとに、また行使価格、権利行使可能期日、プットかコールかの別によって区別される。
これに対して、店頭オプション(over the counter option)は、取引所に上場されていないオプション取引をいう。金額、権利行使価格、満期日、そしてそれぞれに対応するプレミアムが通常はブローカーを仲介に個別に設定されるオプション取引である。
取引証拠金(とりひきしょうこきん) 商品取引清算機関において、清算参加者が先物取引に係る債務の履行を確保するため、取引証拠金等に関する規則等に基づき預託するものをいう。受託契約準則における委託分の取引証拠金は次のとおり。@委託者がその代理人である受託会員(清算参加者である場合に限る。)を通じて、又は、A取次委託者がその代理人である取次者及び受託会員を通じて、又は、B清算取次委託者がその代理人である非清算参加者である受託会員及び当該非清算参加者である受託会員の指定清算参加者である受託会員を通じて、又は、C清算取次者に対する委託者がその代理人である清算取次者、非清算参加者である受託会員及び当該非清算参加者である受託会員の指定清算参加者である受託会員を通じて、商品取引清算機関に預託される金銭、充用有価証券、充用倉荷証券及び充用外貨をいう。
取引証拠金維持額(とりひきしょうこきんいじがく) 建玉の維持及び受渡の履行の担保として必要な証拠金をいい、取引証拠金所要額と取引受渡証拠金で構成される。具体的な算定方法は(株)日本商品清算機構が「取引証拠金規則」により定める。
取引証拠金所要額(とりひきしょうこきんしょようがく) SPAN証拠金額からネット・オプション価値の総額を差し引いて得た額。
取引受渡証拠金(とりひきうけわたししょうこきん) 指定市場開設者の開設する指定商品市場において、受渡により決済を行う場合に必要となる証拠金。金額は(株)日本商品清算機構が定める。
取引所税(とりひきじょぜい) 明治26年の取引所法(旧法)の制定と同時に取引所税が制定され、商品、証券等の先物取引に対する流通税として課税されてきたが、平成11年3月31日公布の法律第10号をもって廃止された。
取引単位(とりひきたんい) 取引所で取引する場合の売買1枚当りの当該商品の数量のことをいう。
取引単位の倍率(とりひきたんいのばいりつ) 現物先物取引等及びオプション取引にあっては、取引単位当りの数量を呼値で除した数値を、指数先物取引にあっては取引単位当りの数値を約定指数で除した数値をいう。
取引停止(とりひきていし) 法令、定款等の違反行為があった特定の会員に対して、取引の全部または一部を停止することをいう。
取引物件(とりひきぶっけん) 取引所において売買取引の対象となっている商品をいい、「上場物件(じょうじょうぶっけん)」ともいう。
取引未済(とりひきみさい) 受渡しがまだ済まないこと。または未決済の約定のことをいう。
鈍状(どんじょう) 市況に活気がなく相場も幾分安く商内も不活発なことをいい、「鈍重(どんじゅう)」ともいう。