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場(ば) |
取引所の立会場のこと。
また、取引所の立会場に多数集まって取引が始まることを「場が立つ」、立会が始まることを「場立つ(ばたつ)」という。 |
場あじ(ばあじ) |
市場の人気のことをいう。 |
(はい) |
ロット(lot)のこと、貨物の山をいう。 |
バイカイ |
会員が同一銘柄、同一受渡期限の物件の売買同数量を、売買同一値段で売りおよび買いとして、取引所の立会時間中に取引所に申し出て、市場での売買として取引所の帳簿に記載する手続をとることをいう。これは「付け出し(つけだし)」に似ているが、付け出しは立会時間終了後、取引所で成立した値段で売りおよび買いとして取引所の承認を得て取引所の帳簿に記載してもらうのであるから、付け出しと異なる。しかし、この2つの用語は混同されて「バイカイ」をすることを「バイカイ付け出し」といっている。
また、バイカイを取引所に申し出ることを「バイカイをつける」または「バイカイを振る」という。 |
売買玉明細書(ばいばいぎょくめいさいしょ) |
取引所において取引を締結した会員が、立会終了後その節において売買を約定した事実について、数量、限月等を記載して取引所に申告するが、この場合の申告書のことをいう。 |
売買差損益金(ばいばいさそんえききん) |
個別の取引について転売又は買もどしによリ決済を結了した場合に生じる損益金額をいい、帳尻損益金ともいう。 |
売買仕法(ばいばいしほう) |
取引所における売買取引の締結の方法のことをいう。 |
売買高(ばいばいだか) |
取引所における売りの数量と買いの数量の合計数をいい、出来高とは異なる。すなわち、売り100枚と買い100枚の場合には、売買高は200枚となるが出来高は100枚となる。 |
売買報告書(ばいばいほうこくしょ) |
商品先物取引業者が委託注文による取引が成立したときに、その商品の種類、限月、約定値段、売買枚数などを記載して委託者に交付するものであって「案内(あんない)」ともいう。 |
破格高(はかくだか)・破格安(はかくやす) |
相場が異常に高いことを「破格高」といい、反対に異常に安いことを「破格安」という。 |
場況(ばきょう) |
市場の騰落の人気、その他市場の状況のことをいう。 |
場癖(ばぐせ) |
相場があるところになると特殊な動きをすることがあるが、その傾向のことをいう。 |
端境期(はざかいき) |
穀物、乾繭、砂糖など生産に季節性のある商品で使われる言葉で、産物の古品、新品の供給切り換えの境界という意味から新しい収穫期がくる直前の時期を指していう。 |
葉桜相場(はざくらそうば) |
春先の若い相場が桜の葉が出始める陽春になると高くなる状態のことをいう。 |
始値(はじめね) |
前場または後場の立会が始まった最初の値段。すなわち、寄付き値段のことをいう。 |
走る(はしる) |
他に先立って売買を行なうことをいい、「売り走る」とか「買い走る」という。 |
弾む(はずむ) |
売買取引が活況を呈し、出来高が増加することをいい、「商内が弾む(あきないがはずむ)」などという。 |
外れる(はずれる) |
相場の見込み違いで損をすることをいい、相場をするごとに見込み違いで損をしている人のことを「外れ屋(はずれや)」または「曲り屋(まがりや)」という。 |
はた売り(はたうり) |
空売りのことで「はた」ともいう。また、空売りしていたのを買い埋めることを「はた入れ」または「はた埋め」、損を見切って売り建玉を買いもどして決済することを「はた煎れ(はたいれ)」、空売りをしている連中を「はた屋」という。 |
場立ち(ばだち) |
「市場代理人」の項参照。 |
場違筋(ばちがいすじ) |
その取引所の会員・商品先物取引業者その他地場の常連の取引者以外のいわゆる「よそ者」のこと。
また、その取引所の上場商品の流通・加工等の関連業者。つまり「当業筋」「実需筋」などとよばれる者以外の者をいう。「場違い筋の受けが多く意外にも高納会」などと用いる。 |
場違い物(ばちがいもの) |
主要産地以外の地域で生産された商品のことをいう。 |
場帳(ばちょう) |
電子取引導入以前、立会場のなかで行なわれた取引の約定値段、数量、売り方および買い方の会員名等を記入する取引所の帳簿のことをいう。 |
発会(はっかい) |
取引所における新甫限月の最初の立会のことで、「初会(はつかい)」ともいう。また、新年最初の営業日の立会いを「大発会(だいはっかい)」という。 |
発券倉庫(はっけんそうこ) |
倉荷証券を発行することができる営業倉庫のこと。「倉庫証券は、運輸大臣の許可を受けた倉庫業者でなければ、発行してはならない」(倉庫業法第13条)こととなっている。 |
初相場(はつそうば) |
新年の大発会において最初につけられた値段のことをいう。 |
初立会(はつたちあい) |
新年の大発会当日の立会いのことをいう。また、取引所が新設されて初めて行なわれる立会いのことをいうこともある。 |
場面(ばづら、ばめん) |
立会場の取引の状況、市場の動静のことをいう。 |
場電(ばでん) |
取引所の立会場にある会員の店との間の直通電話のことをいう。 |
端(はな)・端を取る(はなをとる) |
板よせ式の立会いで売り注文の数量と買い注文の数量が合わないときの数量を端といい、これを買い注文または売り注文を出してなくすることを「端を取る」という。 |
放れ(はなれ) |
相場が飛び放れて高くなったり安くなったりすることで、高くなった場合を「上放れ(うわばなれ)」、安くなった場合を「下放れ(したばなれ)」という。 |
鼻を回す(はなをまわす) |
市場での売買の約定をしたが、これを自店の建玉としないで、他店の名で建玉とすることをいい、「玉を回す(ぎょくをまわす)」ともいう。 |
はね上がる(はねあがる) |
相場が急に高くなること。または相場が保ち合い状態から放れて急に高くなることをいう。 |
はね返し(はねかえし) |
一度安くなったまたは安くなりそうだった相場が急に高くなることで、「急反発(きゅうはんぱつ)」ともいう。 |
幅(はば) |
相場の値幅のことをいう。 |
早受渡し(はやうけわたし) |
先物取引の受渡しは、当月限の一定日(多くは月末)であって、それ以前は受渡しの必要はないが、受渡日到来前に受渡しを希望する者は取引所に申し出て、受渡日到来前でも受渡しを行なうことのできる制度のことをいう。 |
早耳(はやみみ) |
相場を動かす材料を他の人より早く聞くことまたは早く聞いている人のことで「早耳筋(はやみみすじ)」ともいう。また、材料を早く知って売ることを「早耳売り(はやみみうり)」、材料を早く知って買うことを「早耳買い(はやみみがい)」、早耳で相場を張ることを「早耳張り(はやみみばり)」、早耳で売買したが、相場が思うとおりに動かず損をすることを「早耳損(はやみみそん)」という。 |
腹切り(はらきり) |
損をしているのにかかわらずその損となっている建玉を手仕舞うことをいう。 |
波乱(はらん) |
相場の高低の波動で、「波乱含み(はらんぶくみ)」などという。 |
波乱含み(はらんぶくみ) |
相場が今のところ表面的には平穏に見えるが、いずれ激しく変動する気配を秘めていること。 |
春高(はるだか) |
新春早々の相場が高いことで、年末に新春の相場が高くなることを期待することを「春高期待(はるだかきたい)」または「春高人気(はるだかにんき)」、年末に春高を見越すことを「春高見越し(はるだかみこし)」という。 |
はわす |
数人の商品先物取引業者に委託して内密に市場で売買することをいい、このような売り物および買い物を「はわせ物(はわせもの)」という。 |
半商内(はんあきない) |
売買建玉の半数を転売または買いもどしすることをいう。 |
反省押し(はんせいおし) |
むやみに高くなった相場が、反省的に下がることをいい、「反省安(はんせいやす)」ともいう。 |
反対売買(はんたいばいばい) |
取引所で買い玉を転売しまたは売り玉を買いもどすことをいう。 |
反騰(はんとう)・反落(はんらく) |
下落していた相場が、逆に高くなることを「反騰」といい、「反発(はんぱつ)」ともいう。また、相場があがった反動として下がることを「反落」という。 |
反動高(はんどうだか)・反動安(はんどうやす) |
下げ過ぎた相場が、その反動として高くなることを「反動高」といい、反対に上げ過ぎた相場がその反動として安くなることを「反動安」という。 |
半値押し(はんねおし)・半値戻し(はんねもどし) |
あがった相場が、あがった分の約半分下がることを「半値押し」といい、反対に下がった相場が下がった半分だけ上がることを「半値戻し」という。 |
反発(はんぱつ) |
下げてきた相場が逆に高くなること。 |